あまね@ SM短編

「あなたの性癖、ぶっ刺したい」 ■Twitter:https://twitter.com/amanegaanone

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    マガジン

    • 「その先」

      キャバクラで働くレナのもとに現れたのは、薬指の無いアサクラという男だった。 年齢も、住む世界も違う二人がたどり着いたゴールとは。 全28話

    • 僕のちんこにピアス開けてください

      「僕のちんこにピアス開けてください」 貴女に出会い、気付いた運命。 絶対に離さない。 全11話

    • 何も知らない

      生きる意味を見い出せず、自暴自棄に生きる斗真と出会ったのは、売り専で買ってくれた客のアオイだった。「お酒飲もうよ!」アオイの温かさ、美しさ、儚さを知った斗真は一気に惹かれていく… 何も知らない。僕もアオイさんも何もかも。 今も、これからも、あの時も。 ――― 全七話の短編です。

    最近の記事

    「kenben」

    「検便、私が採ってあげる」 彼女はそう言うと、検査キットを手に取りニッコリと微笑んだ。 でも僕は「そんな恥ずかしいこと」と、拒否をした。 しかし彼女はこう言うんだ。 「何言ってるの? 犬の糞の管理は飼い主の役目でしょ? それともなに? あんた自分のこと人か何かだと思ってるわけ? 見た目は人でも私との関係性ではあんたは犬よ、恥ずかしがってんじゃないわよ」 有無を言わさぬ発言に、自分が恥ずかしく感じたこと自体が恥ずかしいことだと、思い直される。 嫌も良いもない。出るかどうか

      • 「エロくないDMと私」

        久しぶり。元気にしてる? 私は変わらずって感じ。ぼちぼちやってますよ。 もう一年近く経つのかな、君とバイバイして。 寂しかった? 私と会えなくなって。 姿も見れなくて、声も聞けなくなって。 ねぇ、寂しかったでしょ。そうだよ、絶対。 だって、私の声好きだったもんねぇ。 私の足元が一番落ち着くって、いつも言ってたし。 私は、ね。少しの間、心が堪えたなぁ。 そう、そうなの。しんどかったの。 君が私の生活からいなくなって。 手放したのは、私の方なのにね。 おかしな話だよ、まったく。

        • 「エロくないDMと僕」

          お久しぶりです。 もう、僕のこと忘れちゃいましたか? 僕は、今だにあなたのことを考えてばかりの毎日です。 あの時なんで受け入れたのかなって、後悔しています。 あなたがいない日々なんて絶対いやだったはずなのに。 僕はあの時、判断を誤りました。 会いたいです。今すぐに。 でも会えないから、元気でいてほしいです。 人に囲まれて、あの大好きな笑顔で過ごしていてほしいです。 本当は僕が、その横にいれたら ―“保存して閉じる”  ------------------ 最後までお読み

          • 「残された、その後」

            真奈美が、死んだ。 マンションの自室、ベランダから飛び降り即死だったようだ。 その日は風もなく、穏やかな夜だった。 真奈美はおそらく手すりから大きく跳び、そのまま地面へ落下したらしい。 落ちた先はコンクリートの駐車場、あと少し手前なら、そこは芝生だった。 連絡をもらい病院にかけつけたが、一度も会えないまま、真奈美は天高く灰になった。 「じゃあ最後に旅行行こうよ、それで諦めるから」 「…はぁ? なんで旅行なのよ、私“別れたい”って言ってんだけど…」 「わかってるよ、だから言

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            「18歳以上向けな僕たち私たち」

            「もし僕の身体が簡単に死ななければ、あまねさんの好きなようにしてもらえるのに」 地面に座る彼のおでこが、私の膝にコツンと乗った。 「…好きなように…ちょっと怖いね」 「はい、でも死なないので、大丈夫です」 「でも痛いんでしょ? 死なないだけで」 「はい、痛みは普通にあっていいです」 「…でも、死なないんだ?」 「…はい、死なないです」 「…ふーん…」 再生能力の異常。 パートナーはミュータントのマゾ。 …なんだそのファンタジーは。 膝にかかる彼の前髪がくすぐったい。

            「貞操帯つけてよ、早く」

            「貞操帯つけて」  指示を出し、膝立ちのまま背中を丸めて装着する様子をベッドの上から眺める。あともう少し、という所で首輪に繋がるリードを引き、伸ばした私の足指を舐めさせてあげる。「ちゃんと丁寧に舐めて」と指示すると、装着中のそこから手を離し、私の足にそっと両手を添え、ニュルニュルと指の間に舌を出し入れし始める。縦横無尽に這いつくばる舌を躾けるように、足指で、口内や唇、頬をグニグニとつまんだり、突っついたり。相手も鼻息荒く夢中になった頃、「早くつけなさいよ、貞操帯」と突き放す

            「害虫駆除」

            「いつでもやめられる」 「一度だけなら大丈夫」 違法薬物によく使われる言葉。 俺は麻薬に興味なんてないけど、この言葉はよくわかる。 他人事じゃない。 踏み出してはいけない。 理解のある彼氏を装うために。 大好きな人に、怖がられないために。 ――― 不意に、彼女の携帯が光った。 サイレントモードの携帯に、着信の表示。 『吉成さん』 誰だ? 彼女の交友関係はすべて把握しているはず。 吉成さん…? 職場の人だろうか。 なんだろう、この嫌な予感は。 それとなく彼女の様

