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少しずつだけど世界はよくなっているはずなんだ

覆面系次世代シンガーyamaさんの歌『世界は美しいはずなんだ』を、マネっこしてタイトルつけさせていただきました。

「世界に対して大きな期待をしていない」という考えだったyamaさん。

楽曲提供したACIDMAN大木伸夫さんが、yamaさんにこんな言葉をかけます。

「歌を歌って表現するアーティストという立場の自分たちが、世界を美しいと言いきらなかったら、誰が言うんだろう」

もちろん、世の中美しいことばかりではない。

だけど、たとえ誰かにキレイゴトと言われようとも

「世界は美しいはずなんだ」

そう伝えていきたい。


これでも母さんが紹介されていたこちらの動画↑で、yamaさんはそのように語られていました。

母さん、素敵な動画の紹介をありがとう!


私は音楽はまるでダメだけど、いち発信者として、yamaさんと同じ想いを常に持っています。

この動画をみて、以前読んだ『ファクトフルネス』を思い出しました。

『ファクトフルネス』は、「世界は少しずつよくなってきているんだ」ということをデータとして証明してくれている本。


私たち人間は数々の思い込みにより、実際よりも悲観的に物事を見てしまう傾向がある。

「世界はよくなっていない、悪くなっている」と考える人は、「何をやっても無駄」と諦めがちになってしまうが、世界は少しずつ良くなっている事実を多くの人が知ることができれば、更なる進歩は可能だと考えていけるはず。

思い込みではなく、しっかりとデータで事実を確認しよう。

著者ハンス・ロスリングさんは、とても難しいお話をいくつも例題を交えながら、わかりやすい表現で大事なことを伝えてくれる。

世間から「楽観主義者」と言われながらも、ご自身の人生をかけて、しっかりとデータで「世界は良くなっている」ことを証明されてきた方です。

できるだけ人に誤解を与えずに事実が伝わるよう、丁寧に丁寧に言葉を選んでいることが、その誠実なお人柄が、文章からハッキリと読み取れます。

私はハンスさんを、物書きとしてもとても尊敬しています。ファンですね♡


『ファクトフルネス』は、以前こちらの記事でもご紹介しています。

記事にも書いたハンスさんの名言。

「悪い」と「良くなっている」は両立する

という言葉。

これをわかりやすく説明するために、「”世界”は保育器で育つ早産児のようなもの」と例として挙げられています。

ある赤ちゃんが保育器に入ってから、1週間たつ頃には体調がだいぶ回復したとします。
すべての数値が最初と比べ良くなってきているものの、いまだ危険な状態なので保育器から出ることはできない。
この場合、赤ちゃんは少しずつ良くなってきているけれど、それでも状態はまだ悪い
「悪い」と「良くなっている」は両立する。

価値観の違いと共感、そして発信のむずかしさ

ハンスさんの言う通り、yamaさんも言っている通り、世界は美しいことばかりじゃないけれど、まだすべてが完璧(良い)とは言えないけれど、

「世界は美しいはずなんだ」
「少しずつだけど世界はよくなってきている」


私も発信者の一人として、そう伝えていきたい。


前振りだけで約1300文字(笑)
サラッと読める2000字前後がnoteではベストなのかもしれませんが、私にとって前振りはとても重要です。
これからは、読み手の負担も離脱もスキ数も意識せず、長くなっても堂々と自分の書きたいことを書いていきます。今までも長かったけど、私の気持ちの問題です。

今回は約5500字




今日は、私が投資家として企業分析した、㈱メドピアの創業者 そして、現役医師でもある 石見陽いわみよう社長のご紹介をしながら、私なりの「世界は少しずつよくなっている」の話を書いてみたいと思います。

投資の難しい話ではなく、石見社長にスポットをあてた「情熱大陸風」に読んでいただけたら嬉しいです。

※石見社長は「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」に出演されていますので、ご存知の方も多いかも?


