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国際結婚に学ぶ「愛」という名のイリュージョン(連載全40話)

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愛の奇跡~愛が壊れる時 国際結婚、恋愛ノンフィクション 前編 話1〜話18  愛の奇跡 後編 話19〜話40 元カノに夫を取られる まとめ 「愛」という名のイリュージョン
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2021年8月の記事一覧

#12 離婚から立ち直れない、私の中の“エンプティー”

#12 離婚から立ち直れない、私の中の“エンプティー”

4月、私は人生最も悲しいイベントの為、日本へ一時帰国した。離婚の最終整理をしに夫が住む東京に一週間滞在した。この時、夫もまた真剣に付き合っている彼女がいた。ほぼ同居をしているにもかかわらず、私が滞在する2週間、彼女は私達を二人きりにしてくれた。私は、「なんという理解ある彼女なんだろう」と感動した。

夫は私が帰ってきたのをとても喜んでくれ、毎晩私が作る料理を喜んでくれたり、彼も私に料理を作ってくれ

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#13 カリビアンクルーズでロマンティックに浸る

#13 カリビアンクルーズでロマンティックに浸る

私の40歳の誕生日をカリビアンクルーズの船上で祝いたいと兼ねて彼が予約していた、初めてとなるクルーズに出発した。私がいままで経験した旅行の中でも一番贅沢でロマンチックになった。まして海好きの私にとってはたまらない。青い空と青い海の真ん中で、何が起こるのかワクワクしていた。

大きなクルーズ船に乗船すると、すでに多くのアメリカ人が乗り込んでいて、皆表情が明るく、カクテルやワインを手に恋人や家族と語ら

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#14 バレンタインデー:プロポーズの日

#14 バレンタインデー:プロポーズの日

恋人達が愛を語り合うバレンタインデーの日、私は自分が受け持つタウン雑誌の3月号の取材原稿をかき集め、朝からバタバタと忙しくしていた。

この週、日本のある有名野球選手がサンフランシスコジャイアンツに入団した事もあり、寝ない日もあるくらい忙しかった。恋人同士にとって大切なバレンタインデーの日、約束のレストランに着替えと化粧道具を持ち込みで汗だくで駆け込んだ。それでも30分も遅刻してしまった。

それ

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#15 愛が壊れる時

#15 愛が壊れる時

アメリカに帰って私達はケンカが激しくなった。婚約したら当然、その先にあるのは結婚。新しい二人の家を夢みるに私に対して、彼の綿密すぎて冒険できない、“小心者”の性格にイライラし始めた。数字を綿密に計算して100%自信が無ければ物事を進めないタイプだ。

私を「愛している」という彼の言葉とは裏腹に、具体的に何かを始めようとすると「進めない」「決定できない」で私の期待を裏切ってしまう。そんな私たちの低速

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#16 エンゲージリングを返す日

#16 エンゲージリングを返す日

ついに私が彼にエンゲージリングを返す日がやってきた。すでにこの何ヶ月、結婚の話もしなくなっていた。「この人と上手くやっていけるのだろうか?」二人の疑問が段々大きくなり、どちらかこの話を持ち出したら、多分、「別れ」が具体的になるのを恐れていた。


そんなある日、私の方から切り出した。ケンカをしたり、結婚するかどうか分からない関係をこれ以上続けるのは意味が無いと思った。ダメならダメで一人でやり直すし

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#17 波乱続きの恋愛の果て:大どんでん返し

#17 波乱続きの恋愛の果て:大どんでん返し

私にはアメリカでの労働許可VISA(H-1Bステータスという専門職ビザ)の延長問題があった。すでに初期のビザは取得しているから、あと3年の延長を申請し切り替えるだけだったのだが、婚約もしているし、結婚をすれば必然的にグリーンカードに変わるし、忙しさもあって放って置きっぱなしになっていた。

それに弁護士を通じて更新するには$5000かかるので、その費用の工面もあった。思いがけない事態を予想してなか

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#18 人生2回目の結婚式「I DO」を交わす

#18 人生2回目の結婚式「I DO」を交わす

彼から別れを引き止められた3日後、私は最終的に2度目の彼からの結婚の申し入れを受け入れた。

「ブライドになる」この喜びは女性なら誰でも共有できる、「女として生まれた最高の褒美」だと思う。彼のお嫁さんになる。輝く私。私は街にショッピングでかけ、「式に何を着よう」と考えたり、化粧品などを物色しながら高まる“ブライダルスピリット”を押さえられなかった。

2003年11月、私達は小さな結婚式をした。二

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