![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59317765/rectangle_large_type_2_492fab526dc98a8f2b535341efe97f96.png?width=1200)
素人っぽい曲の直し方
なんというか、仕事柄というわけでもないんですが、若手のキャリアの浅い人の曲を聴く機会が多いんです。
んで偉そうな事言うみたいで嫌なんですが
「あーこれは惜しい」「なんか素人っぽい」と思う事が多いんでその事を書いてみます。
「素人っぽい」の定義なんですが
・上物はとにかくリバーブが薄い。
・ドラムが点で鳴ってるように聴こえる
結果一体感がなくスカスカな印象、派手さや音の色気みたいなものが無いそんな曲です。打ち込みメインで作る人に非常に多いです。
改善策とすれば処理でいうと
ドラムはバスにまとめてコンプ、これをすると点で鳴ってるようにに聴こえるドラムが面で鳴ってるようなまとまり感と派手さがでます。コンプの種類によっては歪みなども加えられます
上物は楽器それぞれsendで同じreverbに送る、これで残響を共有できるんで一体感が出ます。僕はsendのreverbにさらにコンプやサーチュレーターを挿したりもします。
ただこれだけです。
でもこれだけが出来ない事が多いんです。
昔「どんな風にしたらいいですか?」と聞かれた事があって、その時はlogicのプロジェクトファイルごと送ってあげてreverbはこうする方が良い、コンプはこんな感じに〜という事を丁寧に教えた事があったんですが、その時は喜んでくれるんですが、次の曲からいつも通りの素人っぽい曲をアップロードしていました。
これは何故なんだろうと考えたんですが、
多分打ち込んだ各パートをしっかりと聴かせたい聴きたいという心理が働いているんだろうという結論に至りました。
一体感を出すってことは各パートの抜けが悪くなる事です。
ドラムをコンプで潰して面で鳴っているように聴こえる、でも点でそれぞれの音を聴きたい、
残響を共有して一体感は出るけどそれぞれの楽器を聴きたい。
そんな心理が働いて、コンプもreverbも軽くしか掛けれないという状態に鳴ってしまうんだと思います。というか昔の僕がまさにそうでした。
まずはこの心理的ブロックを外す事が素人っぽさを消す秘訣だと思います。
余談ですが
僕が作曲始めた頃はreverbはsendでかけるのが基本と言われていたんですが、最近はinsertで掛けるのが主流になってきてるみたいですね。
狙う効果によっても違うんだと思うんですが、僕は未だにsendで使います。
テンプレートに気に入ったreverbをそれぞれhall系、room系、plate系、を組み込んであるんでトラックによって送り先と送り量を調整するだけなんで楽だし早いんです。
とまあそんな話でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?