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「オタクじゃなかったら即死してた」(鬱病になったけど、院を卒業して働けるようになったよ)

zはじめに


 前略こんにちは。
 この度、無事修士課程を修了したものです。
フォロワー様や友人におかれましてはもうご存じのことかと存じ上げますが、あらためましてこんにちは。いつもお世話になっております。そしてありがとう。
 私の与太話にお付き合いいただけるとのことでしたら、このままどうぞごゆるりと続きをお読みいただければと思います。
何この文章?とお思いの方ははじめまして。
ここにはおおまかに言うと、3つのことが書かれています。

①私が如何にしてメンタルをぶっ壊すことになったのか、

②そこから、そんなぐちゃぐちゃの精神状態から、どうやって無事大学院を卒業できたのか、そして大事なのが如何にして仕事ができるまで回復したのか、

③そしてその時何がメンタルの支えになったのか(←ここが一番大事!)

を書いています。
(個人情報や個人の特定に繋がりそうな部分はもちろんぼやかしてますが)あくまで私という一個人サンプルがメンタルの底から淵にまで這い上がった現在までの様子の回想日記です。
 そして、この文章は、同じく心や体の調子の悪い人にとって何か役立つことがあれば、との思いからの覚書です。繰り返しになりますが、私がこの方法でメンタルが多少良くなった、からといって私と同じ方法でメンタルが改善するとは限らないので、ご注意ください。
 なぜなら、読者様と私ではいろんな環境・状況・性格など、こまごまとしたことが異なるので、同じ結果になるとは言いがたいからです。それに私はこの分野での専門家でもありません。
 というか、この文章を書いているときも何度も気分が時折悪くなりました。つまり、これ以上当時のことを言語化できさそうなくらい未だにダメージは残ってはいるということの証左です。特効薬なぞない。

 元来からの私の悪いくせで、矢鱈滅多らと文章が長ったらしいので、今メンタルをぶっ壊され中なんだよね、という方はチェック項目「個人的メンタルブレイク時の癒やし」だけお読みいただけると、何かヒントになるかもしれません。
 というよりも、「絶賛メンタルの調子がよくないぜ!」と少しでもご自覚のある方は私が鬱してる時のあれこれとかは読まない方が良いと思われます。個人差もあると思いますが、私自身、メンタルの調子が最悪な時に「共感を得たい」と、そういった感じの文章を読んでかえって深く落ち込んだ経験があるからです。

 あと、これは先に書いちゃうのですが、こういうメンタル回復話によくある「理解のある彼(彼女)君」、「自分を支えてくれた優しい家族」とかは一切合切出てこねぇ、そもそもいねぇのでそれはご了承ください。あれはなんだ夢色ユニコーン並みにレアな生物なのかな、アレ・・・。

 それに、本当にメンタルの調子が悪い方は今すぐブラウザバックして近所の「心療内科」の予約をとることをオススメします!地方にもよると思いますが、他の科と違って、飛び込みでいってもすぐに診察できないことが多いですので・・・(経験者)。カウンセラーさんの数も限られてますし、早くて来週とかになるかもしれません。
 私は電車を乗り継いで病院にたどり着いたものの、すぐには診察してもらえない(最短で来月末)とのことで、待合室でボロ泣き崩れした挙げ句、帰りに近所の公園でしばらく動けなくなるという有様でした。そして、その状態からなんとか他の病院の予約をとって、最速で次の月に改めて病院をお訪ねすることになりました。それ自体もメンタルによくなかったと思います。その後、私の場合は、即日診てもらえる病院を友人と一緒に探して、幸運にも探し当ててもらったので事なきを得ました。しかし、結局その病院自体も電車で数時間離れた場所でした・・・。
 とにかく悩んだら予約をいれるのをオススメします!最初は私も、周囲の目、身内の目(血縁から精神疾患がでたら恥とする血縁者とか(←時代錯誤かな?))、そして何よりも自分の目を気にして、また病気かはっきりしてしまうのがとにかく怖くて怖くて、二の足を踏んでいたのですが、はっきり診断してもらった方が個人的には対処法もわかり、すっきりしたので断然診察を受けることをおすすめします。餅は餅屋。

チェック表

まず、この文章を読まれる心の体調のよくない方向けに、以下の症状がでていないか確認することをおすすめします。これは、私の一番体調が悪かった時の症状とあればその改善案です。参考にしてください。(※効果の保証はお約束できません)

①    部屋の状態はどうですか?
→寒くないですか?暑くないですか?

私は、寒さ・暑さを全く感じなくなるか、寒い、との症状でした。室温も意外とメンタルに影響を与える要因になると思うので、少し考えてみてもよいかもしれません。

・湿度は?
→湿度が高すぎても気づかないかもしれませんが、案外不快です。これも改善した方がよいかもしれません。

・部屋は清潔ですか?

→これは個人差もあるかもしれませんが、匂いとかこもっていたら換気とかするだけでも気分がマシになりました。また、ちらかってる様子を見るだけでも個人的には気が沈んだので、改善させてみよう、と思うだけでもちょっとはマシかもしれません。

これらの環境的な悪条件を緩和してみると、少し身体も心も楽になるかもしれません。私は少し気分が晴れました。

②    どこか痛いところはないですか?

