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突き刺さって焼きつく
前から感じていたこと。
自分だけ、すこしまわりと違うのかなと思っていたこと。
たとえば、お風呂に入っているとき。
自分の体を洗っているときに、ふと「この体はだれのものなのだろう」と
おもうことがある。
たしかに自分のはずなのに、だれかの体を借りているような、まるで魂だけ体にへばりついているような不思議な感じがする。
たとえば、友達の笑顔を見たとき。
大好きで大切でたからものなのに、なぜかその
─少しくらい、思い出してくれても
20歳になった。
いつの間にか身長は伸びたくなった。
ニキビができないようにケアをしたり、隠すことがうまくなった。
お世辞や愛想笑いも、まだまだ だけど前に比べたら少しは上達したと思う。
着実に前を向かなくちゃいけなくて、無理やり誰かに背中を押されながらも頑張って大人になっている。
だけど、ふと空を見たとき、風を追ったとき、太陽がきらきらとまぶしくて目を細めたときに、いつだってあなたを思い出