記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

貞子っぽい幽霊に追いかけられる恐怖!『新幹線0号』が予想以上にホラゲーだった話#ネタバレあり

こんにちは、水無瀬あずさです。

少し前にSteamで話題になった『8番出口』が、最近になってNintendo Switch向けにリリースされて話題になりました。

私もブームに乗ってSteamでゲームを購入して、長男くんがプレイするのを横からワーキャー見ておりましたが(だって怖いんだもん)、日本発のゲームもなかなか捨てたもんじゃないなあと感心したものです。難しい技術を使っているわけではないんだろうけど、アイデアが素晴らしい。リアル間違い探しという、極めて初歩的で単純な要素をゲームに取り入れた画期的な作品だったと思います。歴史に残るぞ。

この『8番出口』が人気になった影響で、Steam界隈ではいわゆる間違い探し系のゲーム、通称「8番出口ライクなゲーム」が今なお大流行を極めております。猫も杓子も間違い探しかよってレベルで、私がよく見るゲーム系Youtuberさんもよくプレイされています。だいたいは「ああ、そういう感じね」で済むのですが、その中で異彩を放っていたのが、今回ご紹介する『新幹線0号』です。

Steamでは割とメジャーなホラーゲーム制作会社Chilla's Art(チラズアート)が手掛ける「8番出口ライクなゲーム」で、『8番出口』よりホラーテイストの強いクレイジーな作品となっています。Youtuberさんの動画で全部見ていてネタバレまで全部知っているのに、実際に見てみると怖い怖い。ホラゲー好きにはたまらん作品となっております。

そこで今回は、ホラーゲームなのにどこかクレイジーな「8番出口ライクなゲーム」、『新幹線0号』のおすすめポイントを大いに語りつくしたいと思います。ちなみに毎度おなじみ、私はホラゲーが怖くてとてもとても無理なので、実際のプレイは長男(中3)にお願いしております。私は隣で鑑賞しながら「今の写真撮って!」とか言っていただけなのでご了承ください。noteのためにいつもありがとう長男くん。

なおこの記事はネタバレ満載となっておりますので、これからゲームをプレイする方、結末を知りたくないという方はバックボタンをお願いします。


『新幹線0号』とは

『新幹線0号』は、日本のインディーゲームディベロッパーであるChilla's Art(チラズアート)が手掛ける「8番出口ライク」なホラーゲームです。

Chilla's Artはゲームの開発サイクルが異様に速いことで知られており、2~3ヶ月に1本のペースで新作ゲームをリリースしています。今Wikipediaを調べてみたら、主に兄弟2人、途中から3人でゲーム開発を行っているそうです。すげえな。

Garten of Banbanシリーズもそうだけど、最近のゲームディベロッパーは兄弟でチームを組むのがトレンドなんですかね。私は兄弟で仕事をしたいとか絶対に、ぜっっったいに思わないので、開発現場がどんな雰囲気なのかとても気になるところです。

さて、『新幹線0号』は、タイトルのとおり、新幹線を歩きながら間違いを探すゲームです。初めは普通車の7号車から始まり、間違い(異常)があれば戻る、なければ進むというルール。0号車まで行くと、今度はグリーン車の7号車になり、先ほどとは反対の、異常があれば進む、なければ戻るというルールで先頭を目指します。ていうかグリーン車が7車両もあったら新幹線も大変なわけだが?

7号車の次は6号車ァァ

途中で発見できる以上は、クスッと笑ってしまうものから、「えええええ!」と声を上げてしまうようなホラー要素の強いものまでさまざま。異常は全部で52種類もあるそうですが、私(というか長男くん)は半分くらいしか見れていません。全部見るには相当な時間がかかりそう。

ちなみに『新幹線0号』をざっくりと知りたいなら、私の大好きなゲーム系Youtuberぴくとさんのがおすすめ。いろいろなYoutuberさんがプレイしているので、見比べてみると面白いかも。

ここが面白い!『新幹線0号』6つのポイント

ということで、個人的に面白いと感じた『新幹線0号』のポイントについて見ていきましょう。

ちゃんとホラゲー

通常の『8番出口』は、一応ホラーゲームには分類されているものの、意外とマイルドというか、ビビりの私でもそんなに怖いとは感じませんでした。画面には酔ったが。

それに対して『新幹線0号』は、Chilla's Art作品だけあってホラー要素が強いのが大きな特徴です。怖いの、普通に。中でも一番ゾッとしたのが、こちら。

手。

「ええ・・・こわ・・・」とつぶやきました。

まあ最高に怖かったやつは後述しますが、背筋がゾッとすることがちょいちょいあって、さすがだぜChilla's Art!って感じでした。

いきなり停電!
トイレから血が・・・

特にクレイジーな異常をピックアップ

異常は50個以上あるので、全部は見つけられませんでしたが、私がとくに気になったイチオシ(?)の異常をご紹介します。

■座席がねえ!

