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音楽くらいしか出来なかったから音楽してるって話
思いおこせば20歳前後の頃、僕は結構社交的なタイプの青年で友達がたくさんいたと思います。
僕自身がバンドにのめり込んでたって事もあり、さらには大学の軽音サークルなんぞの部長をしていたため、友達大体みんなバンドやってる人だったんですよね。
ほんと、今思えばちょっと異常なくらい音楽してる人が周りに多かったと思います。
そして時は経ち現在、
今でも音楽してる友人ってほんと1、2人しかいないんですよね。
んで、その1、2人+僕で共通点を見つけたんですが
大体ダメなやつなんですよね
授業の登録仕方わからずに留年しましたとか
パソコンの使い方わからなくて就職活動できませんでしたとか、
そんな人間ばかりが今も音楽を続けています。
(※あくまで僕の知り合いの中の話ですよ)
いやね、よくよく考えたら当たり前なんですが、
普通は大学3回でスパッと音楽やめてちゃんと就職するんですよ。
あー3年間打ち込めて楽しかった〜で終われるんですよ。
でもね、
幼少より勉強もダメ、スポーツもダメ、何をやっても上手くできなかったタイプの人間で、初めて音楽で注目を浴び評価されたような人間はね、辞められないんですよ。褒められ慣れてない人間にとって麻薬みたいなもんなんですよ賞賛って。
とまあそんなわけでおかげさまで音楽だけはせっせと続けさせてもらってます。
別に専門学校やら音大なんぞ出てない僕や僕の友人数名が今でも音楽続けられてる、そしてそれぞれ音楽でなんとか生活していけるところまで至れたっていうのは、そういう理由なのかなと。
多分他人より持ってる選択肢が少なかったんだろうな〜としみじみ思います。
親がなんかの社長やってる奴はそれを継ぐっていう道が、
要領よくなんでもこなせる奴はいい就職先が、
勉強できるやつはなんかの資格を、
スポーツが得意で好きなやつはその関係の、
でもそんなの何も無かったから逆に今も音楽してるのかなあと。
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