Amix-Soundworks

考えたこと・感じたことを思うまま、花中心の写真とともに綴ります。 生前、マネジメントを…

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考えたこと・感じたことを思うまま、花中心の写真とともに綴ります。 生前、マネジメントをしていた井上堯之(ギタリスト・作曲家)を中心としたCDやグッズ、花写真のプリントなどを販売しているサイトを運営しています。https://www.amix-soundworks.com

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〝にほんご〟を話さなくなった日本人たち

なんだか妙だな・・・ 先日、あるファストフード店でテイクアウトをした時の事。 注文の品を伝えると、小ぎれいに化粧した10代と思しきお嬢さんが注文を確認した。 「ご注文は〇〇で〝宜しかった〟でしょうか?」。 一瞬、妙な感じを受けて、答えが一拍遅くなる。 また別の日。 さる場所で商品の取り置きをお願いした。 このとき対応してくれたのは、上品な中年女性だったのだが。 「こちらに〝お名前様〟をご記入下さいませ」・・・。 やっぱり変だ。 それって、〝丁寧語〟 ですか???

    • 誤変換

      パソコンのご機嫌をとる 文章を筆記用具ではなく、指でキーボードを叩いて入力する方式が一般的になってもう数十年が経つ。 読みやすい文書が迅速に出来上がるのは結構だが、困ることがある。それは誤変換という厄介が、まま、起こることだ。 何十年もキーボードを叩き慣れていても、変換ミスに気付かない時だってある。タイプミスなら大体、打った瞬間にその感じ方で分かるものだ。 しかし漢字への変換は、ある程度はパソコンソフトの判断と経験値に任せることになる。しかし時にはパソコンの方だって、気が

      • 〝Tシャツ〟のお話し(「Tシャツ 青のおはなし」改題)

        (当サイト「空間音楽のAmix-Soundworks」に、2021年9月7日付けで掲載したものを改題・加筆したものです) Tシャツの由来 今や〝Tシャツ〟は老若男女を問わず愛用されている衣類の一つになった。千円以下で手に入るものから〝何でこんなに!〟と思うほど、高価格のブランドTシャツに至るまで、千差万別のラインナップになっている。 ところで〝Tシャツ〟はいつ頃から用いられるようになったのだろうか。 その起源を調べるついでに、〝丸首半袖〟のアンダーシャツはアウターとして

        • アレ・ソレ・ナニ

          ある紳士の言葉 先日、ある喫茶店で一休みをしていたときのこと。隣のテーブルに座っていたお年を召した男性が、おもむろに上着のポケットからスマートフォンを取り出して、どこかに電話をかけ始めた。 どうやら相手に通じ、しばし時候の挨拶などを交わしていたようだったが、突然「そうそう、そういえばこの前、アレしたナニねぇ・・・」としゃべり始めた。 人様の話を盗み聞きするような品行下劣な真似などしたくない人間である私としては、努めて会話には素知らぬ顔をしてコーヒーなんぞいただいていた

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        〝にほんご〟を話さなくなった日本人たち

          コマーシャル

          CMの始まりは何時?コマーシャルと言われて、まず連想するのは番組中や番組の切り替わり時に流れる「テレビ・コマーシャル」、CM だと思う。 テレビ放映のコマーシャルは、その時代を物語る〝世相の証人〟でると同時に、新しい時代を予感させ、次の時代をリードして行く〝時代の魁〟でもある。つまりCMには二面性があると私は考えている。 何十年も昔に観たコマーシャルを思い出すと、優れたものがいくつもあった。それらは単に、商品の宣伝、という本来の役割を超えて、そのメッセージ映像の中に実に様

          コマーシャル

          もみ手

          (この記事は2020年12月に弊社サイトに掲載したものです) 「もみ手」のイメージは・・・ 「もみ手」というと皆さんはどんなことをイメージされるだろうか。一昔前の商人がお客様に対応する場合の仕草、或いは、ゴマスリ社員が上司へ阿りをしている場面、へつらい・・・とか? ではないかと想像してしまう。 まぁこれは私のイメージなので、皆さんはまた別のシーンを思い浮かべるかと思う。が、私にはどうしても〝ムカシの商人〟〝ゴマスリ社員〟(クレージーキャッツのサラリーマン映画の世界?、一

          身も機材も凍る? 撮影エラー ~極寒の本栖湖にて~

          (この記事は2020年2月9日に弊社サイトに掲載したものを再編集したものです) 本栖湖から見る富士山を撮る !! 本栖湖から見る「富士山を撮りたい!」ずっとそう思って過ごした数週間。行く度に富士山は雲の中。やっとその機会到来で、喜び勇んで出かけたこの日…。 この冬一番の寒気団襲来と重なってしまったのだ。本栖湖到着は、深夜2時。これまで、午後に着いては富士山に逃げられる経験から、早朝なら大丈夫だろうとの判断だったのだが・・・。 事前に天気だけ確認、その他の気象状況は詳し

