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ごちゃマガ【エッセイ版】

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だいたい月2、3回更新。今までの記事のなかから、オススメエッセイをごちゃ混ぜでまとめたマガジンです。バラ売りしていた有料記事の一部が読めます。
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#小説

歌の配信アプリで遊んでたら画像編集技術が爆上がりした件

歌の配信アプリで遊んでたら画像編集技術が爆上がりした件

2年ほど前、ひょんなことから配信アプリをはじめた。アメコは喋ることと書くことが大好きでラノベ作家なんかをやっているマンなわけだが、ダウンロードしてみたら歌とかの配信をするアプリだった。びっくり。2年間で特に歌がうまくなったりはしなかったけれど、画像編集の技術だけがめちゃくちゃな向上をみせたので、ちょっと話を聞いてほしい。

画像を作れる人が羨ましかったラノベ作家さんの中には、画像編集に長けた方がた

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5月~6月発売作品まとめ

5月~6月発売作品まとめ

大変ご無沙汰をしています。
蛙田アメコでございます!!
小説、コミカライズ含めてたくさん発売しております。

コミカライズ作品小説いつも応援してくださって、ありがとうございます。

私は、推しになりたい。

私は、推しになりたい。

という一説が出てくる短編小説を書いたことがあります。

『フジョシ先輩と推されない私』というタイトルで、大きな(事件/出来事としての)起承転結がない季節性会話劇のような作品でした。いわゆる冒頭に転がる死体というか、センセーショナルさに欠ける作品であることはわかっていて。そういうわけで、小説として何かしらの商業展開などがあったわけではなかったのですが、気に入っている作品です。

フジョシ先輩と推され

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泥に箱船~座薬に敗れた恋の話~【小説スケッチ】

泥に箱船~座薬に敗れた恋の話~【小説スケッチ】

大失恋であった。
そんじょそこらの失恋ではない、大敗北であった。

30分あたり99円、フードドリンク持ち込み自由。壁の薄い、音響の悪い、ヤニ臭いカラオケボックス。そこかしこから、ブンジャカズンドコ、ぼえぇ~と音が聞こえてくる。外は雨。冬の、冷たい、霙まじりの雨。暖房がよく効いた、カラカラに空気の乾いた狭いカラオケボックスの個室は、なんだか箱船みたいで心地よかった。午後5時54分のことだった。

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殴らずにはいられない。

殴らずにはいられない。

昔、『詩のボクシング』という番組があった。
ボクシングリングの上で、2人の詩人が自作の詩を朗読して『どちらにより殴られたか』を審査員や観客が投票して勝者を決めるのだ。

お気に入りの番組だったけれど、同時に、

「な、な、なんて野蛮なんだーー!!」

と仰天していた。
だってそうだろう。詩も、歌も、唄も、たぶん暴力とは一番縁遠いところにあってほしいと願われ続けてきたものだ。暴力とは一番遠いところに

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言葉ごときを謳う歌の話

言葉ごときを謳う歌の話

昨年は自分史上であまりにも特異的にお歌を聴いて、そしてお歌を歌っていた。

たぶん、今までの人生での歌唱時間を2022年の半年で超えたと思う。そんななかで、たいそう気に入った曲ができた。

ヨルシカの『春泥棒』だ。

ヨルシカといえば、音楽ライターの満島エリオさんが書かれていた名作エッセイを読んで、えらく感銘を受けたのを覚えている。とんでもない書きっぷりの人がいたものだ。当然、彼女が書いたエッセイ

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