anmo928

塔短歌会の会員です。まもなく定年になりますが生業は地球科学関係者です。

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最近の記事

2024年大学入試共通テスト 地学

地学基礎に続いて地学も解いてみました。グラフを読み取る、といった地学の知識よりも常識?があれば結構何とかなる感じでした。 問題と解答は東進ハイスクールの解答速報のサイトから頂きました。 では、始めましょう。 1)3 2)2 3)1/2 4)1/3 解答:3 コメント: おおまかに線を引くと傾きがスピードを示す B)1500㎞÷75百万年=20km/百万年 A)3500km÷80百万年=43.75 km/百万年 よってだいたいbはaの半分とわかる。 1)30 2)50

    • 2024年大学入試共通テスト地学基礎

      今年もやってみました。高校教員をしている大学の後輩に、こんなんで良いわけ?と言ったら、入試でテンパっている生徒はこれでも躓きます!と言われました。落ち着いて向えば常識と少しの知識で十分なレベルだと思いました。 A)地球の構造と地震に関する次の問いに答えなさい。 問1:次の文章中の(ア)(イ)に入れる語の組み合わせとして最も適当なものを選びなさい。 1)プレート・かたさ(流動しにくさ) 2)プレート・岩石(構成物質) 3)地殻・かたさ(流動しにくさ) 4)プレート・岩石(構

      • 2023年大学入試共通テスト地学

        調子に乗って、地学も解いてみます。 太平洋プレートの形状です。 震源分布をみて、プレート上面付近で地震が起きているものと考えれば、AとBの中間あたりで深さ150 ~ 200 ㎞の地震が起きている。よって答えは3 スケッチBのように見えるのは、外形イであろう。このような鉱物はかんらん石か、角閃石か、ということで、角閃石と判断する。答えは4 ちなみに、かんらん石はア。 地層の傾きを見る方法は下のようにする。これをまねすると地層Xは南に向かって下がっていることがわかる。 河川

        • 2023大学入試共通テスト地学基礎

          今年もよろしくお願いします。 地学基礎を解いてみました。朝日新聞デジタルです。 さて、エラストテネスの方法は、同一子午線上の緯度の異なる場所の距離を測って計算する、ことでした。AさんとBさんの緯度の差は南中高度の差と考えて 57.6-53.1=4.5 これが550 kmだから 4.5:360=550:x 4.5x=360*550=198000 x=44000 計算して求めたものは44000 km よって答えは4。 これは知識の問題。 海底にある発散境界の代表的な地形は 

        2024年大学入試共通テスト 地学

          2022年大学入試共通テスト 地学基礎

          第1問 次の問い(A~C)に答えよ。 A 固体地球に関する次の問い(問1・問2)に答えよ。 問1 次の図1に模式的に示した断層の種類と,この断層の周辺の岩盤への力のはたらき方との組合せとして最も適当なものを,後の1~4のうちから一つ選べ  断層の種類  カのはたらき方 1 正断層    東西方向の引っぱり 2 正断層    東西方向の圧縮 3 逆断層    東西方向の引っばり 4 逆断層    東西方向の圧縮 答えは4 断層の基本的なパターンは引っ張りの正断層、圧縮の逆

          2022年大学入試共通テスト 地学基礎

          2022年大学入試共通テスト 地学

          センター試験が終了した段階でやめようかと思っていましたが、なんとなく今年も解いてみました。 いわゆる主要教科が大幅に難しくなったと言われている今年の試験ですが。ん?地学、易しくない?考える問題がなくなった? 問題はネット上から頂きました。 では、早速。 第1問 20世紀初頭における地学的な発見などには、今日の地学の基本的な概念や原理·法則などの基盤になっているものが多い。次の表1のA~Eはその主なものを示している。これらに関連する後の問い(問1 ~ 5)に答えよ。

          2022年大学入試共通テスト 地学

          2010地学1(固体地球分野)

          答え:1(火星、マントル) 地球型惑星は太陽の近くから水星、金星、地球、火星。このうち水が流れた跡や火山が認められるのは火星。 地球内部構造は、地震波による研究から表面から地殻(1)・マントル(2)・コア(3a/3b)に分けられる。 地球型惑星:水星、金星、地球、火星は、半径質量ともに小さく、平均密度が4-5g/cm3で薄い大気層を伴う。 木星型惑星:木星、土星、天王星、海王星は、半径質量ともに大きく、平均密度が0.7-1.7g/cm3 で厚い大気層を伴う。 答え:5(

          2010地学1(固体地球分野)

          2009年地学1(固体地球分野)

          答え:3 ホットスポットにしては数が多い。 中央海嶺で起きる地震は浅い 深い地震は沈み込み帯で起きる 以上3 つより 3の浅い地震の分布が正しい。 以下の図を参照 ホットスポットの分布(http://pubs.usgs.gov/gip/dynamic/world_map.html) 答え:3 A:ヨーロッパアルプス→造山帯だから○ B:ヒマラヤ→インドとユーラシアの衝突によって形成された○ C:ロッキー山脈→新しいプレートが生成されているところではない× D:カナダ→安

          2009年地学1(固体地球分野)

          2008年地学1(固体地球分野)

          問1の答え:3 海底の生成されるところ→海嶺、大陸プレートの下に沈み込むところ→海溝 ホットスポット→プレートより下のマントルに生成源があると推定されるマグマが吹きあがってくる場所若しくはマグマが吹きあがってくるために(海底)火山が生まれる場所のことをいう。代表:ハワイ島、タヒチ島 トランスフォーム断層→プレート境界において生成される横ずれ状の断層のことである。代表:サンアンドレアス断層 問2の答え:2 海溝型地震の原因(http://www.hinet.bosai.