㈱メドピアの主力事業は、「MedPeer」という医師専用コミュニティサービスの運営。会員数は国内医師の約4割にあたる15万人。

石見社長は上場企業の社長でありながら、医療現場の視点を持ち続けるために、今も週一で臨床医として現場に立たれています。


医師も完ぺきではありません。自分の専門外のことは、自信の持てないことだってある。

「他の医師ならどう考えるだろうか?」

日々の診療を通して、専門医の意見を聞いてみたいと思う事は多い。

mixi全盛期のころ、医師同士で情報交換していた場があったが、一般の人がそこに質問を書きこむようになり、ボランティア精神のある医師たちはその質問に丁寧に答え、いつしかその場は「医師の情報交換の場」ではなくなってしまった。

多くの患者を救うために、医師の、医師による、医師のためのSNSを作りたい。

㈱メドピア HPより


メドピアは、医師と同じ目線で人を救うことをMissionとしています。

医師一人ひとりが経験や知恵を持ち寄り、蓄積された「医師の集合知」により、日本の医療の質を向上させていくことを目的として運営されている。

目の前の患者を救うため医師になった石見社長が、

「医者になるか。経営者になるか」

片手間ではなく、事業として本腰をいれるためには、相当な覚悟が必要だったと思います。


また、医療界の人間にとっては、医療とビジネスを結び付けることは、お金儲けという印象で敬遠する傾向がある。

それでも、より多くの患者を救うために、医師同士で気軽に相談し合えるような、必要な情報交換が可能な、医師のためのSNSを作りたい。

たとえ自分が直接患者と向き合えなくなっても、それが一人でも多くの患者を救える道だと信じて。


そんな理念を実現させるために、

価値あるサービスを医師たちに無料で提供し続けるために、

企業として存続していくためには、どこかでマネタイズする必要がある。

「MedPeer」会員である医師たちと、製薬会社・医療機器メーカー・人材派遣会社などを橋渡しすることを通じて収入を得ているのが、㈱メドピアという会社です。

メドピアは、まず何をおいても理念が先にあります。

経営というものを知らず、「人が増えれば自分が楽になる」と安易に考えていた石見社長は、自分の想いを丁寧に共有することをせず、コミュニケーション不足が原因で20人いた社員が一気に7人になるという失敗をしています。

その経験から、現在は理念を常に社員と共有し、賛同してくれる人だけを集め、協力関係者とともに一致団結で、日本の医療発展のために力を尽くしている企業だと感じました。



メドピアの前社名は「メディカル・オブリージュ」

名前の由来は「ノブレス・オブリージュ(恵まれた人には責任と義務が伴うという考え方)」です。

石見社長は両親から「勉強の機会が欲しくても無い人もいる。あなたはそのチャンスを与えてもらったのだから、世の中に対してちゃんと貢献しなさい。」と、言われ続けてきたそうです。

『鬼滅の刃~無限列車編~』 煉獄さんのお母さんの言葉を思い出しますね。

私は石見社長を、心から応援したいと思ってます。


こちらの記事に、資本主義についてこんなことを書きました。

民間企業は、どれだけ高い志があったとしても、利益を出さないと生き残れません。
奉仕の心ばかりでは、志を成し遂げることはできないし、働く社員を幸せにすることもできない。
言葉に出すとちょっと悲しいですが、資本主義は完ぺきではないのと同時に、愛だけで社会を回すには、私たち人間の進歩がもう一歩という状態にあることの証明でもあります。

想いやココロザシと、会社運営のバランスを取ることの大切さ。
そして、うまくバランスを取りながらも、最終的には

「想い > 効率化や利益」

と、想いの部分が上回っている必要がある。

私の大好きな【お金ちゃんとマーケット君】の話


この記事を書くキッカケとなった、訪問看護ステーションを運営するRecovery International㈱ 大河原社長も看護師です。

石見社長も大河原社長も、医師・看護師としての仕事を通じて気づいた、業界の問題解決のための起業であり、とても高い志を持っています。

どれだけ高い志があったとしても、看護師として医師として、どれだけ優秀であっても、ビジネスは別物であり、そこをクリアしないと企業として存続できない世の中。

医師に無料で提供する「MedPeer」の運営も、何をするにもお金がかかり、すべてをボランティアで回すのは難しい世の中。


でも、こうした「愛だけで回らない世界」は、一部の支配者層?だけのせいではないと個人的には思っています。

他人と自分を比べてしまったり、人より多くのモノを持ちたいと思ったり、「同じ給料なのにあの人はサボってる!ズルい!」なんて思ったり。

私は、メドピア石見社長を応援したいと思いました。

でも、今回は投資対象から外しました。

それは、株価が割安水準とはいえないことと、主力事業の成長率が私の望む成長率に足りていないからです。

私の投資資金は有限であり、少しでも効率よく回したい。

愛100%とは、とても言えないですね(笑)

こんな私では「愛だけで回る世界」の住人として認められないでしょう。

とはいえ、石見社長の理念、そしてメドピアには強みもあると判断したので、もしも株価が大きく下がることがあれば100株株主として応援したいと思っています。


いまこの記事を読んでくださっている中で、自分は愛100%だと自信を持って言える人はいるでしょうか?

