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新潟・菊水酒造の蔵見学で知った心豊かな暮らしのためにできることとは

私が俄然
応援していきたい企業を見つけました。

それは
「菊水酒造」さんです。

新潟ではトップ3に入る有名な酒蔵でして
「ふなぐち菊水」という
缶入りのお酒って見たことないですか?

こんなやつです

これを作っている酒造さんです。

先日、蔵見学にお邪魔したところ・・・

正直、しびれました。
もうね、ビリビリしちゃう。

いいです、この酒造。

蔵が素晴らしいとか、すごい施設がある
すごいお酒を造っているとか

そういうレベルじゃなくて

菊水酒造さんの想いは
これから日本人が進むべき未来に必要なものである

と私は感じました。

新潟県民だからじゃなく
この酒造さんのことは
ぜひ日本中の方にお伝えしたいんです。

お酒を飲む飲まない関係なく
多くの方に知って頂きたいんです。

失われゆく日本酒という文化

日本酒業界は只今低迷中。

日本一の酒造数を誇る、ここ新潟の地においても
その流れは避けられない事実となっています。

米どころ酒どころと思われている新潟。

110くらいの蔵があった新潟ですら
今は90を切るくらいまで減っているそうです。

国外への輸出は伸びてはいるものの
国内の消費がどんどん落ち込んでいる状況なんです。

日本酒は名前の通り
「日本の国酒」といわれています。

弥生時代からずっと
日本人は米と共にありました。

今のような米と麹から作られるお酒は
古くは奈良時代から作られていたそうです。

奈良時代といえば、日本書紀や古事記の時代です。

そんな昔からずっと長い時を重ねながら
今なお日本人と共にあるのが”日本酒”です。

ただの飲み物というだけではなく
神事の際にも用いられるという点で、

神を大切にしてきた日本人という民族にとって
非常に重要なものでもあります。

その日本酒ですが
生産数も消費量も減っています。
さらには米の消費量も減ってきています。

今の日本で何が起こっているのでしょうか。
昔の日本と何が違うのでしょうか。

ビールにワイン
焼酎にウイスキーなどなど

お酒の種類はたくさんあります。

選択肢が多いに越したことはありませんよね。
楽しみが増えるのなら。

ですが、
選択肢が少なかった昔の日本人は今に比べて
心が貧しかったのでしょうか。

それは違いますよね。

日本酒を
ちびりちびりと飲む

その中にはただ「飲む」ということの他に
今の私たちには想像の出来ないほどの
豊かさが溢れていたといいます。

そこには今の現代人が失ったものが
たくさんあったんです。

それを気づかせてくれたのが
「菊水酒造」さんでした。

私が激しく共感した菊水酒造さんの理念

この度初めて
菊水酒造さんの蔵見学にお邪魔したわけですが
「蔵見学以上のもの」を頂いてきました。

こちらを案内していだきました

始めに菊水酒造さんを表すのに
ぴったりな言葉をこちらに紹介します。

【お客様への約束】

私たちは 「優れた品質」と「おいしさ」を礎に、

人々の「健康」「憩」「楽」に貢献する
モノ・コトづくりを追求し、
こころ豊かな暮らしを創造します。

菊水酒造

品質やおいしさだけではなく
その先の
人々の暮らしまでを見据えているところが伺えます。

ミッション=こころ豊かな暮らし

そして
それを作るために必要なのは

健康

という要素だといいます。

具合が悪ければ何事も楽しめないですし

憩う人がいなかったり、憩う時間がなければ
喜びも少ないですし

何より楽しくなければツマラナイ。

本当にこの通りですよね。

私自身が今、目指しているものもまさにここだな
と勝手に共感してしまいました。

では、ここからは
さらに菊水酒造さんの魅力に迫ります。

これだけは伝えたい菊水酒造さんの想い

ふなぐち菊水の誕生秘話や
蔵の様子などもお伝えしたい思いはあるのですが

あまりに長くなりそうなので、
特に私が感動した”想い”というところに絞ってご紹介します。

一般的に「企業理念」って聞いたところで
「ふ~ん」となることも多いと思うんですが、

それは理念というものを
目に見える形で感じにくいからだと思います。

ですが、菊水酒造さんの蔵見学では
理念や想いの一端を体感することができました。

日本の食や伝統文化を伝承するための”場”がある

私が一番感動したのが、

日本の食や伝統文化を伝承するための研究を行っている

という点でした。

酒蔵なので日本酒!ではなく

もっと広く
日本の食や伝統文化にまで裾野を広げているところが
菊水酒造さんならではだと思います。

しかも、ただ研究するだけではなく、
「場」があって、見学もさせてもらえます。

例えば、
図書館のようにぎっしりと並んだ書籍たち。

日本文化や食に関連する古い雑誌や文書が
所狭しと並んでいます。

食・文化・新潟に特化したものが
これだけ揃っているところは他にはないと思います。

(その数3万点。記憶違いだったらすみません)

