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LBOモデルテスト対策

今回はPEファンドのLBOモデルテストについて概要を説明する。実務でモデルを作成、使用する必要がある方にとっても参考になると思うのでお役に立てれば幸いである。 一般的な課題の概要PEファンドの選考課題は基本的に①LBOモデル作成と、②:モデルに付随して作成する投資メモ作成が求められると考えて頂いて問題ない。①のみの時もあれば①②両方を同日に実施、もしくは宿題形式で1週間ほど時間を空けて実施することもある。 ②については別記事でも詳述しているが、併せてこちらも読んで頂ければ幸

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    • PEファンド選考|Investment Memo作成|ケーススタディ作成

      今回はPEファンドの選考課題のひとつ、投資メモ作成/ケーススタディに関して記載していく。 ケーススタディの位置づけケーススタディは選考の終盤で行われることが多い。面接等で人柄やコミュニケーション能力が問題ないと判断され、モデルテストも通過したら次はケーススタディ、という流れになる。 ケーススタディとモデルテストが一体化しているファンドもあれば、別に行うファンドもある点は留意したい。 PEファンドではマーケットに存在している案件をくまなく検討して、リターンが上がる投資先に

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      • PEファンド投資例|Valextra | NEO Investment Partners

        PEファンドに保有されているラグジュアリーブランドについて久々のアップデートである。今回はイタリアの高級レザーグッズ・バッグのブランドとして有名なValextraを挙げる。 Valextraについて同ブランドは正式にはValextra S.p.A.という社名である。1937年にジョヴァンニ・フォンタナによってイタリアのミラノで創立された。 2022年時点で従業員は98名と企業規模は小さいが、売上高は直近(2021年12月期)で約50億円、EBITDAは約5億円程である(筆

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        • 配当リキャップ (Dividend Recap)

          今回はLBOモデルの中でも応用論点に該当する配当リキャップについて簡単に解説していく。おそらく日本語の教材で配当リキャップとは何かを解説したものは殆どないと思われるので、ここで概要を掴んでいただければと思う。 配当リキャップ (Dividend Recap) とは配当リキャップ (Dividend recap)とは、プライベートエクイティによる投資回収の1手段である。通常プライベートエクイティは第三者に対するエグジット(Trade sale)もしくはIPOにより投資を回収す

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        記事

          LBO分析 | アドオン買収

          今回はAdd-on acquisition(アドオン買収)に関して概略を簡単に記載していく。 概要アドオン買収はプライベートエクイティファンドが、買収後のバリューアップ戦略として行う手法の一つで、簡単に言うとある企業(セクター問わず、何らかのプラットフォームになりうる企業)を買収した後に、同業でプラットフォーム企業よりも規模が小さい会社を追加的に買収(Add-on)することでEBITDA contribution を加速させる手法である。 Inorganic growth

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          資産除去債務 (ARO)と財務モデル

          今回は資産除去債務についてである。主に製造業でよくみられる勘定科目であるが、アスベスト等、設備撤去時に除去義務のあるようなものは固定資産の取得原価にあらかじめ含めて処理しなさいよ、という趣旨の会計処理である。 有価証券報告書でも資産除去債務を計上している企業は多いので、取り扱いを知っておくに越したことはないであろう。 概要資産除去債務は製造業などでよく見られるが、有形固定資産を除去する際に一定の費用が掛かる場合に事前にその費用を見積り、負債としてオンバランスするとともに対

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          持分法の処理と財務モデル

          持分法の概要持分法は連結会計のうち一行連結と呼ばれるものである。端的に言うと、支配権を獲得していない会社(議決権の20% ~ 50%以下)を連結BSおよびPL上どのように表現するか規定した会計処理である。 *通常のマジョリティないし100%買収 (outright acquisition)は、支配権を獲得する行為なので会計上、連結財務諸表を作成する際には全部連結という方法になる。 英語ではEquity methodといい、M&A関連の会計処理では時折必要とされる知識である

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          リース会計と財務モデル

          今回はリースに関してである。会計基準の内容は詳しく説明しているサイトが多いのでここでは割愛する。 メインは主に財務モデルにおける処理である。リース会計はテクニカルな論点もあり、最近は会計基準の変更(使用権モデル)の導入がIFRSであるなど、実際にモデル上どのように処理すればいいか、簡単に記載していたきたい。 リース債務のモデル上での処理リース会計の改正 (IFRS)ではRight of use model (使用権モデル)がハイライトされるが、簡単に言えば今までファイナンス