100%ではないけれど、それでも自分の中の愛の総量を増やしていきたい、社会にまわる愛の総量を増やしていきたいと思っている人はたくさんいると思います。

昔は「欲しいものは殺して奪う」が正義だった時代もあった。

日本人同士で殺し合っていた時代もあった。

全然完ぺきじゃない資本主義社会だけれど、「殺して奪う」から「欲しいものは努力で手に入れる」というところまできた人間の精神性は、少しずつでもアップしてきているのではないか?

「3歩進んで2歩下がる」という言葉のように、下がってる時代もあるだろうけど、それでも着実に一歩ずつ進んできていると私は思っています。


もう少ししたら、お金を扱う人間の精神性がもっと高くなれば、同じ資本主義社会であっても、愛・ありがとうと共に、お金がもっとうまく循環していくようになるかもしれない。

企業も人間も、愛100%とはまだまだいかないけれど、それでも少しずつよくなっている。

企業は効率化や利益追求も大事だけれど、それでも「誰かのために」という想いやココロザシがない企業は、最終的に誰からも選ばれず存続できないと思っています。

 
理念・志 > 効率化・利益


バランスをとることは必須ですが、少しでも理念やココロザシが上回っている必要がある。

じゃなきゃ選ばれない、生き残れない。

人も、きっと同じだと思います。


YOKOさんのnoteに、首をブンブン大きく振ってしまう言葉がありました。

東京は特に人がたくさんいて、たくさんの人生があって、私が生まれ育って、今は息子が住んでいる町です。

意識の仕組みや精神世界的に考えると、東京を愛する人が多ければ多いほど、東京は良い町になるし、安全になると思っています。

教育関連の記事にも書いていますけれど、何かを良い状態に出来るのは、それを好きな人、楽しんでいる人だけだと思っています。

YOKOさん|東京LOVE💕 より


YOKOさんの書かれている言葉。

何かを良い状態に出来るのは、それを好きな人、楽しんでいる人だけだと思っています。

私も本当に本当に、そのように思っています。

こんなクソみたいな世界、クソみたいな日本。

本気でそんなふうに思っている人に、世界や日本を良い状態にできるとは私は思えない。

クソみたいな部分もあるかもしれないけれど、それでも世界は美しい、日本が大好きだという人と、私は有意義な話がしたいし、繋がっていきたい。


(YOKOさんのオリジナル曲|Brand New Day 2 love Tokyo ver.)


世界も、私たち人間も、保育器の早産児のようなもの。

時間をかけて、愛50%から地道に1%ずつ数値を上げ、100%に少しずつ近づこうとしている。

状態はまだ悪く、まだ保育器からは出られないけれど、ゆっくりと愛の数値をあげている途中だと思う。

「少しずつ」の進歩はわかりづらい。

「劇的な」悪いことはわかりやすい。

愛100%の世界は、私たちの世代では成し遂げられないかもしれないけれど、それでも……

少しずつだけど世界はよくなっているはずなんだ


私はそう思っているし、子供たちにもそう伝えていきたいです。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。




前回の記事で紹介した小説『三千円の使いかた』を読んで、そいさんがとても丁寧な感想文を書いてくださいました。

男性で読まれた方が見えましたらぜひ感想をお聞かせください。

という、私のリクエストに速攻で応えてくれたそいさん。優しすぎます😍

同じ本を読み、その感想を通してそいさんとお金の話ができたことに、ものすごく幸せを感じました。

男性から見た『三千円の使いかた』

この本を読まれた方も多かったので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね♪

コメントをくださった皆さまもありがとうございました!

やっぱりお金の話は楽しいです💖





ブログミュージックビデオ(BMV)「あとひとつ」

cover 誰か私に名前を。さん
illustration くーや。さん
movie ミイコ




(粘土作品&写真提供💛糸、ラムネ好き成りさん)





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