ドアを開けた瞬間に分かりやすい異常です。

意外と広いのね

この数の座席を取り除くのはなかなかに大変だっただろうに・・・。

■にゃんこの目が・・・

かわいいねこカフェのにゃんこのポスターが後方にあるのですが、目だけなんか・・・こわっ。

誰だこんないたずらしたのは!

■家事代行ポスターのおばさんが・・・

前方には家事代行サービスの宣伝ポスターが貼ってあるのですが、これがまあビックリ。

普通のポスター
出張サービス・・・だと・・・?

博多行きとかだとずーっと立っているのも大変ですね。ガンバ!

■おい!片付けろよ!

入った瞬間に分かりやすい異常その2。

誰だ弁当を食べ散らかしたのは!
誰なんだ
「俺様弁当」は地味にキニナル

長男くんが異常を全部出そうとトライしたのですが、この異常が3回に1回くらいの頻度で出まくって断念していました。俺様弁当めぇ・・・!

■み、水が・・・!

前方で「パリーン」と音が下かと思えば、車内に水が溜まってきます。徐々に上に上がってくるので、溺れる前に引き返さないといけません。

いったいどこから来た水なのか
ドアで堰き止められる謎の水

■裸のジジイ・・・?

女の人のボストンバックがあったはずのところが、このありさま。

遠目には分かりにくい

これリアルで見たら背筋が凍るやつですね。まあそんなやついねえよって話なんですけど。

■座席ババア・・・?

これはYoutuberのサムネイルとかでよく使われているので、見たことがある人もいるかもですが、座席にババアが埋め込まれるという恐怖映像です。

なんでだよ

■ギョロ目!

座席の上についている手すりに目玉が付いているという、地味に気づきにくい異常です。ちょっとかわいい。

見~た~な~

■グリーン車が・・・

こちらも気づきやすい異常、なぜか茂っているグリーン車。人も全部植物になっています。

茂っとる
女の人がいたところに花
じいちゃんのいたところに木

少年にいちいちビビる

ゲームの冒頭で、座席に座っている少年にいきなり話しかけられます。ここ、Youtuberさんもだいたいみんなびっくりしていたけど、リアルでビビります。長男くんも私も「わー!」と叫びました。

めっちゃガン見してくる

少年いわく、隣に座って寝ているのはお姉さんなんだそうですが、全然起きなくて退屈だということ。ただ車両が延々とループしていることを、少年は分かっているようです。諸悪の根源はコイツなのか・・・?でもフレンドリーだし、味方なのか・・・?といぶかしく感じてしまいます。

普通車両が終わると、トイレからまた急に登場する少年。またしても「おおお!」と叫んでしまいます。

お前は普通に登場できんのか。

さらにグリーン車の終盤、暗闇にたたずんでいるのも超こわい。普通に叫ぶよねこんなの。

絶対わざとだろ

なお、この少年が何者かは、トゥルーエンドを迎えることで明らかになります。

普通車よりグリーン車のがクレイジー

普通車両は割と簡単にクリアできてしまいます。そのぶん全部の異常回収はかなり苦労するのですが、もっと大変なのがグリーン車。薄暗いうえに、なんか普通にみんなアヤシイので、異常を見つけづらいんですよね。

しかも少年いわく、「3回間違えるとお化けくるから気をつけて」とのことらしいのですが、結局お化けが何だったのかよくわからない。ときどきでっかい車掌さんが迫ってきていたけど、あれが実はお化けだったのかなあ。

気を付けてと言われましてもね

グリーン車で最高にクレイジーだったのが、謎の目が緑に光ったロン毛の男性。車両に入ったとき前方の座席から頭をひょこっと出して移動していたと思ったら、真ん中くらいの座席に座っていて、単純に気味が悪いのです。普通に異常なのだが?

これは異常ではありません

このミスター緑目、たまに左側に生命体が出現します。これは間違いない、戸愚呂兄弟ですよね!?

小さい方が兄!

なお参考:戸愚呂兄弟by幽遊白書。

出典:ピクシブ百科事典

あとミスター緑目、立ち上がったらこっちに向かって襲ってきます。それはそれはこわい。背筋がぞぉ〜〜っとなります。

この直後に追いかけられてゲームオーバー

長男くんがぼそっと「俺、グリーン車には一生乗らない・・・!」と言っていて、いや本物のグリーン車こんなんじゃないから!って感じでした。こんな新幹線そもそも乗りたくないわ。

真エンディングで貞子がー!

