『現在対未来、死んだ猫と明日の五千万円』 令和座第四回公演『クリエイター偏差値35』評
麻草 郁
筆者は考える。人は誰もが言い訳を抱えている。昨日寝てなくて、間違えても許してくださいね、この前はうまくいったんですけど、ちょっとよくわからなくて、もう一回いいですか? そう繰り返しているうちに、人生は黄昏を迎え、そしてやがて消えていく。筆者は考える。人間には二種類いる、やる前に言い訳を出すタイプと、やってから言い訳を考えるタイプ。人類の歴史というものは、およそこの二種類が相互に尻尾を食い合いながらひり出した、螺旋形に伸びた巨大なクソ、あるいは言い訳の記念碑である。