ホリエモンの生物学の知識がスゴ過ぎる件:独学の威力


最近、堀江貴文(ホリエモン)さんのYouTubeチャンネルを見てて思ったことが堀江さんの生命科学に対する「知識量が半端ない!」ということです。

もしかして堀江さんって学生時代、大学で生物学を専攻していたのかなと思い調べてみると…なんと文学部という生物学とは全く関係ないことをやっていたそうです。
<堀江さんの経歴>


堀江さんは九州の進学校、久留米大付設中高を経て東京大学 文学部 宗教学科 に進学されましたがを中退されています。しかし、実は東大入学時から理系の学問に興味を持たれていたようです。九州の田舎から抜け出して刺激の多い東京にあこがれてそれを実現させるための口実として東大を目指し受験。入学したのは文科Ⅲ類で主に文学部などに進学するところですが、文系科目の方が得意だった堀江さんは東大合格の勝率が高い文系で受験すると戦略的に選びました。しかし、東大は特殊で進学振り分けという制度の下で専門を決めるのは3年生になってからです。4年間のうち最初の2年間は教養学部に属して一般教養に集中します。その後、その一般教養の成績順に行きたい学部が決まるというシステムなので理論上は文系で入学しても理系の学部に進学することは可能なのです。これを知っていた堀江さんは元々興味あった航空工学や生命工学の分野に進学しようと意気込んでいたのですが、いざ入学すると期待していたものとは違ったようです。
入学後のある日、博士課程の先輩の手伝いに呼ばれてたまたま研究室に行くとそこにあったパソコンが台湾製のアップルの偽物だったそうです。
さらに先輩の話を聞くと博士課程を終えた後は契約社員のように薄給で任期付きの何の保証もない生活が待っているという事実を知りました。
日本の最高峰の大学である東大ですらとても恵まれているとは言えない研究環境を強いられるアカデミアの世界に絶望を覚えたようです。
こうして堀江さんの学問に対するあこがれは崩れ去っていきます。
どん底の思いから次第に大学に対する思いは薄れていき学校に通わない日々続いたようです。こうした葛藤、紆余曲折を経て結果として起業家になって活躍していった物語は全て堀江さんの自叙伝である『ゼローなにもない自分に小さなイチを足していく』ですべて書かれています。

堀江さんの生い立ちに興味ある方はぜひ買って読んでみてください!

そんな堀江さんですが健康、特に「予防医療」に興味をお持ちのようです。
自信も予防普及協会という団体の理事であり専門家との対談を積極的にYouTubeにアップされています。そんな中、彼の知識が光る瞬間がたびたび見受けられるのですが大学で生物学系の学んだ僕が見てもスゴイなと感心します。

睡眠研究の話で出演された筑波大学の柳澤先生は堀江さんのYouTubeに出てから他のチャンネルでも出演する機会が増えたように感じられます。

さらに、コロナウイルスのワクチンについて様々な議論が展開されている際に読まれた本の紹介をしていましがその解説も30分近くノンストップで解説されている姿を見れば深く理解されていることがよくわかります。

ちなみに彼が紹介していた『mRNAワクチンの衝撃』という本は本当に衝撃的で従来のタイプのワクチンとは全く異なる新規のタイプであるmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン開発のドキュメンタリーが書かれた本です。
2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞したカリコ博士の発見が成功に土台となりました。歴史的に見ても異例の超高速で実用化された背景などに興味がある方にはぜひおすすめの一冊です。

やっぱり、本っていいですね。インターネットが発展した今も尚、神の本が売られている理由は本当に価値のある情報は買ってでもしないと手に入らないのが現状なのかもしれませんね。
僕もこのnoteの記事を通じて毎回「有料級」を目指して書いています。
ぜひ、気にいってくれた方は「スキ」を押していただけると頑張る元気を頂けます!!


話を戻すと、そんな文系出身の堀江さんはどのようにして生物学の知識を得たのか気になりました。そうして調べていくとどうやら、こちらの本が彼の知識の土台となっているようです。

こちらの本は科学系の内容の本を出版しているブルーバックスから出ている本でアメリカの名門大学MIT(マサチューセッツ工科大学)の一般教養の生物学の授業の教科書で僕も生物学を学び始めのころ買ってみました。
内容は少なくとも高校生物を学んだことがある人でないと理解するのが難しいと思いますし、実際僕は挫折しました。
ただ、今思えば大学生物学の基本がポケットサイズでコンパクトにまとめられているので復習には持ってこいの参考書かもしれません。
さすが、中退したとはいえ東大出身!理解力の高さを感じさせられます…。

ですが堀江さんが東大だからこそ生物学をここまで理解できたんでしょ、問とそうではないと思います。

何故なら生物学は物理学や化学といった他の科学と違い数式などを理解しなくても十分深く理解できるからです。理系と分類されますが他の理系分野の持つ難しさはあまりないため文系でも十分始められるほどハードルが低い分野です。
生物学は1970~80年代に急速に発展した分子レベルで生命現象を理解しようとする「分子生物学」と分野のおかげでDNAやタンパク質といった目に見えないミクロな視点で理解することが主流になりました。
それによって今までバラバラだった知識が一気にまとまり始めてどんどん知識がつながり始めました。これが生物学(特に大学以降)が暗記から大きく解放されるきっかけとなりました。そうしてまとまり始めると多くの形で応用できるようになりバイオテクノロジーという形で私たちの生活を大きく変えうる技術が出てきました。その最たる例が遺伝子編集技術でしょう。
21世紀はバイオだと言われております。実際、ハーバード大学のあるアメリカのボストンなどでは多くのスタートアップがありバイオは大きな可能性を秘めていると考えられていることから多くの投資家が投資しております。
ビルゲイツ氏も今仮に学生時代に戻れるとしたら生物学を専攻すると言っていて話題になりました。彼の発言に多少たりとも影響されて堀江さんなど先見の明のあるビジネスの前線の人たちは動いています。

とは言え、儲かるかどうかなどの視点は抜きにして生物学という学問は非常に面白く奥が深いです。もし、生物学って文系でもできるくらいゆる~い理系だからやってみようかなと思う方がいらっしゃいましたら是非下の記事ををご覧ください。

インターネット上で一般の人でも本当に0からはじめて大学レベルまで
ロードマップとして書かれた記事はほとんどないので参考になると思います!


いかがだったでしょうか?
堀江さんの生物学の知識量の多さに驚いて彼について調べていくにあたり
分かったことをまとめてみました。
堀江さんの学ぶ姿勢から僕が一番大事だと思ったことは独学の大切さです。

やはり大学に行っても結局、自分で本を読んで理解できなければ理解できません。教授が丁寧に教えてくれるなんてことは大学では期待しない方がいいですし、そもそも大学とは最低限ある程度は独学できるような学力を持つ人しか言っても活かしきれないかもしれません。そう言った意味で独学は一つ重要なスキルだと思いますし、社会人の方なら実感できるのではないでしょうか。
もちろん基礎学力は必要ですが、独学にチャレンジしていく中でそのような学び方は洗練されていきます。ぜひ、皆さんも興味ある事を見つけたらまずは独学で挑戦してみましょう!!

ではまた次の記事でお会いしましょう~



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