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作曲機材論的な

作曲をしてると何かと機材が必要になります。

「いやいや私は五線譜とペンがあればどこでも曲作れますよ?」

という人もいるかもしれませんが、

多くの作曲家は何らかのDAWソフトを使用して作曲をすると思います。

ギターや歌を録音するならオーディオインターフェイスという機材が必要になりますし、
正確な音で作業するためにはスピーカーやヘッドホン
シンセの音がDAW付属で我慢できなくなれば別途音源が、
エフェクトが欲しくなれば別途エフェクトが、

という具合に機材というのはソフトハード問わず必要になってきます。

そして機材には定番の組み合わせみたいなものが存在します。

あくまで僕の肌感覚で、最近のど定番な組み合わせを紹介しますと

DAW:Cubase か Studio One

スピーカー:Yamaha HS5 かランクアップするとgenerec

ヘッドホン:MDR900ST

音源:総合音源としてKontakt 

  :シンセはSERUM

エフェクト:izotope

ギターアンプ:Kemper

インターフェイス:RME


めちゃ多いんじゃ無いでしょうかこの組み合わせ?

あるいはこれを目指している方多いんじゃないでしょうか?

イメージ的にはメジャーのコンペ毎月出したりする事務所所属の作家さんやアレンジメインの方に多いような気がするんですが、

間違いなく個人で作曲する上で一つの到達点がここだと思います。

この装備の中核のDAW、CubaseとStudio Oneはものすごく打ち込みがしやすいです。頭の中に曲が完璧に出来ていてそれを打ち込むという作曲方法の人にはベストDAWだと思います。

修正を想定した仕事の場合は打ち込みで作り込んだほうが圧倒的に柔軟に対応できるので事務所所属の作家さんやアレンジャーさんは自ずとこうなるのではと勝手に思っています。

一方僕の装備ですが

DAW:AbletonとLogic

スピーカー:YamahaHS5

ヘッドホン:MDR900ST

音源:総合音源としてIntegra-7(外部音源)

  :シンセ OP-1(外部音源)

エフェクト:izotope

ギターアンプ:logic純正

インターフェイス:Zoom Livetrack L12

スピーカーとヘッドホンは定番ですが、他が結構違いますね。

音源に関してはどちらも外部音源なので使ってる人あんまりいないと思います。さらにKontaktを持っていないのも僕くらいじゃないでしょうか。

実は数年前までCubaseをメインで使っていて、上に書いたど定番装備を目指していました。でもある時気づいたんです。

同じ装備で戦ったら音大出てる奴やギター超上手い奴に絶対勝てない

自分を過小評価してるとかじゃなくて

例えばオーケストラ曲の譜面を完璧に打ち込みで再現できるような人や

インペリテリのギターを軽く弾きこなすような人がゴロゴロいる中で戦っているわけで、そんな中で「選ばれる」には突出した何かが必要なんです。

自分で言うのも恐縮ですが、我ながら打ち込みは結構上手いし速い方だと自負していました。でも「結構上手い」じゃ勝てないんですよ。

そんなこんなで2年前、舞台用にAbletonを導入した際に思い切ってCubaseからAbletonメインにシフトしたわけです。

打ち込みを捨て、オーディオループの編集やステップシーケンスを使うようになると基本的に修正に非常に弱くなります。また日本は著作権的なものに非常に厳しいのでLoop素材を使用すると請けれない仕事も多いです。作れる曲のジャンルもイージーリスニングのようなものは苦手分野になってきます。

でもそれらを捨てた事によって得たものも大きく、今までになかった刺激的な(語彙力)サウンドを作れるようになりました。

おかげさまでそんな曲をゲームBGMとして売ってる奴は少ないので好評いただいています。

多分定番の装備で定番の曲を作り続けていたら埋もれていたでしょう。

そんなこんなで長々と作曲機材論を書いてしまいましたが、

あくまで僕はですが、

定番で勝負するより逸脱したものを使う方が向いているのかなって話でした。

流石にインターフェイスとしてL-12を使い続けるのが音質的にキツいんでインターフェイスをハイエンドなものに買い替えようと思ってるんですが、恐らくRME以外のブランドを買うと思います。

そして逸脱しすぎてモジュラーシンセに手を出すんだろうな。。。

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