メタリカ大好き

和歌山県田辺市に住む作曲家。 なんか書いてみます。

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最近の記事

騙される側も騙す側も知ってると騙されないって話

音楽制作で食っていこう、と思っている人への注意喚起になればと思い書いてみます。 作曲家で食っていこうと思うとあるタイミングで 「そうだ!どこかのインディーズレーベルに所属すれば良いんだ!」 と言う考えに至る事が多いと思います。 んでデモテープを送り(今はメールかな)先方の連絡をまつ。20社ほど送って一件だけ返信が来て「ぜひ一度あって話をしたい」と言われる。 心躍らせながら先方に訪問すると、 「君は素晴らしい、けど今のままでは売り出すのは難しいからスクールに入ってくれ」と

    • 素人っぽい曲の直し方

      なんというか、仕事柄というわけでもないんですが、若手のキャリアの浅い人の曲を聴く機会が多いんです。 んで偉そうな事言うみたいで嫌なんですが 「あーこれは惜しい」「なんか素人っぽい」と思う事が多いんでその事を書いてみます。 「素人っぽい」の定義なんですが ・上物はとにかくリバーブが薄い。 ・ドラムが点で鳴ってるように聴こえる 結果一体感がなくスカスカな印象、派手さや音の色気みたいなものが無いそんな曲です。打ち込みメインで作る人に非常に多いです。 改善策とすれば処理で

      • 音楽くらいしか出来なかったから音楽してるって話

        思いおこせば20歳前後の頃、僕は結構社交的なタイプの青年で友達がたくさんいたと思います。 僕自身がバンドにのめり込んでたって事もあり、さらには大学の軽音サークルなんぞの部長をしていたため、友達大体みんなバンドやってる人だったんですよね。 ほんと、今思えばちょっと異常なくらい音楽してる人が周りに多かったと思います。 そして時は経ち現在、 今でも音楽してる友人ってほんと1、2人しかいないんですよね。 んで、その1、2人+僕で共通点を見つけたんですが 大体ダメなやつなん

        • 包丁とスライサー

          こんなタイトルだけど作曲機材論的な話。 包丁って自分の実力さえあればどんなサイズにもキレるし色んな切り方もできるじゃないですか。だけど何かを一定の厚さにスライスするにはそれなりの修練が必要になります。 対してスライサーって実力がなくても一定の厚さにスライスできるんですよ。ただしスライス以外は出来ないんです。 書いてみると至極当たり前の話なんですが作曲機材にも当てはまることがありまして。 例えばマスタリングという作業があるんですが、 10年くらい前、駆け出しの作曲家は

        騙される側も騙す側も知ってると騙されないって話

          作ってて楽しい曲もあればそうでないのもある

          ちょっと前の投稿で、打ち込みをメインから外したみたいな事を書いたんだけど、そうは言っても仕事で曲作ってる以上、打ち込みせざるを得ない事ってのはまあまあありまして、今まさにそんな仕事の真っ最中なんですが、 ほんと全然楽しくない。 昔はそれはもう夢中で打ち込みしてたのに、、、。なぜなのか。 昨日からLogicを立ち上げては打ち込み没にして、というのを延々繰り返してしまっている。なんと無駄な時間を過ごしているのか。。。 んで考えてみたんですが、 偶発性と必然性がないんです

          作ってて楽しい曲もあればそうでないのもある

          共感覚の続き 音の形を感じる

          前回の記事で共感覚っぽいものについて書きました。 ドは赤 レは黄色 ミはオレンジ ファはカーキ ソは青 ラは紫 シは白かグレー というもので、幼少期の刷り込みで実は似た結果になる人が多い、という内容でした。 実際音に色がついてるように感じるガチの共感覚とは違い、あくまで文字列に対してそういう色がしっくりくるという程度のものなので、別に作曲する上で特に役に立ったり、これを感じるからどう、というものではないんです。 作曲する上でこれは役にたってると思う感覚があって今日はその

          共感覚の続き 音の形を感じる

          共感覚の話

          世の中には共感覚という特殊能力を持った人がいるらしいです。 文字に色がついて見えたり、音に色がついて見えたりするらしいです。 昔この話を聞いたとき、 「おお、なんて凄い!超能力やん!!」 と思ったんですが、 よくよく考えてみると、似た能力って誰にでもあるんじゃない?と気づいたんでそんな話を。 ドレミファソラシド ってあるじゃないですか、それぞれ何色に見えます? 何色に「見える」というより何色に「感じる」か、という聞き方の方が良いかな。ちょっと考えてみてください

          オリンピックハラスメント

          僕、まじでスポーツ観戦とか興味ないんですよね。 野球もサッカーもチーム全部言えないレベルなんですよ。 現在絶賛オリンピック期間ということで、 どこもかしこもオリンピックの話題で持ちきりじゃないですか。 やれバレーが勝っただの、競泳はどうだったなど。。。 まじでわからんのですよ。 そんな僕でも開会式は見ましたよ。暇だったというか家族が見てるからなし崩し的にね。 今回のオリンピックは開催するかどうかもギリギリまで分からんかったって事もあり、開会式で嬉しそうにはしゃい

