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(V54) 管理職である自分が、「自己開示」をすることを心がけた。「心の内」を明かすことで、相手も心が開く。徐々にいろいろな話をしてくれるようになる-2 (2021.9.14) by 前田鎌利 より抜粋加筆しました。

⑷ メンバーを「尊重」するとは

①メンバーを「人間」として尊重する第一歩は、
メンバーを「知る」ことにほかならない。

・メンバー一人ひとりが、どんな人生を歩んできたか
・何が好きで何が嫌いか
・どんなことに喜びを感じ、どんな夢をもっているのか


そうしたことを知り、それに共感できたときにはじめて、
メンバーを「人間」として尊重することができるようになる。

それを教えてくれたのは、かつての上司でした。


②極端に成果主義的な会社に勤め始めて日が浅い頃のこと。

当時、私は営業成績を上げることができず、
非常に苦しい状況にあった。

その上司にも厳しい叱責を受けて、
心が折れそうな思いでいた。


③ある日、筆者を叱責した後に、以下のように優しい言葉をかけてくれた。
・ところで、お前、休日はちゃんと休んでいるのか?
・どんな趣味があるんだ?


いろんなことを聞かれた中に、
「お前、夢って何?」という質問があった。

筆者は、正直に「ログハウスに住むことです」と答えた。


数日後その上司が、私のデスクにやってきて、
ドサッと資料の束を置いた。

それは、上司がいろいろなところからかき集めてきた、
ログハウスのカタログの束でした。


⑸ 管理職が「自己開示」をするから、メンバーは心を開いてくれる


①これは、嬉しかった。
辛い時期だっただけに、正直、涙が出るほど嬉しかった。


②当時、私は、成果を上げられていなかったために、
職場で居場所がなかったが、上司が、そんな私の夢を尊重してくれたことで、自分の存在を認めてくれたような気がした。

そして心の底から、以下に思えた。
「よし、この上司のためにも、もっともっとがんばるぞ!」


その後筆者は、営業のコツを覚えて、
成績を伸ばすことができるようになった。

その背景には、上司が以下と励ましてくれたことがあった。
「お前のことを、一人の人間として応援してるぞ」


そして、こんなことが起きたのも、
上司が、私のことを「知ろう」としてくれたから。


③私は管理職になったときに、
メンバーのことを「知る」ための努力をしようと思った。

メンバーが何を考え、何を望んでいるかを知り、
それを尊重することを具体的な行動で示すことが、信頼関係を築く礎になると考えたから。


④とはいえ、無理に何かを聞き出そうとしても、簡単には心を開いてはくれない。

だから、まず、管理職である自分が、
「自己開示」をすることを心がけた。


こちらがまず「心の内」を明かすことで、
相手も心が開きやすくなるから。
そして、相手の話に素直に耳を傾ける。

そんな姿勢を示せば、徐々に、メンバーも心を開いて、
いろいろな話をしてくれるようになる。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp