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明日ぴこ日記

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明日も無理せずゆっくりでね。 なんでもない日々のひとおもいを綴っていきます
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2019年7月の記事一覧

乾杯はどこでも

乾杯はどこでも

日が落ちてだいぶ経つのに、まだ空気は暑さをたたえている夜。
通り過ぎるコンビニエンスストアの前のスペースで、スーツを着た4人が、

今日もいちにちお疲れさまでした!
カンパーイ!

と缶ビールを合わせていた。

と思ったら同じ方向に歩き出し、どうやら駅まで歩きながら飲むということらしい。
スーツの馴染み具合からすると、新入社員さんというより、数年経ったところのメンバーっぽい。週の初めだし、居酒屋に

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あたらしい朝が来た

ラジオ体操の歌の冒頭部分。

ハキハキとした歌い声がラジオから流れて、小学生のころにも、体操しながら、いかにも健康的で元気な歌だなあと思っていた。
でも、こんな体操意味あるのだろうかとも思っていた。なぜならば。

体操しなくても身体は柔らかくほぐれていて、凝っているところや、動きづらいところが皆無だったからだ。
今、ラジオ体操しっかりやると、どの動きのときにもアイタタタ。
自分の身体が硬くなってい

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お手入れ

お手入れ

うら若き頃より、化粧品、とくに基礎化粧品と呼ばれるいわゆる洗顔後の肌につけるものは同じものを使ってきた。
とある有名化粧品ブランドのものだ。

まいにちまいにち、夜メイクを落としたあと、化粧水をつけ、乳液をつけ、その上で水分補給のジェルをつけ。乾燥する季節には保湿クリームつけ。
現在の美貌を保てているのも?化粧をするようになってからこのかたウン10年ほど、毎日せっせと行ってきたこの一連のルーティン

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傘ひとつ

傘ひとつ

バスに乗ってから、しとしと降り出した雨ですこし蒸し暑さがひいてきている。
いつものところで降りて、準備していた傘を開いた。
バス停からすこし離れたところに佇む人影。
あとから降りた女の子がわたしの横をすり抜け、走って行って、その傘に入った。

ただいま。
おかえり。
うん、おなかすいた!

女の子は4年生くらいだろうか。
その名前のイニシャルが印象的な塾の指定リュックを背負っている。
21時くらい

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眠くなる音

眠くなる音

今朝、電車が走る音しが響いてこない車内のどこかから、気持ちよさそうに寝てるんだろうなという軽いイビキの音が聞こえてきて、なんか和んだと書いた。
こっちまで眠くなるような。

わたしにとって、遠くで飛ぶ飛行機の音というのも眠くなる音だ。
中学生のとき、部活の休憩時間だったか体育館でみんなで寝転がっていた。
さんざん走って、疲れて気だるく、熱のこもった身体。髪の毛も汗でしっとり濡れてしまうような暑さに

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