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起死回生のバズレシピ~コロナ禍に料理が好きになれた話

こんにちわ、OgAzです。本業でこのたびGoogle AnalyticsのAPIを導入することになり、担当者から「急いでくれると嬉しい」と言われたから急いで調査して質問を投げているんですが、めっきり返事が返ってこなくてイライラしています。やさぐれてnoteとか書いちゃう。

コロナ禍で外出自粛だった時期、家族全員が毎日べったり家にいる生活のなか、「自分の料理の味」がなぜかとても嫌いになりました。何を食べても美味しいと感じられなくて、食事が嫌いになりました。そんなとき偶然出会ったのが、料理研究家リュウジさんの「バズレシピ」でした。

バズレシピのおかげで、料理するのが楽しくなりました。料理が楽しくなったら、ご飯もおいしくなってきました。食事中の家族の笑顔が増えました。子どもたちが「一緒に料理を作りたい」と言うようになりました。今回は、我が家の雰囲気を一変してくれた、奇跡のバズレシピについてのお話です。

コロナ禍、料理ばかりの毎日にうんざり

忘れもしない2020年3月、新型コロナの蔓延防止のため全国一斉休校が実施され、私も夫もリモートワークになりました。通勤がない!ビバ!という喜びはありつつ、毎日家族4人がべったり家にいる生活の始まりです。

我が家は当時「家族会議」というものを毎週開催しており、家族間のコミュニケーションは良好でした。

一緒に過ごすことが嫌なわけではないけれど、とはいえ四六時中一緒というのは少なからずストレスが溜まるものです。私の場合、ストレスになったのは1日3食の料理でした。

基本毎日家での食事なので、私が料理を作ります。感染が怖いから外食もなるべく避け、たまにコンビニやスーパーのお惣菜やレトルト食品で過ごしました。私は料理が好きではありませんが、お客さんが来たら軽く作ってふるまえる程度にはこなせるレベル。自粛の日々が続くなか、だんだん自分の作るいつもの料理の味が「おいしくない」と感じるようになりました。

心配になって家族に聞いたのですが、「別にいつもの味だよ」と言われたので、たぶん私の問題です。作っているときはちゃんと味見をして「よし問題ないな」と思うのに、いざ食卓に着くと食べる気が全くなくなるのです。「まあストレスだわな・・・」と思いつつ、どうにもならず。育ち盛りの子どもたちを含めて家族の栄養のため、「料理」という名のルーティンを黙々とこなす日々でした。「きっとこの長い自粛生活が明ければもとに戻るだろう」と思っていました。

自粛生活が明け、外食ができるようになってからも、「美味しくない」と感じる日々は続きました。てっきり自粛のストレスだと思ってたけど、そういうことでもないらしいぞとだんだん思い始めました。そして気づいたのです。そうか、料理が楽しくないからだ。1日で1番の大仕事である料理が楽しくないから、毎日が楽しくないんだ。

Twitterでリュウジさんの投稿を発見

そんな鬱々としていた日々、Twitterで情報収集をするのが日課でした。コロナの病状や対処、世間で起こっていることを、小さいスマホの画面からできるだけ収集したくて。今考えると、それもストレスの表れだったような気がしますが(今はたまにしかTwitterも見ない)。

ある日のことです。誰かが「いいね!」したのか、おすすめ機能だったかは忘れましたが、Twitterのタイムラインに出てきた投稿を読みました。

「ん?塩釜焼きってフライパンでできんの?」

と思って、何気なくYoutubeを見ました。そしてハマったのです、バズレシピに!私はこれからバズレシピの沼にズブズブはまっていくことになります。

「バズレシピ」のリュウジさんとは!?

バズレシピを考えているリュウジさんは、「初心者でも簡単に作れる料理」のレシピを紹介してくれている料理研究家です。Youtubeチャンネルでは、ためになる料理の知識をはじめリュウジさんの魅力がいかんなく発揮されています。ホームページもあるし書籍も多数出されていますが、リュウジさんの魅力はYoutubeにあると言っても過言ではありません。もう一度言うけどYoutubeを見てください

ちなみにYoutube動画のバズレシピの流れは、毎回このようになっています。

  1. 料理の概要説明

  2. アルコールタイム

  3. 材料説明

  4. 調理説明

  5. 試食&酒飲みタイム(withスタッフ)

メインは4・・・と思いきや2です。リュウジさんはほぼ毎回、グデングデンに酔っぱらっています。「アルコールマシーン!」とでっかい焼酎ボトルを出してきたり、氷をグラスにじゃらじゃらと注いだり(しかもほとんどこぼれている)、「これやっぱりビールのが良かったな。(スタッフに)ビール!」とか言っていて、「あれ?これ料理チャンネルだよね?」と途中から不安になるレベルの動画になっています(褒めている)。