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          条件付対価|アーンアウト、セラーノート

          今回はM&Aにおける条件付き対価について簡単に書いていきたい。条件付き対価は英語ではcontingent payment、もしくはcontingent considerationと言う。ここではアーンアウトおよびセラーノートについて、実際に日本企業による買収ないし売却案件で使用された事例を開示資料を見ながら追ってみることにする。 アーンアウト |Earn-outアーンアウトとは、M&Aにおける価格調整のうちクロージング後の一定の事象・条件の発生・充足に基づき買手が売手に対し

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          財務モデリング|M&A Model|Part④

          今回はM&Aモデルのラストである。前回まででPro-forma FSの作成の講義は終わっているが、今回はモデル作成の後に得られる結果についてどのようにまとめるか、その他細かいモデル上の留意点を記載していく。 【末尾に本講義で使用したM&Aモデルサンプルが付属】 バランスチェック (Parity Check)まずはモデル作成の基本であるが、BSがしっかりバランスしていることをAssumptionシートで一覧でチェックできるようにしておくといい。 以下は参考である。

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          財務モデリング|M&A Model|Part④

          財務モデリング FAQs

          FAQs今回は財務モデルを作成する人が細かい論点で気になった際に、どうすればいいのかをFAQ形式で書いてみた。あくまで参考に見てみてほしい。 基本的に会計処理に忠実にやればモデルはバランスするのだが、会計上の処理を精緻に突き詰めたモデルが、良い財務モデルというわけでもないので、モデル作成の目的とアウトプットの内容を考えながら作成することが肝要である。 全般1. モデルがバランスしない。 要因は色々ある。 運転資本の変化の符号が逆、新たに追加した勘定科目を反映し忘れている、

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          コントロールプレミアム、マイノリティディスカウント、非流動性ディスカウント

          コントロールプレミアム コントロールプレミアムとは、ある企業の支配権を獲得するために買手が株式の公正価値: Fair Valueを超えて支払う金額のことを言う。 コントロール プレミアムを支払う買手は、対象会社のキャッシュ フロー、および重要な資産の取得や処分等、事業・経営の支配が可能になる。 一般的にDCF法で使用するアンレバードFCFおよびEBITDAは3つのC (Core, Continuing, Controlled)を満たしているものを考慮する。これを踏まえれば「

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          税金のスケジュールの財務モデルへの織り込み方

          今回は今まで記載していた財務モデリングに関して、Taxに関するスケジュールに関して補記する (財務モデリングの中でも税金に関するスケジュールが苦手な人向きである) PLに計上される法人税、住民税及び事業税、BSに計上される未払法人税等、CFSに記載される税金等の支払額はいずれもリンクしているので、財務モデル作成上、個別にtax scheduleを組む必要がある。 対象会社にNOLがある場合には、税効果会計を適用し繰延税金資産を計上する必要があるのでその点もスケジュールに入れ

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          税金のスケジュールの財務モデルへの織り込み方

          株主価値の向上

          株主価値とは株主価値とはValue of shareholder's interestと訳されることが多く、株主が保有する持分の価値のことを指しEquity valueとも言う。 株主価値と事業価値 (EV) のブリッジは以下のように示される。 事業価値(EV) + 余剰現預金 (Excess cash) + 持分法投資 (Equity investment) - Debt - 非支配株主持ち分 (Non-controlling interest: NCI) - 優先

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          株主価値の向上

          LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step5

          【本講義で使用したモデル:末尾に付属】 今回は今までのLBOモデル作成ステップ講義の最終章になる。駆け足ではあったが、最後にKey statsの作成とリターンの分析である。 これまでの演習でPLのプロジェクションの作成と、Pro-forma BSの作成、BS項目およびdebt scheduleの作成を行い財務3表を回すことまでは出来ている。 後は、LBOモデルを回した結果として利益率、純資産、経常利益、主要指標 (Debt to EBITDA, Net debt to EB

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          LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step5

          LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step4

          概要前回はBSの基礎的な項目作成に関する内容であったが、今回はLBOモデルの核となる、プロフォーマBSの作成とDebt周りのスケジュールを記載していく。 Pro-forma BSの作成LBOモデルを作成する際に重要なポイントは、買収後のPro-forma BSの作成である。そこまで難解ではないものの、Sources / Usesで作成した数字が連結BS上どのように取り込まれて、Pro-forma BSにがどのようになるかは理解しておく必要がある。 まずは今回のケースでUs

          LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step4