財務モデリング チュートリアル⑥ - DCF/AVP
今回はサマリーの作成とAVP(Analysis at Various Prices)を行っていく。前回作成したDCFによるバリュエーションのシートが完成していることが前提になるが、テクニカル的にはそこまで難しくはない。
LTM数値の計算
まずは、バリュエーションを行う際の基礎になるLTM(Last Twelve Months)の財務数値を計算するところから行う。AVPシートでは、LTMに加えてFY+1 (NTM), FY+2のマルチプルも試算することになるが、FY+1, FY+2はOperating modelのProjection期間中の数値を使用することで足りるが、LTMの数値については、バリュエーション基準日をベースに再計算する必要がある。
計算自体は四則演算で難しくないが、期間帰属を意識して計算しないといけない点には注意である。計算テーブルの例を示すと下記の通りである。