          2008年地学1(固体地球分野)

          2007年地学1(固体地球分野)

          問1は答え:3 1周360度だから、距離dは地球の周囲の長さLのa/360。 よってL = 360/a × d:単なる比例の問題と考えれば良い。 問2で答え:4 地球の形は赤道半径が極半径より約20km 大きい回転楕円体。よって赤道の長さは子午線の長さより長い(http://wwwsoc.nii.ac.jp/geod-soc/web-text/part2/2-1/2-1-1.html) 問3で、答え:4 地球は自転しているため、「重力」は、「引力」と「遠心力」を合わ

          2007年地学1(固体地球分野)

          2006年地学1(固体地球分野)

          2006年から課程が変わったようです。 問1:地震波の伝わり方は、固い部分では(圧力が高い。温度が低い。)速い。やわらかい部分では(圧力が低い。温度が高い。)遅い。 答えは4。 問2:地震波が伝わらない領域がある。震源から角距離103°以降にはS波が伝わらない。 一方P波も103°~143°まで伝わらない。結局、震源103°~143°の帯状の範囲にはP波もS波も伝わらないことになる(表面波は伝わる)。この帯状の地帯を地震波の影(シャドーゾーン)という。 よって2。 問3

          2006年地学1(固体地球分野)

          2006年地学A(固体地球分野)

          問1で、35億年前と46億年前の選択肢。地球が誕生したのが46億年前だから、生命誕生ははそれより後のはず。アは35を選ぶ。よって候補は1と2。オゾン層ができて生命が地上に進出したのは古生代になってから。よって4億年前が妥当。ゆえに答えは1. 問2で、誤っているものを選ぶ。生命が誕生したころはすでに水素やヘリウムは大量に含まれてはいない。よって答えは4。 解説(http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thj0776/kogi/lecture_200

          2006年地学A(固体地球分野)

          2005年地学B(固体地球分野)

          問4で、問題文を見ると月側と反対側で起潮力が働く。よって答えはAとCで5。 問5は適当でないものを選ぶ。潮汐は月と地球の引っ張り合いで位置関係が関係する。ゆえに、西から東へ移動しない。答えは2。 問6で、大潮は新月と満月の時。3は×。よって月に2回は起きる。2は×。さすがに太陽は遠いので太陽による起潮力は月より大きいことはない。よって1も×。日食や月食は満月で起きるので4が○。 問1の扁平率の式は2。(これは覚えておいてほしい) 問2で、ジオイド面はほぼ平均海水面

          2005年地学B(固体地球分野)

          2005年地学A(固体地球分野)

          問1で、(ア)では、オゾン層で遮られる生物に有害なものは紫外線。(イ)で原始大気に大量に含まれていて海水に溶けて海底に固定されたものは二酸化炭素。よって答えは2。 問2で、オゾン層は成層圏では下の方。よって答えは3。ちなみに対流圏は11kmくらいまでで、成層圏はその上。 問3で、オゾン層の破壊が顕著に起きているのは極域。よって1は×。オゾン層破壊の原因は熱帯雨林の減少ではない。2は×。地球上の雪氷面積が減ると太陽放射の反射率が減り温暖化が加速する。3は×。火山灰が大気

          2005年地学A(固体地球分野)

          2004年地学B(固体地球分野)

          問1) 簡単なポンチ絵を描いてみるとすぐわかる。 正磁極は南極から出て北極に入る磁力線。逆磁極は北極から出て南極へ入る。南半球中緯度で磁力線の向きを考えると現在の地球磁場は「北向きで上方向」になる。 逆磁極では、南半球で磁力線は「南向きで下向き」となる。 答えは3。 問2)磁気圏について間違っているものを選ぶ。→2 *太陽の活動が活発になると、磁気嵐が発生する。 *オーロラは太陽風のプラズマが磁気圏の隙間から地球大気に入ってきて空気中の原子や分子とぶつかって発光する。

          2004年地学B(固体地球分野)

          2004年地学A(固体地球分野)

          問1で、地球の誕生は46億年前。よって35億年前は地球誕生から11億年後。アは3か4。イは酸化鉄が海底に沈殿した縞状鉄鉱床のことを言っている。主に産出するのは38億年~19億年前の年代の地層で、それ以後は約7億年前の一時期堆積したのみ。特に27億年前~19億年前の時期に非常に大規模な鉱床が形成された。よって答えは3。 問2で、酸素を徐々に海中に放出したのはシアノバクテリア (藍色細菌)。光合成によって酸素を作り出すラン藻類である。よって答えは2。 シアノバクテリア(c

          2004年地学A(固体地球分野)