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行き着く場所が見えてなくても

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事実を元にした雑文です 所謂ギフテッドと言われる人が、それを理解されないまま程度の低いところにシンクしているとこうなってしまうという、そういう話です
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#当時

行き着く場所が見えてなくても(3)

というのも、当時、もともと住んでいた町にはある通信機器の大きな工場があり、そこに勤められれば一生安泰というなんとなく町民全員が持っている共通認識があったのだ

なので、なんとなく、高校を卒業したらすぐにその通信機器会社の工場に勤務して一生この街で暮らす、というのがこの町に暮らす庶民の中での最高のステータスだ、というのがみんなの中で薄っすらと共通認識として持たれていたのだった

私は、この工場に勤め

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行き着く場所が見えてなくても(2)

知識欲は旺盛だった

当時のガキにとっては知識の源はテレビだった

ただ、テレビで放送される内容はすぐに消滅してしまう

なので私はメモを取りながらテレビを見ていた

バカな父親はそれを嫌がった

なにか書くんだったらテレビは消せ、といった

いや、テレビの内容を書いている、と言ってもバカには理解ができなかったらしく、メモを取っているとすぐにテレビを消された

テレビを消されるとメモが取れないので

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行き着く場所が見えてなくても(1)

【この一連の文章は事実を元にしたフィクションです】

なりたい職業はアナウンサーだった
とにかく目立ちたかった

何故目立ちたかったのかはその当時は自分でも気づいていなかったが、今にして思うと、目立てるような環境ではなかったから、だったのかもしれない

自分自身、頭がいいんだ、と、多分九州の田舎町の保育園時代から自覚していたと思う
頭の良い私が言うことは田舎町のバカたちには理解できなかった
当時の

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