おぉ!レアもの
「主婦の友」見せて頂きました

これは入り浸りたい・・・
私には宝の山でした。

さらに資料館のようなものがあって、
お酒を飲むときに使った食器やグッズなどの展示があります。

ずらり

今は娯楽だらけの世界ですよね。

スマホをさっと取り出すだけでも刺激が多いですし
どこを見ても娯楽に溢れています。

ですが、
他に娯楽のなかった時代は
お酒を飲むこと自体が既に娯楽だったようなんです。

例えば、
ぐい飲みだって色々な装飾や
飲み口の厚みで味だって変わります。

初めて知ったんですが、
ぐい飲みを置く台というものがあって
すごく多彩なデザインのものが残されていました。

置くだけの台なのにこんなに種類が

食器ひとつ、道具ひとつで
楽しむ余裕があったということの表れだと思うんです。

季節ごとに器やしつらえを変えることは
今もありますが、
お酒を飲むという一場面でもそれは同じだったんですね。

お客様への気づかいを形に表す
季節を食器で楽しむ
さらに味わいを深める

その”ひとときを楽しむ”ために
工夫を凝らしていた日本人の”豊かさ”みたいなものを
展示を見ながら感じました。

「お酒を飲む」ことを大切な娯楽として
季節や道具の趣向を凝らして楽しんでいた日本人。

目で見て楽しみ、味わって楽しみ、感じて楽しみ・・・

本当に昔の人は楽しみ上手だったんだろうな。

今の私たちが便利や目先の豊かさを目指した結果
失ってきたもの。

昔の資料をみることで
忘れていたことを思い出させてくれるような気がします。

様子は
HPを見るとより雰囲気が伝わるかと思います↓

「菊水日本酒文化研究所」として
日夜研究をされていらっしゃいますが

それはもちろん
商品開発などにも生かされています。

それはお酒だけでなく酒器にも表れています。

お酒に浮かぶ菊を楽しめる杯
サイコロを振って出た目の升でお酒を飲むお遊び感満載の杯
風鈴みたいに音が鳴る杯

他にも目移りしちゃう品揃えでした。

昔の人がお酒を楽しんだ工夫を
現代にも蘇らせることで

私たちが失った豊かさを
もう一度取り戻す

そのための手助けしてくれるのが
菊水酒造さんの取り組みだと思います。

まさに
「こころ豊かな暮らし」
へ繋がるものだと思うんです。

ここで
菊水酒造さんのミッションである

人々の「健康」「憩」「楽」に貢献する
モノ・コトづくりを追求し、
こころ豊かな暮らしを創造します。

これを
新しいお酒を開発するということにとどまらず

お酒を楽しむアイテム開発だったり

新たな保存方法の開発であったり

パウチで新鮮保存できるとは

または
蔵見学で感じられる昔の日本の豊かさであったり

色々な方法を使って
菊水酒造さんの想いを私たちに向けて
形にして下さっています。

そして
私はこの度それを受け取ることができました。

ただの酒蔵じゃないんです。

日本人のこころを豊かにするために
努力して下さっている人たちの集まりなんです。

日本文化の継承のためにも
豊かな日本を創るためにも
ずっと応援していきたい企業だなと感じました。

最後に

日本人は感性が豊かだといいます。

ですが毎日忙しい私たちは
それを体感できる時間がないのが実情です。

けれど、菊水酒造さんの想いを感じることで
もっと毎日を豊かにすることができるんじゃないかと思いました。

お酒を飲む人は
酒器選びから楽しんでみる。

季節のものを味わってみる。

音や香りを感じてみる。

食事やお酒をたしなむ場を
今まで以上に楽しむにはどんな工夫ができそうですか?

ほんのちょっと意識するだけで
きっと今までよりも何倍も
1日が楽しくなるような気がします。

豊かな毎日でこころも豊かに。

本当は豊かな日本に住んでいる私たちなのに
心が貧乏なのはモッタイナイですよね。

***

新潟に来る際は
一度立ち寄ってみることをおススメします。

きっとお酒だけじゃなく
多くの豊かさが味わえると思います。

所在地 新潟県新発田市島潟750 菊水酒造株式会社内
案内時間 ①10:00~ ②10:30~ ③14:00~ ④14:30~
所要時間 約60分
料金 無料
お申込み方法 お電話またはメールフォームにて受け付けております。
菊水ショップ電話:0254-24-5544
受付時間:9:30~16:30(菊水ショップ休業日を除く)
メールフォーム https://www.kikusui-sake.com/home/jp/contact/

https://www.kikusui-sake.com/home/jp/labo/

以上、
新潟在住
綺麗道こと古川綾子でした。

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