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暗記、理解、習うより慣れろなど科目特性から考える勉強法

今回も前回に引き続き、効率の良い勉強法を模索して気付いたことについて書きます。今回は科目特性で分類することがテーマです。

どういうことかと言いますと、暗記か理解かというような話です。一般的に世の中には暗記科目と理解科目、それから習うより慣れろの科目があることはご存じだと思います。

科目の違いを意識してから勉強に取り組む

知識領域(科目)によって理解から入った方がいい科目、暗記から入った方がいい科目、そして慣れが大事な科目があります。暗記や慣れの科目は理解が後からついてきます。

理系は理解に、文系は暗記に固執しないよう気を付けましょう。効率の良い勉強のために見極めが必要です。

かくいう私は理系のため理解に固執する癖があります。理解すれば暗記なんて要らないだろ!と思っていましたが、年を取って知識を増やさないと始まらない科目もあることに気付きました。

暗記から入る科目は知識量がモノをいう

暗記科目というと、主に社会科が当てはまりますね。社会科の中でも経済学と経営学は理解系の科目ですが、地理や歴史、公民などは暗記科目です。

世の中には知識を覚えてなんぼということが仕事でも趣味でも沢山あります。理解しようとしても難しい、まずは知識を増やさないと理解ができないなと感じたら、まずはひたすら覚えて知識を増やすことを優先してみましょう。

知識が増えることで、人に語られるくらい理解が追い付いてくることもあります。

習うより慣れろな科目は数をこなして体で覚える

習うより慣れろな科目の例と勉強法

数学、英語、会計、デザイン、プログラミング、絵、楽器、スポーツなどは数をこなして慣れることが重要です。体で覚えているくらいに数をこなして上達していくものです。

そして体で覚えると、要するにこの知識はこういうことなんだな、こういうことやりたいときはこう考えるんだなという理解が追い付いてきます。

逆にこれらの科目は知識や理解を先に身に付けても、いざ問題を解こうとすると手が動かない、どうやって解いていいか解らないという事態に遭遇しやすいです。

ITエンジニアに文系が多い理由

余談ですが、ITエンジニアには文系が割といます。半分近いかもしれません。これは数学力や理解が重要というよりも、プログラミングは習うより慣れろという性質なことが関係しています。

プログラミングにおいて重要なのは、論理的思考力と熟練です。文系でも国語などで論理的思考力は鍛えられます。あとは熟練です。だから理系でなくてもできるのです。

機械や電気電子、建設では数学力が求められるので、理系でなければ厳しいでしょう。

デザインは理論とロジックが重要だがデザイナーには文系が多い

デザインも数こなして体で覚える科目です。手を動かして作ってみるということを繰り返す必要があります。しかし実は理論とロジックが非常に重要な科目でもあります。

一応断っておくと、デザインはセンスという一般的によく言われているイメージは間違いではありません。正しくはセンスの実態は引き出しの多さと熟練度です。理論に沿って、他人に説明できるようにロジカルに組むのがデザインというものです。

理解から入る科目は納得感が大事

理解から入る科目は、ただ知識を覚えても、数をこなしても、一向に解るようになりません。解らないままできないままです。典型的な例は経済学、物理学、経営理論などです。

これらの科目は概念の理解が重要ですので、じっくりと時間をかけて、かみ砕いて納得することが重要です。そうでなければいつまでたってもちんぷんかんぷんなままです。それゆえ物理学などは苦手な人が多いのでしょうね。

終わりに

私は理系なので何でもかんでも理解から入るべきだと思っていました。しかし会計の仕事を始めてみたら、さっぱり解らなくて苦戦しました。今思えば、まずは数をこなして仕訳の作り方や決算書の読み方、管理会計の計算方法などを覚えればよかったのですね。

もっとも、その当時に先輩から理屈ではなく慣れだと言われたのですが、強情故それを受け入れられなかったのでした。

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