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共感覚の続き 音の形を感じる
前回の記事で共感覚っぽいものについて書きました。
ドは赤
レは黄色
ミはオレンジ
ファはカーキ
ソは青
ラは紫
シは白かグレー
というもので、幼少期の刷り込みで実は似た結果になる人が多い、という内容でした。
実際音に色がついてるように感じるガチの共感覚とは違い、あくまで文字列に対してそういう色がしっくりくるという程度のものなので、別に作曲する上で特に役に立ったり、これを感じるからどう、というものではないんです。
作曲する上でこれは役にたってると思う感覚があって今日はその話を。
多分これは一種の共感覚だと思います。
「音の形を感じろ。」
以前友人のベーシストが講師に言われたセリフらしいですが、その話を聞いて当時の僕は「いやいや、形なんかあるわけないじゃん、音なんだから」
と小馬鹿にしていました。
当たり前ですが音って形が無いんですよ。突き詰めるとただの空気の振動なんですよ、音って。
そんな何気ない彼との会話から10数年後、僕は作曲を生業にして年間300〜500曲BGMを作り続けている中でね、
ふと気づいたんですよ、存在するはずのない音の形を"見て”いる事を。
じゃあどう見えるのか教えろ、と言われても簡単に説明できないんですが、
なんかこう立体的かつ様々な要素が重なって含まれた4次元とか5次元として見えているというか。
僕は音を横から見る、正面から見るという表現をたまにするんですが、
横から見るってのはつまりこういう見え方です。
この音だとアタック(音の出だし)より少し後に音量が最大になりゆっくり落ちていくとかいう時間経過が見えます。
それに対して正面から見るというのはこういうことで
音の周波数分布と
左右の分布
これらが重なった上で何か全く別の形のものを見ています。
木琴の単音フレーズなら小さな球が飛び跳ねるようなもの
激しく歪んだギターのコードなら砂嵐のようなもの
そんなものを見ている気がします。
このギターの砂嵐強すぎて音程がわからないから少し砂嵐を抑えよう
木琴の小さな球体をもっと湿った感じにしゅわしゅわさせたい。数も増やしたい。
という具合にMIXやアレンジをしています。
実際にやる作業といえばエフェクトの数値を調整したり、木琴のフレーズを変えたりエフェクトを足したりという作業なんですが、
数字だけ追うよりもイメージがブレないんですよね。
とまあなんのことか良くわかんないことを延々と書いてしまいましたが、
音の形を見ながら曲作ってますって話でした。
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