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最近の記事

EMDR治療#12 現在の夫からの不同意性交

わたしの感覚だけど、 EMER(PTSD治療)は、現在から遠いほどストレスは少ない。 生後6ヶ月の記憶からスタートして、現在に近づくにつれ、治療前は気が重くなっていった。 前回の前夫の回も気が重かったけど、今現在一緒に暮らす夫とのトラウマ記憶を扱うんだ、、、と思うと、前回の治療直後からすでに気が重かった 考えすぎるとフラッシュバックが始まってしまうから、できるだけ考えないように、先生と考えてきたリソース記憶を活用して、なんとかフラッシュバックを抑えながら、緊張の時間を過

    • あれはきっと、見えないネグレクトだった

      子どもが被害に遭うニュースを見るたび、とてつもなくいたたまれない気持ちになる。 すごく悲しいし ものすごく腹が立つ 親になった今も、虐待する親の気持ちより、過酷な人生を数年で閉ざされた子どもを思うと、胸が苦しくて仕方ない。 自分の子ども時代を振り返ると、決してニュースになるような暴力はなかった。(父から母への暴力はあったけど) ご飯は三食たべれたし、服も兄のお下がりだけど、最低限ではあった。 だから、虐待のニュースはすごく気になるけど、私は該当しないしな…と自分ごと

      • 良い人に傷つけられる優しい人

        EMDRで複雑性PTSDの治療を続けるうちに、わかったことがある。 わたしを深く傷つけた人達は、 揃いも揃って「良い人」だった。 それは私にとってじゃなくて、 周りの人達から言われる「良い人」 仕事や人間関係に真面目だったり、 友達が多かったり、 ご近所の評判が良かったり、 私以外の誰からも「良い人」と言われる人達。 ご近所から評判の良い母が私に優しくなくても 幼なじみや友達がたくさんいる父が、家に帰るとムスッとして子どもと会話しなくても 外からは知られること

        • EMDR治療#11 前夫のDVと向き合う

          原家族から逃げるように18歳で家を出て、家族の愛を渇望していた私は二十歳で結婚し、新しい家族を作った。 一緒に暮らしてみると、想像以上に私も夫も未熟で、子育ては生きがいになったが、夫婦という大人同士、他人同士の関係性はとても難しかった。 頑張りたい私と、何も頑張りたくない夫と価値観を擦り合わせる為に、大きな労力を要したけど、結局は夫の暴力性を目の当たりにすることになった。 事前カウンセリングでも、あまり話さず、治療が必要とわかっていても、1人では触れることはできなかった

        EMDR治療#12 現在の夫からの不同意性交

          PTSD治療の実情 とてもじゃないけど書ける状態ではありませんでした

          やっとnoteを開けるようになりました。 EMDRによるPTSD治療が順調に進み 生後6ヶ月からスタートした治療は、人生ゲームのようにコマを進め、じわじわと現在に近づいてきて、、、 今に近ければ近いほど治療はしんどく、治療後のフラッシュバックも強く、これまで1〜2日で治ったものが、3日〜1週間かかるようになりました。 (治療後に脳内処理がしばらく続くことはよくあります、術後の経過みたいなものだそうです) 意識的に治療を振り返ると、涙が溢れ、速攻フラッシュバックするよ

          PTSD治療の実情 とてもじゃないけど書ける状態ではありませんでした

          EMDR治療#10 初めての夫婦面接で夫の発達障害を掘り下げる

          いつもは車で送迎してくれる夫と、初めて2人でカウンセリングに来た。 夫の発達障害の話しが出てから、私は沈んだ気持ちで過ごしていた。 もうフラッシュバックが起こったからといって、夫に気づいてもらったり、慰めてもらうことは期待できない。 そのキッカケが夫だったとしても、、、 夫の特性だもんな、仕方ない、、、 これまでより孤独を感じてしまい、泣いてばかりいた。 がっつり診断を受けるつもりの夫は少し緊張していた。 仕事の話題など、世間話程度の質問に仕事人間らしく、自信を持

          EMDR治療#10 初めての夫婦面接で夫の発達障害を掘り下げる

          夫に発達障害を告げる

          前回のカウンセリングで、おそらく夫は自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持っているのでは?と、間接的な仮の診断を受けた。 私からの聴き取りでも診断できるとのことだったけど、お迎えの車の中ですぐに夫に話した。 これまでの私の思考パターンは、 こんな事言われたら私だったら嫌だな、夫が傷つかない言い方しなきゃな。だった。 あなたは発達障害で、私の感覚ではASD(AS含む)かもしれない。 でも、おそらくASDだとわかった夫に、傷つかないよう柔らかい言い方をしても伝わらない。

          夫に発達障害を告げる

          EMDR治療#9 トリガーとしての夫の特性

          EMDR治療の前に、聴き取りのカウンセリングが必ずある。 特徴的なのは、わたしが話した人全てを先生は分析、診断しながら聴いていること。 治療を受けるのは私だけど、PTSDの治療には関わった人達それぞれの役割や特性を知ることも必要。 話しやすい雰囲気の中、挟み込まれる小さな質問は、周りの人達の生い立ちや嗜好、友達関係、そして精神医学的な特性など細かく分析さてれいく。 フラッシュバックの蓋を開けるキッカケになった夫の話しをした。 私のことをすごく大切にしたがるのに、目の

