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メモ

昨日、舞台の出演を一つ終えましたので、雑記的に思ったことをメモしておきます。 ・外部の団体で知らない方のほうが多い稽古場だった。それでも、かなり居心地よく過ごせた。私には環境に応じて表出する自分を変える臨機応変さはない。ただ受け入れていただいた、という実感がある。皆が社会人経験者だったから起きたことだと思う。社会人は優しい。 ・最近はもっぱら自分は出演せずに演出に回ることが多かったので、久しぶりの役者一本勝負だった。当たり前すぎるけど、自分の演技って自分で見れないのでマジ

    • 流していく

      固まった完成形というものに憧れるけど本当はそんなものは存在しなくて不断の流れの中の一瞬を取り出したものを完成形だと錯覚しているに過ぎない。多分。これは先日千秋楽を終えた演劇を踏まえて感じたことで日々の過ごし方や生き方に拡張することも出来る気づきだと思うけれど一旦演劇に話を絞って書いてみる。 演劇をやっていて本番週に入ると毎回の本番をこなす中で「今日の出来はどうだった」という話になる。前の回より良くできたかもしくは悪かったか。公演全体を通じてどの回が良かったか。疑う余地もなく

      • 何者にもなれなかった者の集うラーメン屋

        ある平日の深夜、繁華街の端にあるラーメン屋に私はいた。店内は空いていて、私の他には器に箸を浮かべたまま机に突っ伏して眠っている泥酔したサラリーマンが一人いるだけだった。壁に貼られたメニューを眺める。どれも食べたいっちゃ食べたいが、食べたくないっちゃ食べたくない。我慢できないほどの空腹でもなかったのに、ちょっとした非日常感を味わおうと家を抜け出してきた自分が恥ずかしくなってきた。 私は特にこれといった問題のない家庭で特にこれといった不自由なく育ち、中学を卒業し高校を卒業し大学

        • 良いものについての覚え書き

          自分の好きなものを他人に対してプレゼンできる人っている。あれが私は非常に苦手。「あのー、えーと、なんていったらわかるだろう、良いじゃないですか、ねえ」とかなんとか、あの時間のバツの悪さったらない。そんなだから、もう自分の好き嫌いについて語るのは辞めようと、いつ頃からか「趣味」について開陳することを避けるようになった。だけど、それはそれで不都合なことが起こるもので、社会性ばかり増していって、自分の好きが何だったのか、段々忘れていってしまう。海岸で拾った綺麗な石を大切にしまいこん

          10/2の日記

          朝起きてから夜寝るまで、コンビニくらいにしか外出しない日々が続いている。別に悪い気はしない。陳列されたフードやスイーツの変化に季節の移り替わりを感じる。セルフレジの便利さを知った。誰とも会話しないで買い物ができるのは嬉しい。 椅子を深く倒して、机の上に足をのせて、合間にコーヒーをすすりながら仕事をしている。部屋のクオリティは確実に上がったと思う。と言っても、マイナスからゼロになったくらいのものだけど。ついこないだまで、万年床に引っ越し時から未開封のままの段ボールを置いてその

          10/2の日記

          9/30の日記

          海鮮丼屋にも秋が来た。厨房にいても汗を一滴もかかない。炊き立ての米に酢を加えてかき混ぜるのにもできるだけ冷房直下の位置を陣取ろうと悪戦苦闘していた日々が嘘のように涼しくなってしまった。秋の新メニュー、漬けバラ温玉コチュジャン丼の売れ行きは不調だ。名前から味が想像できないのが原因ではないかと睨んでいる。しかし僕は結構気に入っていて、先日はシフトも入っていないのにわざわざ店頭まで足を運んで大盛を注文した。コチュジャンの仄かな辛みと、マグロ・サーモン・イカ・タコの織り成す多様な食感

          9/30の日記

          8/9の日記

          店頭に来る客からの注文とUberEatsのオーダーが重なると、にわかに厨房が慌ただしくなる。急いでレジを打つ。トレー上におつりの小銭を等間隔に配置する。お札を数えるのは苦手だから、一枚ずつ置く。気づけば厨房からあがってきた海鮮丼がレジ横に溜まりだしている。袋に詰めなくてはいけない。醤油とワサビを入れるのを忘れてはならない。UberEatsならお吸い物の素も入れる必要がある。タイマーの音が鳴る。白米が炊けたのだ。狭い厨房の中をすり抜けて巨大な炊飯器の前まで移動し、蓋を開ける。む

          8/9の日記

          6/16の日記

          借りたい本があった。今年の3月に亡くなった劇作家・別役実の戯曲集『木に花咲く』。その中に収録されている『赤色エレジー』という作品が読みたかった。当初は地元の区立図書館で借りるつもりだったのだけど、ちょうど図書館はコロナのためしばし閉館になってしまった。別に急ぎでもなかったのでそのままにしていた。そして緊急事態宣言も解除された先週の水曜日、いざ足を運んで資料検索をしてみるとその本はそもそも図書館に所蔵されていなかった。一度くらい事前に調べて確認していそうなものなのにおかしいな、

