谷崎潤一郎『痴人の愛』(2021/5/21)
メールより手紙で祈られる方が精神に来る。
電子より紙派もこういうところなのかもしれない。
就活辞めてえ……働きたくないというより、就活のあれやこれが嫌。
というわけで、今日紹介するのは谷崎潤一郎『痴人の愛』です。(なんで)
何度か映画化され、漫画やら何やら様々な形で楽しまれていますね。
舞台を現代に移し、さらにBLとしてアレンジされたCDや漫画も出ています。
びっくりして商業BLから抜けていたのに買ってしまったよ……
改造社。大正14年9月20日 50版。……50版?7月に初版発行で9月に50版?バグ?
そんなことがあるのか、単純なミスか……?
一回に何冊出るんだ
500円均一台に居たから買ったと思う。
ちなみにガチ初版だと2万2000円で売られているのを見つけましたね。
……まあいいや。
他の谷崎作品よりは地味……
という印象を受けますが、よく見ると箔が散らされている……?
写真では見にくいかもしれないけど、持ってみると分かる。普段はグラシンを掛けているので出した時にしか見えませんが……
谷崎潤一郎といえば装幀へのこだわりですね。
私も何冊か谷崎の本を持っていますが、どれも良いですね。棟方志功装幀も良い。
2020年度芦屋市谷崎潤一郎記念館の冬の特設展は「初版本」をテーマにしたものでしたね。
装幀に対するエピソードやこだわりと共に「売り買いされる商品」としての視点を加えて紹介されていました。活力補充。
ちょうど同時期に近所の虚子記念文学館で文豪とアルケミストのタイアップでパネル設置されていたので、その足で行きましたね。今年の2月のお話。
青い方が河東碧梧桐、赤い方が高浜虚子。
私が日本近代文学と大衆文化の道に滑り落ちたきっかけのゲーム「文豪とアルケミスト」の文豪たちはそれぞれ著作の初版やそれをイメージした本を持っているんですけども、谷崎潤一郎が持っている本はおそらく『痴人の愛』だと思います。色合いがそんな感じ。
均一台で既視感しか無かったのはきっと……
しかし、『痴人の愛」凄い話ですよね。
私はこういう話が大好きです。
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