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この本いいよ!

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これまで私がnoteに投稿した読書感想記事をまとめたマガジンです。本選びの参考になればいいなと思います。
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2024年1月の記事一覧

アート×旅小説『ユリイカの宝箱』がめちゃくちゃ面白い

アート×旅小説『ユリイカの宝箱』がめちゃくちゃ面白い

一色さゆりさんの『ユリイカの宝箱』という作品を読みました!個人的に関心の強いアートと旅をテーマにした作品とのことで、あらすじの時点で絶対に面白いだろうな〜と予感しました。

今作は職を失った主人公・優彩が、どうやら幼少期に面識があるらしい桐子という女性に導かれ、各地の美術館を巡る「アート旅」の魅力に出会うストーリーとなっていました。アートに特化した旅行会社で働く桐子に、優彩は次第に興味を持ちだして

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サイレント・ヴォイス(NetGalleyより)

サイレント・ヴォイス(NetGalleyより)

松田詩依さん『サイレント・ヴォイス 想いのこして跡をたどる』という作品を読みました。こちらの作品は発売前の本のゲラが読めるサイト「NetGalley」にて読んだものとなります。

ことのは文庫より来月刊行される作品で、生と死をテーマにした物語が個人的に好きというのと、「遺品整理」というキーワードに惹かれて、この作品を読んでみようと思いました。

今作では残留思念を活かし、遺品整理士として依頼者に故

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個人的な「続編」に対する考え方が変わった1冊

個人的な「続編」に対する考え方が変わった1冊

凪良ゆうさんの最新作『星を編む』を読みました!

今回の作品は、前作『汝、星のごとく』の続編という立ち位置となります。というのもあり、この感想には若干前作のエンディングに触れている箇所があります。名脇役の過去を描いたエピソードや、その後の暁海たちの生活を追った後日談が3話収録されていました。

(前作の感想はこちら)

まず私は、感動的にまとまっている作品の続編というものがそれほど好きではないので

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地元が出てくるラノベの続編を一気読みする。

地元が出てくるラノベの続編を一気読みする。

私の新年1発目の読書は、榛名丼さん『レプリカだって、恋をする。』(以下:レプリコ)シリーズとなりました。

1巻は出たばかりの頃に読んだのですが、2巻以降は読んでいなくて、先日静岡書店大賞で「映像化したい文庫部門」の1位になったというのもあり、この機会に2巻と3巻も読んでみようと早速購入してきました。

静岡を舞台に繰り広げられる青春ストーリー。1作目では素直という少女の分身(レプリカ)として生ま

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