          身も機材も凍る? 撮影エラー ~極寒の本栖湖にて~

          年相応

          緊急事態宣言下のロケは・・・  今年(2021年)の5月中旬、八島湿原近くの撮影ロケで膝を痛めた。 その当時、東京は緊急事態宣言が発令されて都外への不要・不急の外出自粛が叫ばれている最中だった。宣言を受け、都内の公園・植物園などは軒並み休園になっているし、よくお邪魔する檜原村や奥多摩の駐車場もクローズされている。 致し方なく、その日のロケは久しぶりに霧ケ峰へ向かうこととした。それも現地の駐車場に人の集まってくる前に引き上げる予定で、深夜2時に出発したのである。

          「当たり前」の反対語

            約2年にわたる with コロナの生活はこれまで馴染んでいた日常を大きく変えてしまった。次々と出現する”新しいタイプの株”にも関わらず、幸いなことに現在、感染者数は減少傾向を保っている。 「当たり前」だと思っていたこと  街中には人々が戻り、〝新しいライフスタイル〟とか〝ソーシァル・ディスタンス〟という言葉も耳に馴染み、マスクは必需品としての地位を得た感がある。  様々な規制が緩められた現在でも、まだ2年前の状態に戻ってはいないが、随分と自由度は増したように思う。

          「当たり前」の反対語

          赤塚不二夫さんのこと

           長い間気にかかっていた事があったので、赤塚不二夫さんのことについて少し調べてみた。赤塚不二夫さんといえば、言わずと知れた漫画「天才バカボン」の作者である。        漫画「天才バカボン」と仏教用語  この漫画が少年漫画週刊誌へ掲載され、やがてTV化されていた頃には、「サザエさん」以外、漫画はもう卒業していた年齢だったせいもあって、実はあまり目にしたことはない。そんな私でも登場人物のことを知っているくらいだから大したものだと思う。 気にかかっていたことというのは・・・

          赤塚不二夫さんのこと

          吉川英治・「新・平家物語」

          初めての「平家物語」  吉川英治作品を初めて読んだ。勿論、昭和を代表する大作家である事は十分承知していたが、この年齢になるまで何故か読んでいなかったのだ。 吉川英治という大文壇に対して近寄りがたい、というか、何かはっきりはしないながらも意識しない先入観のようなものもあったのかも知れない。それが突然のようにこの大作を読むきっかけとなったのがひとえに〝経済的理由〟であったのには、我ながら苦笑せざるを得ない。 永らく愛用している電子ブック端末にダウンロードしたいと思う本を探し

          吉川英治・「新・平家物語」

          「貴人」か「奇人」か?(過ぎたるは・・・)

          接種会場での〝お・も・て・な・し〟('21年7月当時の話) コロナワクチンの2回目接種が終わった。真夏のような暑さの中、自転車で10分ほどの接種会場である「区民ひろば」へ向かう。 私は「65歳以上の優先接種」を受けられる立派な資格保有者なので、その恩恵に服することが出来たという訳である。3年弱前にそのありがたい年齢になった私を迎えてくれたのは、大変な親切と丁寧さと優しさであった。 なにしろ会場には杖が必要、耳が聞こえにくい、介助が必要な先輩方がほとんどなのだ。一歩足を踏

          「貴人」か「奇人」か?(過ぎたるは・・・)

          昭和のミキサー

          家電機器の経年劣化ここ2〜3年のことだが、我が家の家電機器に次々と不具合が生じている。どれもこれも耐用年数が来たかそれを越したものばかりなので、機械物の常として経年劣化を起こしたことが原因だ。 とにかく最近の家電機器はそれぞれに〝頭脳〟を持っており、時に人間の言葉をしゃべり、人間以上の確実さで火加減や作動時間を調節している。 為にその疲労度たるや我々の想像を遥かに超える重労働をしている事になって、寿命も短いのであろうか。おかげで人間の寿命は延びる一方である。 勇退が続く

          昭和のミキサー

          Go To トラブル ?

          (2020年10月に Amix-Soundworks サイトに掲載した記事です。その為、社会状況等は2020年10月当時のものです。ご了承ください) 〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜//〜 Go To Travel キャンペーンコロナウィルスが世界を席巻し、その中でも真面目にマスク着用やソーシアル・ディスタンスを守り続けている日本でもまだまだ終息の時が見えない中で開始された「Go T

          Go To トラブル ?

          二河白道のたとえ

          「特別展 法然と親鸞 ゆかりの名宝」展今から丁度10年前の2011年10月、上野の東京国立博物館において「特別展 法然と親鸞 ゆかりの名宝」という展示が行われた。 本棚の整理をしていて、その折の図録が出てきたので思い出した。その年は法然上人の800回忌、親鸞上人の750回忌にあたり、法然と親鸞ゆかりの名宝を一堂に集め、その全体像を通して、二人の生き方や魅力を紹介しようと企画されたものだった。 法然の生きた平安時代末期には、戦乱や地震などの天変地異が続いていた。 末法思想が

          二河白道のたとえ

          日本の文化

          憧れ続ける「正倉院特別展」今年も奈良・正倉院特別展がそろそろ始まる時期となった。 昨年(2020年)秋に開催された正倉院特別展。72回目となるこの年はコロナ禍の中での開催ということで、全てが前売券で、しかも日時指定となっていた。 それでも会期当日には、前売券は完売しており当日券は無し、という盛況ぶりだった。1500年近い時を超えて、今なお、確かに伝え続けられている文物を間近に見られる訳なのだから当然といえば当然のことなのだろう。 遠く中東の地から遥々やってきた敷物や当時

          日本の文化