学校の成績はどう「評価」されてるの？

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2020年度に小学校で始まったのを皮切りに、
中学・高校でも、新学習指導要領による教育がスタートしています。

ポイントになるのは、3つの柱。

□知識及び技能（knowledge）
□思考力・判断力・表現力（intelligence）
□学びに向かう力・人間性（mind）

学力をこの3つの観点から捉え、伸ばし、評価しようとするものです。

私は元英語教師なので、英語という教科で例をあげながら、
もう少し詳しくこの3つの観点について考えてみます。

知識及び技能

→単語や熟語を覚えているか、スペルを正しく書けるか、英語を正しく発音できるか、など
◎基本的な知識を習得できているか、それを正しくアウトプットできるかを見るのがこの観点。
●例題を出すとすれば、

①英語で書きなさい。
  (1)12月  (2)正午 (3)春
②次の空欄に当てはまる語句を書きなさい。
  私は明日買い物に行く予定だ。
  I'm (   ) (   ) (   ) shopping tomorrow.

…書けましたか？(*´罒`*)笑

思考力・判断力・表現力

→自分の意見をまとまった量の英文で書くことができるか、英語で他人の意見を聞いて理解した上で、自分の意見を主張できるか、など
◎習得した「知識・技能」を場合に応じて正しく活用できるか、その思考の過程や判断材料は正しい筋道を経たものかを問うのがこの観点。
●例題を出すとすれば、

③次の問題に5文以上
のまとまりのある英文で答えよ。
What are you going to do during your spring vacation?

①や②と繋がってることに気付きました…？

…と言った具合でしょうか。
まず2つの観点について書かせていただきました。

「知識・技能」は基本的な知識習得、
「思考力・判断力・表現力」は、その基本的な知識の応用・活用ができるかどうかがキーになると言えます。

先に答えを書かせていただくと、
①(1)December(2)noon(3)spring
②going to go
③(疑問文の意味)あなたは春休み何をする予定ですか？
解答例)I am going to go to Ueno park with my family.
Ueno park is famous for cherry blossoms.
We can see wonderful cherry blossoms.
Also, the park has a museum.
We are going to go to the museum,too.

でした！
①や②、皆さん書けたでしょうか？*´ㅅ`)"

ここで伝えたいポイントは、①と②は単純な、いわゆるドリル形式の問題であること。
恐らくこの問題を出題したテストの単元は「未来形 willとbe going to」でしょうね。

未来のことを表すときに使う助動詞will、
それとほぼ同じ意味を表すbe going toを授業で勉強したとき、

まずはそれが正しく書けるか？ついでにそれを学習した単元で出てきた単語も正しく書けるか？
と言うのが「知識及び技能」の分野であり、
それを応用して、be going toを用いた疑問文を正しく理解し、それに正しく返答できるか？
まで問うのが「思考力・判断力・表現力」の分野である

…と言えます。

そう考えると、

知識及び技能→基礎
と
思考力・判断力・表現力→応用

…というちょっと強引で簡潔すぎる表現に当てはめると、わかりやすいかもしれません。

でもここで、忘れてはいけないのが「3つの柱」だったということ。
そう、もうひとつ観点があるんです。

それは、「学びに向かう力・人間性（mind）」です。

(これは、評価する際には「主体的に学習に取り組む態度」という言い方に変わります。
評価をしやすくするため、まずは学習に関する力にフォーカスしたのでしょう)

でも、知識及び技能や思考力・判断力・表現力はなんとかテストや授業で測れそうな気はするものの、

マインドや態度をどう評価するの？
やっぱり教師の主観？？

それについては明日、この記事の②で書きたいと思います！
本日もここまでお読み下さり、ありがとうございました！

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