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野菜・穀物・牛乳・油の食事ができるのか。1週間意識してみた。

写真は、ダールカレーです。食器がおしゃれではない…。そう、自宅で作りました。素材は玉ねぎ、大豆とイエロームング、冷蔵庫にあったパプリカです。スパイスは、生姜、にんにく、ヒーング、クミンシード、ターメリック、カイエンペッパー。肉は入れていません。こういう食事を作っていた理由があります。聞いて下さい。

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とある土曜日、アーユルヴェーダウェビナーを受けた。インド人アーユルヴェーダ医師によるウェブ講座、週を分けて2時間ずつ計4時間。テーマは「病気予防と健康アップためのアーユルヴェーダ食ルール」。

ドクターは、アーユルヴェーダ食事ルールの一つとして、生きたもの、新鮮なもの、芽が出る食べ物、いわゆるサトヴィック(純質)な食べ物を摂るようにと言いました。それが人間の心の質にも影響するという。そして1週間、出来立ての食事かつ、穀物、野菜、牛乳、オイルを使った食事にしてほしいと宿題を課した。

アーユルヴェーダドクターは、「人間はもともと菜食動物。植物性食品にはプラーナが宿る。人間の魂は暴力を嫌う。例えば戦争などがよい例。屠殺場で殺された肉をその場で売るとなれば買わないし、食べないだろう。動物が殺されている現場は見ず、スーパーマケットにきれいに陳列されるが、現実を考えてほしい。基本的に人間の魂は暴力を嫌う。殺された動物にはプラーナはない。プラーナがないものを食べても人間は健康になれない」と言っていた。
(解釈違っていたらすいません)

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この話でふと思い出したことがある。

10数年前、同居していた舅が家でニワトリを飼っていた。ある日、屠殺しなければならない時期がきたようで、“自分は殺せない、できない”と悩んでいた。結局、地域の誰かにニワトリの首を絞めてもらい、そのニワトリが我が家に戻ってきた。姑それを料理し、スープにした。舅は「美味しいか分からない。食べられるもんじゃない。(精神的に)」と言うが、死んだニワトリの毛をむしって後処理、調理した姑は、「出汁が効いてるわねー。」なんていう話しをしており、メンタル強め。笑。
私は屠殺現場を見ていない、「鶏肉」という物体でしか捉えていないため、黙々食べれた。
売り物と違い、鶏肉の表面がブツブツ突出し、若干毛がついていた。屠殺後、時間が経っていないため、肉が固く、(死後硬直?)なかなか噛み切れない。噛んでも噛んでも噛み切れない筋があったが、なんとか飲み込んだ。今思うと、あの肉こそ自然の硬さであり、消化器官から見ると、かなり負担感ある物体だろう。
じつは、動物の肉って本来硬いものかもしれない、と考える。売り物は温度管理の上、熟成させているし、何かしら手を加えて柔らかくしているのかもしれない、と想像する。

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話はズレたが、死んでいるものを口にして健全な肉体と精神が手に入るのか考えた。暴力は、ヨガ八支則のヤマ、ヒアンサーにあたる。今まで栄養素で食事を組み立てる食事をしてきたので、新しく得た価値はなかなか脳に浸透しない。

家族に課せられた宿題伝えると、賛成者はいなかった。なぜなら肉魚卵を毎日当たり前に食べているから、考えもしないのだ。私も肉魚卵が好きだから、この宿題を聞いた瞬間は「無理だよー」と心が否定した。自分だけ別メニューというのは、同じ食卓を囲む家族の一体感が無く悲しい。一方、何を作って食べたら良いのか悩んだ。

「でも」「やれない」「やらない」理由を探し、自分を守る言い訳をしたところで何も生まれない。

今出来ることとして、肉魚卵をどのくらいの頻度で摂取しているか確認、記録を取った。

記録を取り、気がついたことは、
①毎日肉魚卵を摂っていた。
②夕朝昼がだいたい同じものあった。
(残り物で弁当を作るため)
③夕食に肉や魚などのメイン料理が多かった。

一方、1週間意識したことは、
①朝食を植物性にしてみた。(納豆ご飯、煮物、野菜の味噌汁など)
②自分が食事を作る時は植物性メニューを取り入れた。(おからハンバーグ、ダールカレー、かぼちゃ煮、ブロッコリーと豆のサラダ、きんぴらごぼう、焼きいも、豆腐のキムチスープ、キチャリなど)

一部、自分が作った植物性メニューを写真を撮ったのでご紹介。

イエロームングダールのキチュリ
(マスタードシード、クミンシード、ギー、ターメリック、
生姜、にんにく、塩)
おからハンバーグ
(おから、ひじき、長芋、干し椎茸、片栗粉、ナツメグ、塩コショウ、フェヌグリーク。
ねぎ、しめじ軸の醤油ベースあんかけ)


少しの意識と1食だけ植物性メニュー取り入れた結果、定期的におそわれる下痢、便秘の波が一度もなかった。いつもは便秘が2〜3日続いた数日後、腹痛とともにトイレにこもり、痛みと一緒に便を排出していた私の体。その腹痛が一回も無かった。

まぁ。☆奇跡☆

これを機に1日1食は植物性食品に変更しようと思えた。夜も植物性食品に変えるのが理想なのだろう。ただし、“今の”自分には一切の動物性食品を摂らないことを決断できるほど器量はない。

食事は質の良いもの、量、生産地、食べる時間、調理してからどれくらいの時間が経ったものなのか、食べる環境、自分の体調、体質等々考える必要ある。 

口に入るものは、私の肉体となり精神状態も作るもの。栄養素については考えた事はあったが、生き物の死骸を口にしている、と考えたこともなかった。無意識に食事を摂っていた事に気づく。

食事を真剣に捉えると難しいですね。だけど、私は食べるのが好きなので、食べ物のことを考えるのは楽しいです。(^^)


〈続く〉

※日本人アーユルヴェーダの先生に伺いましたが、肉魚は一切駄目ということではなく、講義したアーユルヴェーダドクター自身がベジタリアンということでした。後半の講義にて、強制するものではない、サトヴィックな食事を摂ることを目指すという意味だと補足がありました。

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