          EMDR治療#9 トリガーとしての夫の特性

          理不尽な子ども時代を支えてくれたのはエンタメでした

          EMDR治療の初回カウンセリングで、先生に聞かれてピンとこなかったことがある。 「そんなに辛いことばかりなのに、どうやって過ごしてたの?」 え?と止まってしまう。 たしかに、家族との楽しい思い出も少ないし、学校が好きだったわけでもない。 いったい、何を支えにあの頃を生きてたんだっけ? よーくよーく思い出してみると、 とにかくテレビだけが楽しみだった事に気がついた。 数少ない親の教育方針で、おもちゃらしいおもちゃは持ってなかった。 遊び道具といえば、チラシやカレン

          理不尽な子ども時代を支えてくれたのはエンタメでした

          雑感 子どもは親の持ち物じゃない

          複雑性PTSDの治療を始めて4ヶ月 両親や周りの大人たちの事で、いくつかわかった事がある。 物心ついた頃から、どうやら私は親に大切にされていないと気づいた。 家と食事はあったから、生きていくには困らなかったけど、 私はいつも寂しくて、何かに困っていて、でも誰も気にかけてくれなかった。 両親は古い友人も多く、家はいつも大人達でワイワイしてた。 暇つぶしに私とトランプをする大人もいて、友だちのように感じる人もいたけど、 うっかり家や親のグチを話してしまった時は、急に

          雑感 子どもは親の持ち物じゃない

          EMDR治療#8 カサブタの下にはカサブタがある 父の記憶

          親戚付き合いはほぼしないけど、 あまり関わりのない父とは、盆正月くらい顔を合わせる。 根深いトラウマ記憶の対象の母は他界しているし、帰省しても父とはほぼ話さない。 それでも、フラッシュバックの蓋が開いてからは、前より帰省が不安になった。 この夏はお盆の他にも父に会う機会がある為、思い出したくないのに、いくつかの場面がフラッシュバックする。 今回は、おそらく予定にはなかった父の記憶と向き合った。 複雑性PTSDは、小さい頃理不尽に傷ついてしまい、その傷を誰も手当てしな

          EMDR治療#8 カサブタの下にはカサブタがある 父の記憶

          EMDR治療#7 カウンセリングで現実を整理

          #5、6は書けなかった。 本丸から派生して、改めて母との記憶に取り組んだ。 EMDRもこれまでのようにスッキリしない。 当たり前だけど、母の記憶は人生のあちこちに影響してるから、根の張り方も複雑みたいで 他のトラウマ記憶と絡んでしまっているようだ。 また、この間もうひとつ気が重かったのが、夫との関係。 仕事絡みの資格試験のため、しばらく集中したいとのことだった。 コミュニケーションが上手くできてきたし、優先すべき事は、しっかり集中して早く終わらせてもらいたいと思った。

          EMDR治療#7 カウンセリングで現実を整理

          EMDR治療、近況と経過を少し

          前回のAの記憶処理で、母とのPTSD処理が不十分なことがわかり、ここしばらくは、母との記憶をターゲットにEMDR治療しています。 時々現れる、謎の虚脱感の正体が母との関係で確認できた。 でも、これまでのようにサクサク進まない感じはしている。 核心に迫ることを、どこか回避しようとしてしまう。 ターゲットに上手く集中出来ない。 こうして文字にすることも、なかなかできなかった。 脱力感と同じように、そこに触れることを無意識に回避しようとしてるのかもしれない。 自意識と

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          EMDR治療#4 根深い本丸2回目

          10歳頃の本丸トラウマに挑んだ前回。 10のうち1の引っかかりはあるものの、てっきり次に進むと思ってた。 カウンセリングする中で、本丸トラウマの加害者(以降Aとする)の記憶がなかなか出てこない。 「どんな人だった?」と問われても「周りからの評価が高かった」くらいしか思い出せず、あれ?なんで?よくわからない?と、なってしまう。 どうやら、Aに対して解離性健忘を起こしてたらしく、身近な存在だったはずなのに、Aのパーソナルな情報が全く出てこなかった。 解離性健忘って、交通事

          EMDR治療#4 根深い本丸2回目

          娘の不登校の理由はPTSDかもしれない

          中1の娘は、小学校4年生頃から学校を休みがちでした。 しんどくなってきたら、親子で時間割を見ながら、できるだけ支障のない日を選んでお休みする。 急なお休みは私も困るから、みんな納得できて良いかんじでした。 中学校もこのスタイルで行こう! そう話していたのに、行きたくない日が増え、明らかに学校ムリな方向に、、、 行きたいけど行けない。 この時期が親子共にいちばんしんどい、、、 お兄ちゃんお姉ちゃんの経験上、ズルズル行かせるのは良くないことは知ってるから、こちらから「お休

          娘の不登校の理由はPTSDかもしれない

          EMDR治療#3 いよいよ本丸10歳頃のトラウマと向かいあう

          EMDR治療とはどんなものか? 少しずつわかってきた。 思ったより複雑で、繊細な治療。 そして、ただのカウンセリングよりそれなりに痛みも伴うということ。 毎回ターゲットを絞って、当時をしっかり思い出す必要があるため、感情も体感もすごくリアル。 だから心の準備と覚悟は必須。 今回は覚悟はもちろん、数日後の予定も確認された。 私の人生において、避けては通れない部分だし、これ以上先延ばししても仕方ない、、、 ちょっと緊張しながら、本丸の治療が始まった。 先生の誘導で、当時

          EMDR治療#3 いよいよ本丸10歳頃のトラウマと向かいあう