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こういうのはタイミングだから
『アリスインデッドリースクール 永遠』が、COVID-19の感染拡大の状況を鑑みての公演中止になってから、だいたい一ヶ月が経った。
10年間、再演を続けた脚本作品を自分の手で演出する、しかもアリスインでの演出も10年ぶりだ。思い入れもあったし、たくさんの人に演者たちの姿を見て欲しかった。今でも思い出すとまだ辛い。辛かった。一ヶ月経って話せるようになるかなと思ったけど、まだ全然無理だった。
演劇は、目の前にある。
この半月で、いろいろな事を考えた。取り乱した事を悔み、反省した。前を向くために何をすればいいか、自分にできる事は何かを確かめた。あと数週間すれば、また新しいことに気づいたり、あるいは考えを改めたりもするだろう。
ただ、いまは、こう考えている。
「人の目は前を向いている、だから前を未来、後ろを過去ととらえる。クラゲならばどうだろう。クラゲの目は円盤状の体のまわりをぐるりと取り囲んでいる。つま
なぜ、稽古が必要なのか
今日もデッドリー永遠の稽古が最高だった。舞台としての演出プラン(照明音響、場面としての画作り等)は頭の中で八割方できているのだけど、ここに演技が加わると十六割くらい良さが増す。稽古ってのはそういう良さを見つけるための時間だ。今回の座組みでは、出演者の皆が毎回成長していく姿を見せてくれるものだから、演出家としても「この良い部分を活かす演出はこれか!」といった発見がある。
演劇を上演するには、稽