            「割り切らないこと」

            『今日は何を食べましたか?』 え、ごはん? えぇと、今日。 今日は、朝に干物と、お味噌とご飯。 昼は、近所に新しくできた韓国料理屋に純豆腐を食べに行ったの。海鮮の出汁が効いてて美味しかった。 『いいですね、僕も秋さんと色んな美味しい料理を食べに行きたいな』 … うん、そうね。 でも私は沢山食べるから、恥ずかしいかもよ。あとお酒もたくさん飲むし。 『いいですよ、僕もたくさん飲みますから』 いや、うん、まぁ…そうね。 今度、機会があれば行こうね。 『今日は何をしていた

            「割り切ること」

            貴女は『自由がない』と言う。 僕にはわからないけど、きっとそうなんだと思う。 それに比べ、僕は自由だ。 いつどこで誰と何をしてもどうなってもいい。 けど、こんな自由、ちっとも嬉しくない。 時間を縛られたい。 交友関係を縛られたい。 服の趣味も、髪型も、カーテンの色も、観葉植物も。 好きな貴女に縛られ、僕は不自由になりたい。 貴女は僕を『可愛い』と言う。 そう言われると少しくすぐったくて、やっぱり嬉しい。 貴女が可愛がるのは、僕だけ。 そんな特別感で満たされ、何も言わずに満面

            「飛び降りた、その後」

            『そうか、あたし、飛び降りたんだ』 目の前に横たわるのは、死んだあたし。 ベランダから飛び降りたあたしの頭はコンクリに打ち付けられ、見事に割れていた。今まさに流れ続けている真っ赤な血がたちまち地面を染め上げる。 なんだっけ、あたし何で飛び降りたんだっけ。 意識はハッキリとしているが、思考に膜がかかったような、記憶のすべてが曖昧だ。 あたしはさっきまで自分のうちにいて、あぁ、ODしたんだ。溜めてた薬、飲めるだけ飲んで。それでお酒飲んで、なんだっけ、それでどうしたんだっけ。あた

            「酒飲み仲間の変態野郎」

            「最近俺のインスタ、墨だらけの女ばっか出てくるんだけど」 遅れてきた私は一杯目を頼み、やっと落ち着いたところ。 (いや、まだ何も飲んでないんだけど) 二杯目を注文した友人は、すでに開始済みのテンションで私に語りかける。 「そんなんばっか見てるからでしょ、レコメンドされてんだよ」 「一回ね! 一回見ただけよ。そりゃ見るでしょ~巨乳のお姉ちゃんが首から指先まで墨入れてこっち見てんだから! 見ないほうが失礼でしょ…!」 何に対して失礼なのよ… 運ばれてきたビールを一気に喉へ流

            「普通になります」

            僕、彼女できたんですよ。 大学の時の友達なんですけど、少しSで、意地悪なことしてくる人なんですよ。 僕がMであることも言えたし、受け入れてくれた。 彼女に打ち明けられる日が来るとは思わなかった。 女性って基本受け身だし、男がMだと気持ち悪がられること多いから。 乳首も責めるのが好きみたいで、僕が変な声出しても何も言わないでくれる。『まだイっちゃだめ』って、射精する時は彼女の口の中だったりします。 全然、不満はなくて。 むしろ僕は恵まれてる。貴女と離れて途方に暮れてた僕にあん

            「見えない首輪」

            『最初からお前を飼おうと思っていたわけじゃない』 野良猫のお前が急に家の軒先にやって来た。 その時我が家には猫が好きそうなご飯がなくて、「ごめんねぇ、うちには何もないのよ」と謝ってみる。 それでもお前は、まん丸い瞳でまっすぐに私を見つめ、私の声を不思議そうに聞いていた。 次の日、なんとなく、また来るかもわからない猫の餌を買って帰ってみた。 私はいつものように夕飯を縁側でとっていると、昨夜と同じようにあの猫がひょっこりと顔を出した。 「お、来たね……おいで、ご飯があるよ」

            「その先」28

            ―――      「レナちゃ~ん…いつでも戻ってきていいからねぇ…!」   キッチンで指をくねらせ、わざとらしい泣き真似などする我が店の店長。 このおネエ言葉を耳にするのもこれで最後かと思うと、少しばかり寂しさがこみ上げてくる。 「はいはい、ありがとうございます。今度は客として来ますよ、ぐっさんあたりと」   アサクラさんとの一件があってから約一ヶ月。私は夜を上がることにした。 理由は特にない。祭りの後とでも言ったらよいだろうか。ここではない、他の仕事をしたくなったからだ。

            「その先」27

            「………俺と一緒に逃げようって言われたら、お前どうする?」 「………え?」 逃げる? アサクラさんと? どういうこと? なんでそんなこと聞くの? 急なことに頭が追いつかない。 「…だから、あいつみたいに一緒に逃げようって言ったら、お前どうするよ?」 「…………」 ライターを回していたアサクラさんの手が止まる。 そこに視線を置いていた私は、止まった拍子に、こちらを見つめるアサクラさんと目が合ってしまった。 蛇に睨まれたように固まる私は、アサクラさんの視線の中で答えを探

            「その先」26

            「……あれ、いたろ? 運転手の」    「…運転手…って、初めて会った時に一緒にいた? 」    「おぉ、そいつだよ。あれなぁ…飛んだんだよ、あいつ」    「…え?」    運転手の下座くんが、アサクラさんのお金を持って飛んだらしい。発覚したのが私と約束をしていた当日で、ご飯に出られるような状況じゃなかった、と。 いつの日か、アサクラさんは彼のことを「芯のあるいいやつだ」と語っていた。 あの様子を見ると、それなりに信頼を寄せていたはずだ。 何と声をかければ正しいのか、どの