LBOモデル作成ステップ|Step5
【本講義で使用したモデル:末尾に付属】
今回は今までのLBOモデル作成ステップ講義の最終章になる。駆け足ではあったが、最後にKey statsの作成とリターンの分析である。
これまでの演習でPLのプロジェクションの作成と、Pro-forma BSの作成、BS項目およびdebt scheduleの作成を行い財務3表を回すことまでは出来ている。
後は、LBOモデルを回した結果として利益率、純資産、経常利益、主要指標 (Debt to EBITDA, Net debt to EBITDA等)を計算し、投資対象の会社がLBOをした結果、コベナンツにヒットしない程度に財務安全性があるかどうかを確認するとともに、要求リターンが得られる投資であるかどうかをモデル内で検証することになる。
PL関連
利益率はプロジェクションを作成する際に要になる要素であるが、ケース別に色々と変数をいじった結果、主要な利益率(主にGross margin, EBIT margin, EBITDA margin)が対象会社の過去の実績から比較して現実的なものになっているか(急に非連続な増加になっていないか)、そもそも達成可能な水準か、という事を一覧して分かるようにするためにモデル内で Key statistics といった形でサマリーを作成することが多い(以下イメージ)