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最近の記事

EMDR治療#14 クラスの全女子に無視されたトラウマと向き合う②

※①の続きです 先生は静かに頷く。 「クラスの女子が10人とか15人だから、幼少期に性被害に遭った人は(統計上)クラスには他にいないかな」 え?そうなの? 頭のなかをハテナが渦巻く… 「心身共に変化が大きい思春期女子達がこの子は自分達と違うの違和感を敏感にキャッチしたんじゃないかな。 性被害者がいじめに遭うケースはとても多いから」 …すごくショックで すごく腑に落ちる言葉だった。 私自身みんなと違う、をいつも感じてて、 でも頑張って、みんなと同じを演じながら

    • EMDR治療#14 クラスの全女子に無視されたトラウマと向き合う①

      ※今回は過去の下書きの文章に加筆しています。 大きなトラウマ治療が一段落したものの、ずっとモヤモヤしている事があった。 物心ついた頃から人間関係づくりが苦手で、特に女子グループが大の苦手。 大人になっても、職場や趣味の集まりなど、どこにいっても女性はグループを作りたがる。 その場ではなんとなくやり過ごせるけど、仕事を辞めたり、引っ越したりのタイミングで、縁は切れていく。 やりたい事があっても、きっとまた女性グループ分があるんだろうなーと思うと、何かを始める事がおっく

      • EMDR治療#13 急きょ父と旅行に行く前に父のトラウマ治療

        治療中、コロナ前から計画を立てていた2泊3日の旅行がありました。 父の希望をうちの長男(父から見たら孫)が叶えたいと、2年間棚上げしていたイベントで、じいちゃん想いの息子の願いをどうしても断れない状況でした。 PTSDの治療真っ最中、もし旅行中に父の不用意な言葉がトリガーになったら、、、 不安がだんだん膨らんでしまうと、カウンセリングで相談して、そのまま「父の記憶」をターゲットにEMDRで掘り下げてもらった。 ぼんやりしてた記憶が、EMDRの手順を追うことで、輪郭がは

        • なぜ私だったのか?

          EMDRの治療は終わっています。 年中無休のフラッシュバックに悩まされなくていい生活はありがたい。 ゆっくり出てくる効果もあるけど、れそはまた別で書けたらと思います。 今のタイミングで、長年の疑問がひとつ解けたから、書いとこうとnoteを開いた次第です。 ずっと、ずっと、思ってたけど、 誰にも聴けないし 誰も教えてくれなかったこと。 なぜ性被害に遭ったのが私だったのか? 家の中には妹もいたけど、 たぶん妹は被害なし(ホッとしている) 当時は二時成長期でもあり

        EMDR治療#14 クラスの全女子に無視されたトラウマと向き合う②

          EMDR治療#12 現在の夫からの不同意性交

          わたしの感覚だけど、 EMER(PTSD治療)は、現在から遠いほどストレスは少ない。 生後6ヶ月の記憶からスタートして、現在に近づくにつれ、治療前は気が重くなっていった。 前回の前夫の回も気が重かったけど、今現在一緒に暮らす夫とのトラウマ記憶を扱うんだ、、、と思うと、前回の治療直後からすでに気が重かった 考えすぎるとフラッシュバックが始まってしまうから、できるだけ考えないように、先生と考えてきたリソース記憶を活用して、なんとかフラッシュバックを抑えながら、緊張の時間を過

          EMDR治療#12 現在の夫からの不同意性交

          あれはきっと、見えないネグレクトだった

          子どもが被害に遭うニュースを見るたび、とてつもなくいたたまれない気持ちになる。 すごく悲しいし ものすごく腹が立つ 親になった今も、虐待する親の気持ちより、過酷な人生を数年で閉ざされた子どもを思うと、胸が苦しくて仕方ない。 自分の子ども時代を振り返ると、決してニュースになるような暴力はなかった。(父から母への暴力はあったけど) ご飯は三食たべれたし、服も兄のお下がりだけど、最低限ではあった。 だから、虐待のニュースはすごく気になるけど、私は該当しないしな…と自分ごと

          あれはきっと、見えないネグレクトだった

          良い人に傷つけられる優しい人

          EMDRで複雑性PTSDの治療を続けるうちに、わかったことがある。 わたしを深く傷つけた人達は、 揃いも揃って「良い人」だった。 それは私にとってじゃなくて、 周りの人達から言われる「良い人」 仕事や人間関係に真面目だったり、 友達が多かったり、 ご近所の評判が良かったり、 私以外の誰からも「良い人」と言われる人達。 ご近所から評判の良い母が私に優しくなくても 幼なじみや友達がたくさんいる父が、家に帰るとムスッとして子どもと会話しなくても 外からは知られること

          良い人に傷つけられる優しい人

          EMDR治療#11 前夫のDVと向き合う

          原家族から逃げるように18歳で家を出て、家族の愛を渇望していた私は二十歳で結婚し、新しい家族を作った。 一緒に暮らしてみると、想像以上に私も夫も未熟で、子育ては生きがいになったが、夫婦という大人同士、他人同士の関係性はとても難しかった。 頑張りたい私と、何も頑張りたくない夫と価値観を擦り合わせる為に、大きな労力を要したけど、結局は夫の暴力性を目の当たりにすることになった。 事前カウンセリングでも、あまり話さず、治療が必要とわかっていても、1人では触れることはできなかった

