夫に発達障害を告げる


前回のカウンセリングで、おそらく夫は自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持っているのでは?と、間接的な仮の診断を受けた。

私からの聴き取りでも診断できるとのことだったけど、お迎えの車の中ですぐに夫に話した。


これまでの私の思考パターンは、
こんな事言われたら私だったら嫌だな、夫が傷つかない言い方しなきゃな。だった。

あなたは発達障害で、私の感覚ではASD(AS含む)かもしれない。

でも、おそらくASDだとわかった夫に、傷つかないよう柔らかい言い方をしても伝わらない。
私だったら言われたら嫌だけど、できるだけ直接的な言葉で伝えた。

そしてその特性が、私のトラウマの蓋が開いたキッカケになり、繰り返し話し合っても上手くいかない理由にもなっている。


できるだけストレートに話すと、夫はすぐに理解した。

そして、ASDの特性がかなりヒットすると言う。


そして
「オレのせいで君が苦しんでるなら、早くどうにかしたい。次はオレもカウンセリングに行く」
と迷わず言ってくれた。


すぐに受け入れてくれたことにホッとしたけど、私はまだショックなままだった。


10年以上一緒にいて、全く気づかなかった事と、辛い時期を2人で乗り越えようと何度も話し合い、夫が行動しやすいよう工夫してきた全てが、夫の特性に合ってなかったこと。

一歩一歩進んでるつもりだったし、この先に未来があると信じていただけに、足元から崩れるような気持ちになった。

愛着の部分は夫に支えて貰えば大丈夫。
ココだけはブレない、と支えに思って頑張ってきた夫が、共感性や情緒的な繋がりを持たない特性を持っている、、、

過去に誰とも愛着関係を築けなかった私だけど、世界中でただ1人頼った人なのに、、、



希望を見出せないまま、ネットや図書館で発達障害を調べる。

長男が濃いグレーのASDなので、多少の知識はあったけど、しっかり調べたのは初めてだった。

図書館に行くと、大人の発達障害の棚にはカサンドラというキーワードの本がたくさんあった。

片っ端から手に取り、中身を見ずに5冊借りた。

夫に当てはまるところと、そうじゃないところがたくさん書いてあった。

そして、妻はどうしたら良いか?
ここが気になり5冊一気に読んだ。

結果として、
自分のために離婚しましょう
と書かれた本が4冊。


著者も元カサンドラ経験者が多く、ほとんどが離婚していた。

一冊だけが、離婚だけじゃない選択肢を書いていた。

終盤に数ページだけ
「共感性を育む」という内容がある。

もちろん本人次第だけど、一筋の希望に感じた。



仕事以外の本を読んだことがない夫には、この一冊を渡した。

少しずつゆっくり読んでいる。

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