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旅行記 | 東京から和歌山。小説の舞台を巡る、女のひとり旅②
特急くろしおに乗ってやってきたのは南紀白浜。ネットで〝日本のビーチリゾート〟だったか、検索をしてたまたま見つけた場所だった。
バスの移動が便利で観光しやすい。小説の主人公、18歳の女子高生が訪れるにはちょうどいいかなと思い、その地を舞台に決めた。そして物語に誘導され、私も初めて訪れている。
主人公はこの旅で、架空の安宿に泊まったけれど、私は彼女の倍以上生きているので、ちょっとおまけして大人な宿を取った。
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残念ながらそこに行く予定はない。
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到着したものの、特急くろしおの切符のことで少し(いや、だいぶ)トラブルがあり、駅で一時間ほど費やす。結果、金銭的な損失もあったけど、どうにか改札を通してもらえて良かった。悪いことは何もしていない。
***
白浜駅の観光案内所で、宿までの行き方を訊ねる。温泉街を回るシャトルバスがあるらしい。
「汽車の格好をしたバスが来るからね、それに乗ってください」
「あ、はい。わかりました」
本当は全然わかっていない。汽車の格好した…バス……? なぜバスに汽車の格好をさせたのだ。
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汽車バスがやってきたので運転手のおじさんに行先を告げる。
「○○旅館ね。上までは行かないから、道端で降ろすからね」
「あ、はい。わかりました」
全然わからないのについ定型文で答えてしまう。初めてこの地を訪れた人間にはだいぶ足らない説明だけど、なんとかなるはず。
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「あ、はい。わかりました」
(旅館については後ほど号外に記す。号外は読まなくても続きに影響しません😉)
***
チェックインを済ませ、荷物を置くとすぐに観光のため外に出た。
朝七時半に家を出て、もう夕方の五時。白浜駅での足止めが痛手となった。
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波の飛沫を浴びる設定。
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物語の重要なシーンだったので残念。
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暗くなってしまったので観光は終了。白良浜の周りはラーメン屋が多いのでその中のひとつに入店。『和歌山ラーメン』をいただいた。店の中はサザンオールスターズの曲が流れていた。
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宿に戻り、耳栓をして就寝。
(なぜ耳栓をしているのかは号外へ記す。号外は読まなくても続きに影響しません😌)
つづく
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