          EMDR治療#11 前夫のDVと向き合う

          PTSD治療の実情 とてもじゃないけど書ける状態ではありませんでした

          やっとnoteを開けるようになりました。 EMDRによるPTSD治療が順調に進み 生後6ヶ月からスタートした治療は、人生ゲームのようにコマを進め、じわじわと現在に近づいてきて、、、 今に近ければ近いほど治療はしんどく、治療後のフラッシュバックも強く、これまで1〜2日で治ったものが、3日〜1週間かかるようになりました。 (治療後に脳内処理がしばらく続くことはよくあります、術後の経過みたいなものだそうです) 意識的に治療を振り返ると、涙が溢れ、速攻フラッシュバックするよ

          PTSD治療の実情 とてもじゃないけど書ける状態ではありませんでした

          EMDR治療#10 初めての夫婦面接で夫の発達障害を掘り下げる

          いつもは車で送迎してくれる夫と、初めて2人でカウンセリングに来た。 夫の発達障害の話しが出てから、私は沈んだ気持ちで過ごしていた。 もうフラッシュバックが起こったからといって、夫に気づいてもらったり、慰めてもらうことは期待できない。 そのキッカケが夫だったとしても、、、 夫の特性だもんな、仕方ない、、、 これまでより孤独を感じてしまい、泣いてばかりいた。 がっつり診断を受けるつもりの夫は少し緊張していた。 仕事の話題など、世間話程度の質問に仕事人間らしく、自信を持

          EMDR治療#10 初めての夫婦面接で夫の発達障害を掘り下げる

          夫に発達障害を告げる

          前回のカウンセリングで、おそらく夫は自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持っているのでは?と、間接的な仮の診断を受けた。 私からの聴き取りでも診断できるとのことだったけど、お迎えの車の中ですぐに夫に話した。 これまでの私の思考パターンは、 こんな事言われたら私だったら嫌だな、夫が傷つかない言い方しなきゃな。だった。 あなたは発達障害で、私の感覚ではASD(AS含む)かもしれない。 でも、おそらくASDだとわかった夫に、傷つかないよう柔らかい言い方をしても伝わらない。

          夫に発達障害を告げる

          EMDR治療#9 トリガーとしての夫の特性

          EMDR治療の前に、聴き取りのカウンセリングが必ずある。 特徴的なのは、わたしが話した人全てを先生は分析、診断しながら聴いていること。 治療を受けるのは私だけど、PTSDの治療には関わった人達それぞれの役割や特性を知ることも必要。 話しやすい雰囲気の中、挟み込まれる小さな質問は、周りの人達の生い立ちや嗜好、友達関係、そして精神医学的な特性など細かく分析さてれいく。 フラッシュバックの蓋を開けるキッカケになった夫の話しをした。 私のことをすごく大切にしたがるのに、目の

          EMDR治療#9 トリガーとしての夫の特性

          理不尽な子ども時代を支えてくれたのはエンタメでした

          EMDR治療の初回カウンセリングで、先生に聞かれてピンとこなかったことがある。 「そんなに辛いことばかりなのに、どうやって過ごしてたの?」 え?と止まってしまう。 たしかに、家族との楽しい思い出も少ないし、学校が好きだったわけでもない。 いったい、何を支えにあの頃を生きてたんだっけ? よーくよーく思い出してみると、 とにかくテレビだけが楽しみだった事に気がついた。 数少ない親の教育方針で、おもちゃらしいおもちゃは持ってなかった。 遊び道具といえば、チラシやカレン

          理不尽な子ども時代を支えてくれたのはエンタメでした

          雑感 子どもは親の持ち物じゃない

          複雑性PTSDの治療を始めて4ヶ月 両親や周りの大人たちの事で、いくつかわかった事がある。 物心ついた頃から、どうやら私は親に大切にされていないと気づいた。 家と食事はあったから、生きていくには困らなかったけど、 私はいつも寂しくて、何かに困っていて、でも誰も気にかけてくれなかった。 両親は古い友人も多く、家はいつも大人達でワイワイしてた。 暇つぶしに私とトランプをする大人もいて、友だちのように感じる人もいたけど、 うっかり家や親のグチを話してしまった時は、急に

          雑感 子どもは親の持ち物じゃない

          EMDR治療#8 カサブタの下にはカサブタがある 父の記憶

          親戚付き合いはほぼしないけど、 あまり関わりのない父とは、盆正月くらい顔を合わせる。 根深いトラウマ記憶の対象の母は他界しているし、帰省しても父とはほぼ話さない。 それでも、フラッシュバックの蓋が開いてからは、前より帰省が不安になった。 この夏はお盆の他にも父に会う機会がある為、思い出したくないのに、いくつかの場面がフラッシュバックする。 今回は、おそらく予定にはなかった父の記憶と向き合った。 複雑性PTSDは、小さい頃理不尽に傷ついてしまい、その傷を誰も手当てしな

          EMDR治療#8 カサブタの下にはカサブタがある 父の記憶

          EMDR治療#7 カウンセリングで現実を整理

          #5、6は書けなかった。 本丸から派生して、改めて母との記憶に取り組んだ。 EMDRもこれまでのようにスッキリしない。 当たり前だけど、母の記憶は人生のあちこちに影響してるから、根の張り方も複雑みたいで 他のトラウマ記憶と絡んでしまっているようだ。 また、この間もうひとつ気が重かったのが、夫との関係。 仕事絡みの資格試験のため、しばらく集中したいとのことだった。 コミュニケーションが上手くできてきたし、優先すべき事は、しっかり集中して早く終わらせてもらいたいと思った。

          EMDR治療#7 カウンセリングで現実を整理