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飽きるまで古本紹介

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家にある本を紹介していくマガジン。 高校3年生から集めた古い本を紹介していきます。 なお、紹介する本を全て読んでいる訳ではないので悪しからず。 一日一冊を紹介していましたが、最近…
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2021年5月の記事一覧

佐藤春夫『我が一九二二年』(2021/5/31)

佐藤春夫『我が一九二二年』(2021/5/31)

大阪では明日から百貨店やらなんやらの営業が再開されます。
それに伴ってアルバイトも復活。
ゼミで卒論の方針もなんとなくつかめて良し。

ガチ勢を笑うとき、私もまたガチ勢と笑われているのだ。たぶん。

さて、今日紹介するのは佐藤春夫『我が一九二二年』です。
大正一二年初版、新潮社。詩文集。正直なところ、この本は状態というより中身重視なので……

装幀は岸田劉生。独特。
私のなかでは佐藤春夫=詩人のイ

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菊池寛『日像月像』(2021/5/30)

菊池寛『日像月像』(2021/5/30)

良い天気でも外に出て遊べないのではただの暑い日。
身体を無理やり動かして、明日のラブレタ―大公開(卒論&ゼミ)に目を背けて、締め切りの課題をさっさと終わらせる。
次の文アルのイベントは鞭の防守で、ピックアップに我が推しが居る!
回復。

というわけで、今日紹介するのは菊池寛『日像月像』です。
戦後に出たものです。昭和23年7月15日発行、鷺ノ宮書房。
このタイプの本はよく全集などに収録されている出

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菊池寛『時の氏神』(2021/5/29)

菊池寛『時の氏神』(2021/5/29)

色々ありすぎて28日はお休み。
永遠にTwitterとnoteやって、大学やバイトはどうしているんですかってなるかもしれませんが、大学はオンラインでほぼ休み状態、バイトは休業です。Everyday 日曜日。

今日紹介するのは菊池寛『時の氏神』です。
私の人生を現在進行形でグルングルン変えている作家。作家でまとめた時、一番多い。多いけど、まだコレクションは完全じゃないのよ。
一番欲しい本ですか?『

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今日の一日一冊はお休み

志賀直哉『豊年蟲』(2021/5/27)

志賀直哉『豊年蟲』(2021/5/27)

エナジードリンクを辞められない。大丈夫、リポDと併用なんてしてないよ。モンスターエナジーのオレンジ色のやつとピンク色のやつのノンカフェインあったら絶対飽きるまで毎日飲むもんね。地味に高いからまだ回数抑えられるの……なんだ、現代版ヒ〇ポンか……?(安くなったら困る、さらに手が出る)

さて今日紹介する本は志賀直哉『豊年蟲』です。

地味……と思ったら題簽は小林古径。
昭和21年初版。帯の後ろに紹介さ

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里見弴『四葉の苜蓿』(2021/5/26)

里見弴『四葉の苜蓿』(2021/5/26)

良いことも悪いこともありすぎた一日。
疲れてそのまま寝ようとしました。

さて、今日紹介するのは里見弴『四葉の苜蓿』です。苜蓿……?クローバーか。
四葉のクローバー。
私は全力で探してましたよ。今も探すよ。
本文中では「うまごやし」「クローバー」どちらのルビもあります。

所々変色あるけど美しい!買って良かった!
文劇2の前に酒売り場と即売会行って散財して荷物をロッカーに放り込んできたの思い出すな

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太宰治『斜陽』(2021/5/25)

太宰治『斜陽』(2021/5/25)

ただでさえしんどい5月の初めから家の事や就活や卒論で精神が限界になりすぎて、気が付いたら「人間失格」の一節をブツブツ呟いていました。
遅くなったけど更新するよ。

というわけで、今日紹介するのは太宰治の『斜陽』です。
そこは『人間失格』じゃないの!?
実は持ってないんだよね。探してるんだけど……同じ色した万年筆ならあるよ(?)

昭和23年2月10日3版。新潮社。

私の家には『斜陽』が三冊ある。

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『傑作長編小説三人集』(2021/5/24)

『傑作長編小説三人集』(2021/5/24)

今日はゼミ。私の発表が来週に迫り、やべーってなりながら人物相関図書いたり仮の序論書いてます。

さて、今日紹介するのは付録。
「婦人倶楽部」二月號付録『傑作長編小説三人集 』です。こんな分厚いのが本当に付録としてついてきたのかって思うけど、現代の雑誌も鞄とか付録にあるよね。私も「ちゃお」の付録楽しみにしてた。

収録作品

菊池寛「第二の接吻」
久米正雄「破船」
吉屋信子「地の果まで」

「第二の

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『ソレイユ』創刊号(2021/5/23)

『ソレイユ』創刊号(2021/5/23)

珍しく自分で服を買いました。
GUの蜷川実花コラボのワンピースとスカート。日曜日でも配送してくれるのは驚きですね。

さて、今日紹介するのは雑誌。
『ソレイユ』の創刊号です。表紙は『Soleil』の表記ですね。
中原淳一が昭和21年8月に創刊した女性向けの季刊雑誌。ヒマワリ社。

中原淳一の表紙絵の印象がありますが、創刊号の表紙は木部清。

私ねえ、中原淳一の描く女の子めちゃくちゃ好きで、服も好き

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佐藤春夫『小説智恵子抄』(2021/5/22)

佐藤春夫『小説智恵子抄』(2021/5/22)

今日は博物館実習。実習と言っても対面ではなくオンライン。
大学の授業もオンライン。ゼミですらオンライン。
これで満額お支払いか……そうか……

今回紹介するのは佐藤春夫『小説智恵子抄』です。
智恵子抄ぐらい一発変換してくれうちのパソコン……

函に触ると銀の粉が付くからグラシンはそのままにしてます。
私が今使ってるものじゃないから、いい感じに透けて見えるよね。

さて、中身。

カバーが付いてます

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谷崎潤一郎『痴人の愛』(2021/5/21)

谷崎潤一郎『痴人の愛』(2021/5/21)

メールより手紙で祈られる方が精神に来る。
電子より紙派もこういうところなのかもしれない。
就活辞めてえ……働きたくないというより、就活のあれやこれが嫌。

というわけで、今日紹介するのは谷崎潤一郎『痴人の愛』です。(なんで)
何度か映画化され、漫画やら何やら様々な形で楽しまれていますね。
舞台を現代に移し、さらにBLとしてアレンジされたCDや漫画も出ています。
びっくりして商業BLから抜けていたの

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芥川龍之介『西方の人』(2021/5/20)

芥川龍之介『西方の人』(2021/5/20)

飽きるまで一日一冊、私の部屋にある本を紹介していきます。
やる気が続けば1年ぐらいはできると思います。
なお、紹介する本を読んでいるとは限りませんので悪しからず……

記念すべき第一回は芥川龍之介『西方の人』。
私が初版本を集めるきっかけになった本でもあります。

緑に白いマリア観音像の絵が特徴ですね。芥川が長崎で買い求め大切にしていたマリア観音像。

緑に金色の文字。私は赤と金の組み合わせが好き

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