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【楽器】疲れたときは休みましょう
おはようございます。音楽家、チューバ奏者のKazzです。
このnoteはコロナ禍で音楽の機会が減っている全ての人に、何かしらお役に立てることはないか、と昨年550日連続で書いていたnoteの第二章的なものです。
基本的には今自分自身がプロ金管楽器奏者、指揮者という音楽家になるまでにした成功体験や失敗体験をもとに同じ苦労をしてほしくないという思いのもと書いています。誰かの役に立っていたら幸いです。
もくじ
身体 / 脳
楽器を練習していると徐々に疲れてきて、何時間かやっているともう脳がぼーっとしてきます。基本的にはその手前でやめるか、練習しなければならない物が立て込んでいるときはこまめな休憩を挟みながら延長線のような形で練習を続けます。
そんな中気づいたのが、この疲れてきたとき、この時に僕たちの身体はさまざまな成長するチャンスを与えてくれているということです。
楽器で言えばこれまでの経験上、疲れている時になると徐々にバテてきて、音が鳴らなくなったりミスが多くなってきます。
これらは一見身体的な疲労によるものと勘違いしそうですが、よく考えてみるとトレーニングを積めば富士山に登れたり42.195km走れる人間が、楽器の練習程度のカロリー消費で肉体疲労で動けなくなるわけがありません。
実は「脳」が疲れているのです。
この脳の疲労が様々な成長を促すチャンスをくれるのです。
脳の疲労
パソコンも、そのパソコンが持っているメモリー以上の情報を操作させようとすると本体が加熱したり、動作が遅くなったり、最終的にはシャットダウンが起きます。
練習をしていると肉体から伝わる情報がどんどん蓄積されていき疲労度がましていきます。そして楽器で言えばこの疲労度が増してきた時こそ、
昔の癖が出る瞬間なのです。
例えば姿勢を崩してみたり、楽な姿勢をとってしまい楽器の演奏にはあまり効果的ではないポジションにしてしまったりなどが多いでしょう。
僕自身で言えば、昔の癖で、疲れてくると呼吸筋を使うことへの意識よりもアンブシュアやアパッチュアなど口の周りへの意識が増えてしまい、バテやすくなります。
これは脳疲労によって昔一度覚えてしまった癖が、疲労によって露呈してしまい無意識でその動作を行ってしまうのです。
成長のチャンス
最も大事なことは常に意識を自分自身に向けるということです。そのために、最も効果的な練習方法は
「疲れないように練習を行う」ということです。
Flexibility exercises / C.Colinにも載っていますが、練習を1フレーズ行うことに十何秒必ず休憩をとるのです。
多くの奏者が休憩を取らずどんどん練習を進めてしまい疲れていきます。そしてバテて音が出なくなりますが、それでは練習の成果を感じられません。最も良くないのはその「疲労感」に満足感を感じてしまうことです。
本来、満足感を感じるべきなのは「〇〇ができるようになった」ことや「新しい発見」に対してです。数をこなすことや疲労感ではありません。
こまめな休憩をとりながら行うことで、肉体的+脳的な疲労の回復+自分自身の演奏への振り返りが行えます。これも無しに練習をし続けるのは、休憩なしに走り続けるようなものです。いづれ呼吸ができなくなったり足が痛くなり走れなくなります。
気づくこと
そして次に重要なのが、自分自身が疲れてきた時に無意識で見せる癖に気づくことです。
先ほども書きましたが、僕自身疲れてくると頭の中で音を鳴らしそれに従って演奏するよりもより物理的な奏法=口を使って演奏しようとします。それが逆に演奏をしにくくさせよりバテさせてしまい成長を阻害してしまうのです。
なので疲れてきた時に身体がしようとする奏法を注意深く観察してみてください。それが自分の目指す結果を生み出すのであればいいのですが、そうではなく逆に阻害してしまようであれば意識を高め、改善するべきです。
まとめ
頑張ることは美徳です。ですが、頑張り方は人それぞれ様々あるべきです。
今日書いた「疲れたときは休み、自分自身をよく観察し意識をもって練習をする」。
これはある人から見たら休んでばっかりで全然練習しないなとも言えます。ですが、自分自身で意思を持って休むというのも一つの頑張ることだと思うのです。
ぜひこの疲労からくる成長のチャンスを逃さず、自分のやりたい演奏をしてあげてください。
Thank you
Kazz
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