『新幹線0号』には2種類のエンディングがあります。1つは、普通に普通車で7号車→0号車、グリーン車の7号車→0号車へ抜けて電車を停車させ、開いたドアを開けるというもの。

青いボタンを押すと新幹線が止まる
ドアからの光がまぶしい

ドアを出たらエンドロールが流れて終了。「え、終わり!?」ってなります。実はこれはノーマルエンドです。

真のエンディングは、グリーン車の0号車から新幹線を停めて、再びグリーン車を抜けて普通車へ向かうとイベントが発生し、無事新幹線を降りられれば見られます。

ただ、その途中では恐ろしい関門が待っています。そう、これぞChilla's Artの真骨頂!貞子みたいな幽霊が後ろの車両から追いかけてくるのです。怖すぎて写真を撮るどころではなかったので、一部Youtuberぴくとさんの動画から拝借。こわくて全画面で見れないYO・・・。

※※怖いのが苦手な人はこの先閲覧注意!※※

キタワァァァ
キタワァァァァァァ!!!
出典:ぴくとはうす@Youtube
出典:ぴくとはうす@Youtube
ゲームオーバー寸前

知っているのに心臓がバクバク言っていました。いや~怖い。映像で見ると大したことないかもしれないですけど、BGMもなんか恐ろしい感じで、恐怖心が煽られる感じです。

しかも貞子から逃げ続ける最後の方は、急に足が遅くなり、座席が地面にめり込んでいく?ような演出もあり、「走れない!」と長男くんが叫んでいました。え、こわ・・・。

実は哀しい姉弟の物語

貞子から襲われる寸前、主人公は普通車両まで戻り、寝ていたはずの少年のお姉さんと話をします。

冷静に状況を分析するお姉さん

何でも、お姉さんと弟の直樹くん、新幹線に乗った記憶がないというのです。ではなぜ新幹線に今乗っているのでしょうか・・・。

記憶が一部欠けていると話すお姉さん

「この列車は止まることなくループしていたということは、今度は前と後ろから両方で発進させたらいいのでは?」と、名案だかそうでないんだかよく分からない意見を出すお姉さん。とりあえずお姉さんの言うことに従って、後ろの先頭車両へ向かうことになりました。まあ、その途中で貞子に襲われるわけですが。

貞子から何とか逃げ延びて、停止ボタンを押す主人公。新幹線は緩やかに停車し、紅葉の美しいどこかの駅へ到着しました。駅には直樹くんが待っていて、姉弟は無事再会できたのでした。

良かった良かった

と思ったら、直樹くんから「一緒に来る?」と尋ねられます。主人公が断ると、お姉さんは「そうですね、来ない方がいいと思います」とほほえみました。

マブダチのような直樹くん
お姉さんがおかめみたい

「私たちに何が起こったのか、わかった気がします」とお姉さん。さようなら、と二人と別れ、新幹線は走り出しました。

お見送りしてくれる姉弟

ここで暗転。主人公が目を覚ますと、新幹線のなかで、医者と乗務員の女性から介抱されているところでした。

グリーン車で木になっていたおじいちゃん

何でも、新幹線が事故で緊急停止して長い間止まっており、主人公はエコノミー症候群で倒れてしまったんだそうです。たまたま医者が同乗していたため、九死に一生を得たということでした。

足を高くして寝かせてくれたんだそうです

そして、近くを通った車掌さんが車内アナウンスをしているのを聞きます。新幹線とぶつかったのは、若い女性と少年だったとのこと。

ガン見してくるじいちゃん

それってつまり・・・。

仲良く歩いていく姉弟

直樹くんとお姉さんは、昏睡状態だったということなんでしょう。主人公も危うく死にかけたそうなので、たまたま同時刻に瀕死の状態をさまよったがために、狭間的な世界に紛れ込んだということなのかな、と理解しました。

それにしては、トイレのある車両で状況を解説してくれたじいちゃんの説明がつかないわけだが。まあ・・・きっとあれだ、Chilla's Artの使者ってことにしておこう。

解説だけして寝てしまった謎のじいちゃん

ていうかさ。新幹線って、普通の電車とは違って、だいたい普通は侵入できないように高架とかになっているはずなんだけど、直樹くんとお姉さんはなぜそこへ入ったんでしょうね。なんか新幹線と普通の電車の区別がついていないのでは?というのがちょっとだけ気になりました。まあ面白かったからいいんですけど。

結び

このゲームをずっとやっていると、だんだん座席のテーブルが顔みたいに見えてきます。シール2つが目で、座席の図が口みたいな。

顔がいっぱいこちらを見ている・・・

っていう話を長男くんにしたら、「うん、病んでるね」と笑顔で返されました。失礼な話ですよねえ。

Chilla's Art作品はほかにもたくさんあって、Youtuberさんの動画を見るたびに興味はあるのですが、割とガチホラーなので「うん、無理!」となって手を出せていません。いつか長男くんがなにかやってくれるかもしれないので、そのさいは隣でコッソリと見守りたいと思います。ホラゲー怖いよおお!

ゲーム記事noteの積み残しはあと2作品。近々もう一本書きたいなと思っていますので、もし楽しみにしている方がいればお楽しみに・・・。ちなみにそちらもホラーゲームです。

<PR>
Webライター関連の有料記事販売中です。Webライターとしてこれからスキルを付けていきたいという人はぜひどうぞ。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

連休にやりたいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?