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芥川龍之介『西方の人』(2021/5/20)

飽きるまで一日一冊、私の部屋にある本を紹介していきます。
やる気が続けば1年ぐらいはできると思います。
なお、紹介する本を読んでいるとは限りませんので悪しからず……

記念すべき第一回は芥川龍之介『西方の人』。
私が初版本を集めるきっかけになった本でもあります。

緑に白いマリア観音像の絵が特徴ですね。芥川が長崎で買い求め大切にしていたマリア観音像。

緑に金色の文字。私は赤と金の組み合わせが好きなのですが、緑に金も綺麗ですね。

収録作品年表と奥付。
昭和四年初版。岩波書店。装幀は小穴隆一。
買った時から函欠です。

「闇中問答」や「歯車」、表題の「西方の人」自殺前夜に脱稿された「続西方の人」など晩年の作品が収録されています。

跋は「歯車」の題を薦めた佐藤春夫。

芥川龍之介『三つの宝』の序文も佐藤春夫が書いていますね。個人的に芥川の死を惜しむ文章の中で一番だと思っています。青空文庫で読めるので是非。

「三つの寶」序に代へて
(https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/card59951.html) 


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