          オリンピックハラスメント

          僕がバイトを辞めない理由

          同世代の普通の会社員より少し少ないかな、くらい音楽で収入を得れるようになって数年経ちますが、相変わらずパン屋の配達のアルバイトをしてます。 ちなみに今日も今バイトから帰ってきてこの文を書いているのですが、 今日は8時出勤、8時40分退社だったので、時給870円、15分刻みで計算すると日当435円になります。 こんな話をすると、「いやいやすぐに辞めなさいよ」と言われるんですが、金以外のメリットがあるんでなかなか辞められないんですよ。 僕の住む町は良くも悪くも田舎です。作

          僕がバイトを辞めない理由

          クリエイターとアーティストの違い

          僕は作曲なんですが、何かを作る仕事では必ずぶつかる命題だなあと思いそんな話を。 クリエイターはクライアントの求めるものを作る アーティストは自分の求めるものを作る 作曲の仕事を始めた当時、僕は完全にクリエイターとして日々黙々と曲をつくってました。 それから色々あり、現在はアーティストとしての仕事の割合が増え、 7:3くらいでアーティスト仕事をさせていただいてます。 いやいや、どっちも作曲でしょ?一緒じゃ無いの?と思う方もいるかと思いますが、実はこの2つは似てるけど

          クリエイターとアーティストの違い

          「呪い」の話

          前回の投稿で 「現象」と「幻想」を分けるという内容を書いたんですが、それに近い内容を。 「ちゃんと勉強しないといい大学入れないよ!いい大学入れないといい会社に入れないから幸せになれないよ」 こんな事を親から言われた事ありませんか? これが「呪い」です。 呪いって聞くと、鎌を持った悪魔的な物が背後に取り憑くようなイメージを持つ方が多いと思うんですが、それはあくまで効果を視覚化しただけであって、本質はこれです。 呪いというものは心に仕掛ける時限爆弾のような物なのです。

          「呪い」の話

          現象と幻想を分ける

          僕の数少ない趣味の一つに「坐禅」がありまして 月2回の坐禅会は冠婚葬祭以外の全ての予定に優先しています。 坐禅の前に和尚のありがたい言葉を聞けるのですが、その中で好きなものがあります。 「世の中に、”悲しい”事など無いのです。”悲しい”と思う自分が居るだけです」 これ世の中の真理じゃないでしょうか? 人間は視覚や聴覚、嗅覚、触覚、味覚という感覚器官を通じて自分の外側の世界を認識します。 各感覚器官から入ってきた情報は脳に集まるのですが、そこには同時に様々な感情も同

          現象と幻想を分ける

          何かを得るには何かを犠牲にしなくてはならない

          ベルセルクってマンガをご存知でしょうか?最近作者様が亡くなってしまい、惜しまれながら未完の名作となってしまったダークファンタジー作品です。 詳しい内容説明などは割愛しますが、とにかく暗くて本格的で骨太なファンタジー作品なんで最近のぬるいマンガにげんなりしてる人には間違いなくおすすめです。今日はベルセルクのネタバレも含むんで未読の人は注意してください。 さて、前述のベルセルク、既読の方はご存知だと思いますが、「ベヘリット」というキーアイテムが出て来ます。 これは簡単にいう

          何かを得るには何かを犠牲にしなくてはならない

          自分の本心って解らないって話

          とある舞台音響の仕事がありました。 僕はその仕事を受けてしまったものの、はっきり言ってめちゃくちゃ嫌で、 本番の半年以上前から どうにか断れないか、奇跡が起きて「やっぱいいや」とならないか と悶々と考えていました。 それと同時に請けたからには今の機材では無理だアレとアレとアレを導入しよう、稽古見はひと月で足りるのか、多分急な変更があるから会場で編集できるようにこういう形式のデータを持っていこう。 とも日々考えていました。 これ全く逆の方向に向かって考えてるんですよ

          自分の本心って解らないって話

          作曲機材論的な

          作曲をしてると何かと機材が必要になります。 「いやいや私は五線譜とペンがあればどこでも曲作れますよ?」 という人もいるかもしれませんが、 多くの作曲家は何らかのDAWソフトを使用して作曲をすると思います。 ギターや歌を録音するならオーディオインターフェイスという機材が必要になりますし、 正確な音で作業するためにはスピーカーやヘッドホン シンセの音がDAW付属で我慢できなくなれば別途音源が、 エフェクトが欲しくなれば別途エフェクトが、 という具合に機材というのはソフト

          作曲機材論的な

          ア○ブロで集客ってオワコンやろ

          いやまじで思うんですが 誰が読んでんの?ア○ブロって? 仕事柄ヒーリングミュージックを売ってるんでたまたま見に行くページがそういうパターンなのかもしれませんが、 どっかの情報商材で買わされたような謎のヘッダーと、 ア○ーバピグ的なアイコン もうねお腹いっぱい、合掌してページ閉じるレベルですよ。 僕は音楽を売ってるんですが、 音楽って良くも悪くもイメージが重要なコンテンツです。 音楽って聴くのにその曲の長さが必要なんですよ、当たり前だけど3分の曲を聴いてもらおう

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