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詩集「母の詩(うた)」みやうちふみこ
「みやうちみこ詩集、母の詩(うた)」(モノクローム・プロジェクト)の刊行がは、10月1日だから、あれからかれこれ10日余りが過ぎている。校正を繰り返しながら、どうか間に合いますように、と祈っていた、母方の従兄は、9月10日昇天。間に合わなかった。急ごうとするたびに、「早く完成させるより、優れた作品を完成させた方が、従兄の方だって喜ぶんじゃないの」と一色先生に促されながら、前詩集「カバの本籍」と同時
もっとみる三角みづ紀、第8詩集「どこにでもあるケーキ」を読んで
「どこにでもあるケーキ」とは、あの苺ショートケーキみたいなケーキをさすのだろうか。送られてきたその詩集は、丁寧に幾重にも包まれていて、白い手のひらに載るぐらいの箱が、パラフィン紙に包まれた入っていた。蓋の中央には、13歳の少女、焼きあがったばかりのケーキを想像する絵が、画家、塩川いづさんの手で描かれている。パラフィン紙を透して見える、その絵は、今よりも、もっと、鋭敏で、図太く見えて、も、繊細で、
もっとみるkayoちゃんのお供で千葉大学付属病院へ
昨日のことになるのだが、予約が、午後1時頃だったので、家を出るのが、気温の上昇した10時ごろ。バス停についてから、エアコンを止めるのを忘れたことに気づいて、でも、そのままでも大丈夫だよ、と言ったのだったが、次のバスでも間に合うからと、かよちゃんが戻って、やっぱり、つけっぱなしだった、と、汗いっぱいかいて戻ってきた。そのあとは、スムース。電車で、今まで、体験した事なかった、席を譲って頂くという行為に
もっとみる詩人・宮尾節子著「女に聞け」を読んだ。
詩人・宮尾節子を知ったのは、この詩集のあとがきにも記されている「明日戦争がはじまる」と言う詩を、どこでだったか、読んでからだ。2014年の1月にツイッターに掲載してから5年がたつというけれど、わたしが知ったのは3年ぐらいまえ、ごく最近のことだと思う。そらからずっと、宮尾節子という詩人を、とても遠~い遠~い存在に感じていた。彼女の詩は「明日戦争がはじまる」しか知らなかったし、遠くって、興味もなかった
もっとみるえんじ色の手帳より(1989年11月16日・金)あの日から10950日経過。
午前中・10回目放射線治療。午後・初回インターヘロン・その後、熱39,5度・嘔吐・筋肉痛。(パパ出張帰り立ち寄る)
術後1か月。放射線治療も10回目。他に週1回のインターヘロン注射による投与の始まった日。照射にはだいぶ慣れてきたものの月曜日から5日連続の金曜日は1週間のうちで最も倦怠感のあらわれるのが金曜日。その日は、インターヘロンの注射による投与も初回目の日だった。そのころは、インターヘロンが