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【新潟推し】発酵女子がオススメする乙まんじゅうとは?後世に残したい江戸時代からの製法

新潟生まれ新潟育ち

綺麗道です。


新潟は南北に長い県です。

「県内の移動」と一口に言っても
それは恐ろしい移動時間になります。


新潟の大きさはこれを見たらわかります↓



さて、そんな新潟県において
時間をかけてでも食べに行きたい
逸品シリーズ。

(そんなシリーズあったの?)


今日は
乙(きのと)まんじゅうをご紹介。


乙(きのと)まんじゅうとは


新潟県の県北に位置する

胎内市にあります
北陸の古刹 乙宝寺(おっぽうじ)

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その寺の門前に店を構える
『乙まんじゅうや』

(そのままのわかりやすい名前)


歴史は古く
創業は1804年。

江戸時代のこと。


乙まんじゅうは
いわゆる「酒まんじゅう」

新潟県では
最古の酒まんじゅうといわれます。



何がすごいかって?

歴史だけじゃない。

その製法にある。


国産の原料にこだわり、
添加物を一切使用しない。

手間と時間を惜しまず、
昔ながらの手作りでの製法を貫いている。

それが

乙まんじゅうや。



膨張剤を一切使わず

釜のなかで糀ともち米を発酵させ、
小麦と混ぜ合わせて生地を作ります。


そして
国産材料を使ったあんこを包み

炭火で二次発酵


イマドキ?炭火?

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炭火でゆっくり温めることで
糀菌がより活発に働くんだそうです。

糀のために
手間を惜しまない。


その姿勢・・・カッコいい。



【発酵】

菌は生き物です。

その日の気温や湿度で発酵具合は異なる。


だから
温める時間を細かく調節しなくてはならない。


二次発酵のときもそう。


そして
蒸す時間もその日によって変えているといいます。


同じ日に作ったものでも
同じセイロの中でも

糀菌の発酵具合が異なるので
できあがったおまんじゅうも

カタチが少しずつ違う。


それは麹菌が生きているから。


伸び伸びと愛情かけて
育ててもらったから。


その日のベストは
職人によってつくられる。



江戸時代から代々続く
職人がつなぐ昔からの製法。

それを守る
乙まんじゅうや。


乙まんじゅうを買いに行こう


私が住むのは新潟市。

ここから胎内市にある
乙まんじゅうやまで

車で約50分。


遠いな。

新潟長すぎ。


でも、いくんだ。

乙が呼んでいる。


※乙はちなみに地名です。


その日は雨。

乙宝寺をさらっと見学し

ついに来ました
乙まんじゅうや。

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見た目はものすごく謙虚。

一見、やっているの?

と思う外観。



乙まんじゅうはここでしか買えない。


なのに、この主張のしなさ。

大きな看板なんてない。

店の窓にかかれた「乙饅頭」の文字が目印。


これは「通好み」


(正直わかりにくい)



わかる人だけが来たらいい。

と言わんばかりの店構え。


立地も正直よくはない。



なのに、

江戸時代から

200年以上も続いているのは
モノが違うから。


実力が伴わなければ
生き残れない時代。


そんな時代においても
未だなお続く
古来の製法で作られる

乙まんじゅう。


やってきました、乙まんじゅう。


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わくわくしながら
お店で注文しますと

少し待ちますが
蒸かしたて”ホカホカ”の状態で手元にやってきます。

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本当は家に帰ってから・・・

と思ったのだけど、ホカホカの誘惑には勝てず

車内でそのベールを脱ぎます。

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包み紙を開くと竹皮に包まれた姿が顔を出します。

竹皮がまたたまりません。

そして、竹皮の中には・・・


いました!
今日の主役

乙まんじゅう。

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車内に糀の優しい香りが広がります。


見た目からしてふわふわ。

つるつるのお肌も美しい。


食べる前から

香りがこれでもか!
と誘惑してきます。


「私を食べて」

主張してきます。

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オイシソウ・・・。


食欲はMAX


そして耐えきれずひと口パクリ。


香りが口の中に広がる。


ふわっと香る糀の香りが
私を至福へと誘います。


酒まんじゅうとは
よくいったもので、

香りがもうね、違うの。


普通のまんじゅうではないんだ。

普通の酒まんじゅうでもないんだ。


乙まんじゅうは乙まんじゅうなんだ。

(それはそう)




そして
上品なあんこの甘みが
体をとろけさせる。


糀の醸し出すほのかな”酸味”

あんこの生み出す優しい”甘み”


組み合わされてこその乙まんじゅう。




あんこは甘すぎない。

だから香りを邪魔しない。

ただただ香りとマッチして
しあわせを増長してくれる存在がこの”あんこ”


香りとあんこが合わさって
何とも言えない感覚が私を包んだ。



「来てよかった」

ただただ車内で幸せをかみしめる私。



日持ちはしない。

生菓子だから。


だから賞味期限が当日。

すぐに固くなってしまうという。


けれど、冷めても
もう一度蒸し器やレンジで温めると

蒸かしたてが味わえる。


オーブントースターで焼くと焼きまんじゅうとして。

天ぷらにすれば天ぷらまんじゅう。

そのままあげればあげまんじゅう。


どれもおいしそうだ。


すぐ食べないときは
冷凍保存がオススメだそうです。



結果。


10個入りは家に帰って
そのまま全部食べてしまいました。

(一人でじゃないよ!)



もっと買ってくればよかった。


あげたり焼いたりしたかった。

なんで一気に食べてしまったんだろう。

もっと食べたい。



また買いに行くしかないのかな・・・。


と思って調べたら

冷凍で発送してる?

なんと!


これなら

これから迎える冬。
雪の心配をしながら車の運転をしなくても

家でぬくぬくと
ほかほかでふわふわの

乙まんじゅうが食べられる。


世の中便利になりましたね。


これ書いてたらまた食べたくなってきた。

乙まんじゅう。


今日は、ただ私が好きなものを紹介するだけの回。

乙まんじゅうでした。

長くなってしまってごめんなさいね~。


新潟には美味しいものがたくさんありますよ。

新潟を好きになれ。

というメッセージを込めて💖


乙まんじゅうや

〒959-2602 
新潟県胎内市乙1235
0254-46-2008
8:00~18:00 (不定休)
※米粉揚げまんじゅうの営業時間は9:00~17:00


おしまい


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