飲みすぎて包丁を握ってはいけないケースもあって、その場合は電子レンジレシピを紹介してくれたりします。酔っぱらいながらも包丁さばきは見事だし、どうでもいい話題の合間に食材の栄養素などの豆知識をきっちり入れてくれるので、笑いながらも勉強になります。

そして、リュウジさんと言えば「味の素」。一部のナチュラリスト(?)の方から「化学調味料を使うなんてトンデモナイ!」(※「味の素」はある時期、「化学調味料」と紹介されていたことがあります)と非難されても、YoutubeやTwitterなどで毅然と応対している姿は、ちゃんと大人だなと思います。普段はグダグダだけど

初めてのバズレシピ「至高の塩釜焼き」

Youtubeで作り方を見て、本当に久しぶりに「これは作ってみたい!」と思い、すぐに塩とニンニクと卵、豚肉を買ってきて、次男と二人でコネコネしながら作りました。

豚肉に切れ目をグサグサ付けて、ニンニクをぶっ刺して、肉は完成。塩は卵白を混ぜてコネコネして、豚肉を包んでいきます。これはもう料理というより工作。次男はゲラゲラ笑いながらやっていました。確かに、これは楽しい。楽しすぎて調理過程の写真を全然撮れなかったので、完成したところを記念撮影しました。

完成!コンロが汚いのは気にしないでください
塩の中から肉!!
卵の黄身を付けると大変美味しいです

塩をうまく取り除けなくて、ちょっと塩辛い出来にはなってしまいましたが、家族みんなで笑いながら食べました。夫が「おいしいね。お店の味だね」と言ってくれて、それがなんだかすごく嬉しくて誇らしかったのを今も覚えています。分量どおり作ったら全然足らなくて、今度は倍量で作ろうと心に誓いました。

嬉しくてFacebookにも投稿しました

作っているときのあのワクワク感は新鮮でした。家族のためとか体のためとかではなくて、自分が作りたくて作った料理。「料理楽しい!」と思えたのは、本当に久しぶりでした。「そうか、料理ってやろうと思えば楽しくできるんだ!」という新しい気づきが、そこにありました。

月間目標「毎週必ず1つ新メニューに挑戦」

「料理が楽しければ、きっと毎日が楽しい」と気づいた私は、精力的にバズレシピを試すようになりました。それまでは業務スーパーの冷凍食品コーナーで「炒めるだけ」「揚げるだけ」「茹でるだけ」のものばかり購入していましたが、ちゃんと肉や野菜を買うようになりました。「自分で味付けをしたほうが美味しい」なんて、今まで考えたことなかったなあ。

毎週やっている家族会議では毎月「今月の目標」というのを設定するのですが、私は「毎週1回夜ご飯に新メニューを入れる」という目標に決めました。目標化すれば、さらに精力的にできるかと思ったのです。実際、毎週といわず2日に1回くらいの頻度で新メニューを入れていたので、この目標はめでたく達成と相成りました!

家族会議の議事録より

楽しく料理をするための「コツ」

人間、料理に限らずなにをするにも、モチベーションを保つためには目的を決めることが大切です。私の場合は「料理で新しい体験や発見をする!」でした。それまで料理に生のニンニクなんてほぼ使っていなかったし(チューブのやつだけ)、黒コショウなんて家になかったし、味の素を入れる意味も知らなかったし。バズレシピで料理を作ると「へえ!そうなんだ!」「そんなことできるの!?」が毎回あって、本当にワクワクします。普通に楽しいのです。

バズレシピで私が特に感心したのは、「切る」「混ぜる」「炒める・ゆでる」などの手順を完全に分離しているところです。料理って、「野菜を切った後で混ぜて、また炒めて、また切って・・・」みたいに手順があちこち交差するのが、すごく手間に感じてしまうんですよね。でもその一つ一つは、たいしてめんどくさい作業でもないんですよ。「これでもう包丁使うのおしまい、片付けてOK!」と言われると、「なんだ、それだけでいいの?すごい簡単じゃん!」と思えるのです。これ、私が料理を好きになれた最大のポイントだと思います。

日常的に料理をしていると、目分量で味を調えることって少なくないと思うんですが、バズレシピを作るようになってから、「調味料ってちゃんと計って入れなきゃいけないんだよな」とあたりまえのことに気づかされました。ま、たまにめんどくさくて適当に入れることもありますが、それはご愛嬌ということでね!

おわりに

料理は女だけの仕事ではないけれど、やっぱり美味しい料理を作れるお母さんってステキだなと思うので、「料理が上手なお母さん」になるべく今日も私は頑張っています。きっかけはバズレシピでしたが、最近は他のレシピも見ていろいろな料理を試すようになりました。これからも食卓を笑顔にすべく、楽しみながら料理を続けていこうと思います。ビール片手にね。

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