          6/16の日記

          5/23の日記

          昼過ぎに起床。少し遠出をしようと思い池袋へ。結構人がいる。ジュンク堂に寄るとレジは物凄い行列で、それは地下一階にまで伸びていた。緊急事態宣言も最短で25日に解除されるらしいとネットニュースにあったし、ぼちぼちみんな外へ出てきているのかもしれない。宣言解除まではなんとか書こうという謎の義務感で断続的ながら続けていたこの日記もようやく終われそうで、そこだけが純粋に嬉しい。 日記をしばらく書いてみて思ったこととして、日記はあくまで日記でしかない。つまり話題の向き不向きがある。サッ

          5/23の日記

          5/19の日記と5/20の日記

          御茶ノ水のリンガーハットで友人とちゃんぽんを食っていた。最近のツイッターはどこもかしこも大賑わいだという話になる。友人は「吐口を無くした人たちが騒ぎたがっているんだろうね」という旨の事を言っていた。出来事を客観的に説明しようとする態度は、聡明だと言っていい気がする。けれどそれはSNS上に渦巻く感情のうねりを相殺するには、些か心許なく感じた。対象と自分との間にあるかもしれない繋がりを躊躇なく切断する判断が、言葉から効力を奪っているようにも思えた。 後日、何故かライターの友人が

          5/19の日記と5/20の日記

          5/18の日記

          焼肉を食った。実は今までカルビ、ロース、ハラミの区別がさほどついてなく、とりあえず全部頼んどけという生き方をしていた。初めて意識して食った。まだしっかりと違いがわかったわけではないけど、恐らく自分はハラミが好きだ。次点でカルビだ。ロースってパサパサしてない?世界がまた一つ明確になった。 新宿のTSUTAYAへ。ほぼ毎日通っているような気がする。何のDVDを借りるか、という点において自分は非常に保守的だ。レビューサイトで気の利いた感想が書かれている作品、あるいはお気に入り

          5/18の日記

          5/17の日記

          貯金残高が25万を割った。ついに。ATMの前で思わず「おっ」と声を上げた。30万を割ったらバイトを探さなきゃな、と思ってはいた。でも実際、残高が20万台後半だったらバイトを探さねばという気は起きなかっただろう。それがいつのまにか20万台前半になっていたのだ。これは、また社会と接点を持ち社会を相手に社会していかにゃならん、ということになるのか? 今の自分は積極的に死んでないけど生きてもいないような時間の中にいる。働きだすというのは、積極的に生きだすということだと思う。OK。で

          5/17の日記

          5/16の日記

          昼飯はカレー。エビが入ってて。それがうまかった。新宿いった。何日も前にふんづけてゆがませた眼鏡をなおしてもらうべく小田急エースのジーンズメイトに。店員さんがこれ折れるかもしれませんよ、という。折れても大丈夫です、とかえす。そしたら、折れた。で結局、同じフレームのものに買い換えた。レンズは流用したから見え方は変わらないはずなんだけど、どうもずっとぼんやりしている。でもこれはこれでいいかも。きれいに見えたからって別にいいことはない。そんで、TSUTAYAに。本当だったらDVDを返

          5/16の日記

          5/15の日記

          眠たくならないから昼過ぎまで起きていた。24時間以上稼働しているのに目は冴えたまま。けど身体は重いような、動悸も激しいような。そのうち世界が微振動している感じがしてきて「やべーなこりゃ大地震来るか」と身構えた。揺れていたのは俺だけだった。結論、人間は適度に寝た方が良い。 なんとか寝て、夜に目を覚ました。ツイッターに通知が何件か。知人たちからのこの日記への批評だった。日記に批評ってなんだよって感じだが、何かしら反応がある方が続け甲斐がある。けど弊害もあって、ウケを取りたいとい

          5/15の日記

          5/14の日記

          十条駅南口から出て線路沿いにしばらく歩く。途中で細い横道に入っていくと、周囲を住宅で囲まれた駐輪場があるのを発見した。どこかのお家のものというわけではなさそうで、ツルッとしたコンクリートの建物の窓からおっさんが顔を出し、こちらを見ながら煙草を吸っている。横にはオンボロなアパート。階段はすっかり錆びついて朽ち果てて、人が住んでいる気配は感じられなかった。この街にこういう場所があるのを全然知らなかった。 駐輪場を出ようと振り返った。ちょうど見えたのは、線路沿いの道を小学校低学年

          5/14の日記

          5/13の日記

          昼過ぎに起きた自分が向かったのは日高屋だったような気がするのですが、記憶が今ひとつはっきりしません。和風つけ麺を食ったような気がするけど、どうだったか。そして、カレー屋へ行くのには失敗しつづけています。ここは覚えている。今回はランチタイム外だったので閉まってました。 カレー信仰があります。学生時代に題材問わず相談を受けた際には、必ず「カレーを食べると鬱病に効くセロトニンという脳内物質が出て元気になるのでカレーを食べると良い」という文句でアドバイスを締め括った。社会人生活はカ

          5/13の日記