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ただ住んでいる人から新潟人として歩むまでの道のり 干しかぶを通じてバトンをつなぐ

生まれも育ちも新潟っ子綺麗道です。

新潟県の中心部 新潟市。
ここに住んで数十年。

ようやく今、本物の新潟市民に近づいている
そんな実感があります。

いや、実際に
新潟市で生まれ育ってはいるのですが
中身は新潟市民ではなかったように思うんです。

というのも
ただ新潟市に「住んでいるだけ」の人だったからです。

ちなみに新潟県は縦に長い県。

きっとあなたが想像する以上に
めっちゃ長いんです。

こちらで検証したことがあるんですが↓

1ニイガタで四国を横断できる長さなんです。

なんとなくでも
新潟の長さはイメージできましたでしょうか。

その中で上越・中越・下越
と縦に3つに地域が分かれているんですね。

南から上・中・下越になります

なので同じ「新潟県」といっても

家が埋まる位雪深い地域もあれば
そんなに雪が降らない地域もあります。

気候だけでなく食べ物や郷土文化
お祭りに方言

「にいがた」とひとくくりにするには
ちょっと難あり 伊佐坂 難物。
(なぜサザエさん・・・)

ケンカしているわけではないのですが
やはりそれぞれの地域での特徴があるんですね。

さて、私。

生まれ育ち、今も住んでいるところ→下越
父の生まれ育ったところ→中越
母の生まれ育ったところ→上越

各地がごちゃ混ぜです。

中越民と上越民のハーフが
下越地方に住んでいるわけで

新潟ハイブリッド人であると言えます。
(いや、言えないと思うよ)

下越民からしてみたら私達家族は新参者でした。

なので、小さい頃は
この地域の方言も馴染めなかったですし
下越地方の郷土料理なんてものは知らなかったんです。

そして時が流れ
エセ下越民の私に転機が訪れました。

根っからの下越民と結婚したのです。

姑は代々下越の血を受け継ぐ
まさに真の下越の民。

その息子である夫ももちろん
下越に生まれ下越に育った
生粋の下越っ子。
(※こんな表現は一般にはありません)

結婚してからはこの地方ならではの
雑煮、煮物、言葉、お盆飾り
初めて見るもの、知ることも多かったんです。

さて、結婚を経て少しずつ
下越民の文化に触れてきた私でしたが

ついに下越の文化を”体得”する日が来たんです。

それが干しかぶ作りです。

これ、正体は大根。
干したかぶではありません。

新潟では
冬を越してそろそろスが入りそうな大根を
干して保存するという文化があるんです。

実母からは教わってこなかった文化。

それが今私の手の中にあります。

姑から干しかぶの存在を教えてもらったのが
事の始まりでした。

昨年には作り方を習うまでにコマを進めます。

そのときの記事はこちらです↓

そして今年は
実際に干しかぶ作りに挑戦。

皮を剥いて輪切りにした大根をゆでる
干す
天気に恵まれず一部カビが生えてしまったけれど・・・
できあがり!

今まで知らかなった文化を知る

その作り方を知る

そして作ってみる

ここまでに数年もかかってしまいましたが
それでもここまでやってきました。

干しかぶを通じて
新潟の下越民の文化というタスキを
確かにこの手に受け取った瞬間でもありました。

これまでただ住んでいるだけだった
新潟県新潟市。

それが「私の町、おらがまち」に変わりつつあります。

たった一つ文化を受け取っただけかもしれませんが
着実にこの地域に根付いてきている感じがするんです。

他人事じゃなくなったというか
当事者になったみたいな感じかな・・・と。

この経験を通してお伝えしたいこと

きっとあなたの住んでいる町にも
その町ならではのモノや事があるはずです。

なぜそれが育まれてきたのか。

先人たちの苦労や思いがあって
今の町や文化が出来上がり
そして今も残っているわけですよね。

知ること
体験すること
やってみること

住んでいる町の良さや好きなところを
見つけることができると
なんだかほっこりあたたかくなれます。

自然と感謝の気持ちが生まれてきます。

地域とのつながりを感じることができると
なんだか心が強くなった気がします。

これから社会が大きく変化していく中で
地域とのつながりがあるということは
きっと支えになってくれると思うんです。

だからもっと身近な地域の文化にも目を向けて欲しいな。

私の体験から感じたことを
つらつらとお話させていただきました。

ここまでお付き合い下さりありがとうございました!

火曜金曜更新中
綺麗道こと古川綾子でした。

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