→なんで「痛み」と思われるかもしれませんが、「痛み」は身体の警告でもあると思うので、頭痛、腹痛、や他にも身体的外傷(足にあざとかできてませんか?)をしっかりチェックしてみてください。

ちなみにメンタルがぶっ壊れ中の私は、「痛み」とは何かわからなくなっていました。本当は痛い筈なのに。

③    今日何か口にしましたか?

→お腹が空いていないかもしれませんが、私の場合、何か少しでも口にすると気分が多少上向きました。お菓子一粒だけでも良いのです。今日何食べた?教えてくれなくても何か食べたのめっちゃ偉い。

・口にしたものの味はしましたか?飲み込むのに苦労しませんでしたか?

→味があるというのはわかるが味がわからない、何を食べてもみんななんか同じような味がする・・・、食べ物、飲み物でも食べようと思うのに飲み込むのに苦労する。

ここまでいった状態が続くと危ないので体重計にのってみてください。その時、「標準体重」よりも「以前の体重より何㎏減・増か?」というのを主軸にするのがいいのかもしれません。

私の場合は、運動していないのに1年ちょっとで15㎏くらい体重が落ちていました。この頃から頭痛の頻度の高まりと、腹痛、倦怠感に悩むようになりました。

さらに、私は親が出した食事をとらないと「せっかく出してやったのに」とあからさまに不機嫌なったこと+食事を残して無駄にした私は駄目なやつという考えが上乗せされて、さらにご飯が食べられなくなっておりました。なので、一人で自由な時間にご飯を食べてみても良いと思いますよ。

④    お風呂にはいったのはいつですか?お風呂に入るのが以前よりも億劫になったのでは?

→落ち着かないかもしれませんが、ゆっくりと時間をかけてお風呂に入ってみることをオススメします。身体が温まりますし、気分も多少良くなると思います。この時はなるべく好きな物のことを考えるのもおすすめです。

逆に希死念慮がマシマシな時だと、お風呂場でも水に浮かんでは消えていく泡のように嫌なことや「漠然とした不安」にジクジクとさいなまれたり、己の溺死しか思い浮かばなくなるので、気をつけてください。逆効果。

⑤この文章を読む前にも暗いニュースやお話など読みましたか?

→それだけで、自分が気づいていないだけで精神は消耗している可能性もあります。

今のネットは類似事項や過去の検索履歴から自分の興味があるであろう情報を提供してくれます。しかし、普段自分が自分で気分が落ち込みそうな話題を多く検索していると、そればかり表示されるのでそれには注意しておいた方がよいかもしれません。

⑥文章が読めますか?ドラマや映画の内容が頭に入ってきますか?それが苦痛ではないですか?

→文章が読めなくて苦痛かもしれません。私は文章を目で追ってはいるのに読んだ端からこぼれていく、みたいな感じでした。

そういった時には、昔、読み終えた本やアニメ、映画・・・すでに結末を知っているものを再びゆっくり味わってみたり読んだりすることによって徐々に改善していきました。

⑦最近、身内以外の人とお話しましたか?

→これも個人差がありますが、人とお話するのにも体力が使われています。疲れては居ないか少し考えてみてもよいかもしれません。

 私はこれもあったのですが、また逆に、友人とお話をすることで勇気やパワーをもらえることもありました。

⑧日常の行動に些細なミスが増えていませんか?

 →すぐには思いつかないかもしれませんね。
というか、私は前からミスが多いのですが、一番体調のよくない時、私の頭の中は、教授の怒鳴声や、謎の刻々と降り積もっていく焦燥感、孤独が頭を常にしめておりました。
日用品を買いに行くだけでも、「なぜ私は今パソコンの前にいないんだ」と罪悪感に苛まれ、ただ買い物をするだけでも困難な状態でした。手が冷え、べっとりと汗をかき、声が震え、室内でも異常に寒く感じ、買い物をするときの店員さんとの会話ともいえない会話も困難でした。
→これを治すのにはしばらく時間がかかりました。

⑧ちゃんと眠ったのはいつですか?

→きちんと寝ていないのが身体に良くないのは自明の理ですが、私の場合は「眠れないのが、キツい。眠れないなんて社会不適合者」と、メンタル的にもダメージが入っていきました。

メンタルをぶっ壊してからわかったのですが、まず気分を上向かせるためには身体から・・・と思い、このチェック表を作成しております。身体が心に影響を与えるなら、心も体に影響をあたえるのでは・・・?という持論を踏まえてのことでした。

⑨ちゃんと泣けてますか?

私の場合、悲しいのに泣けないのと、少しでも悩みを話そうとすると涙が溢れてしゃべれなくなる、という極端なことになっていました。

番外【希死念慮】

 これが出たら今すぐに病院に行くことをオススメします。

 私の場合、外に居ても、電車をみれば轢かれることを考え(轢かれるなら通勤時間帯をはずして特急で・・・)、景色が良い場所に来たら即座にアイキャンフライを考えたり、買い物に行っても特定の薬品や、良い感じの長さの縄ばかり気になるし、家に居ても縄を引っかけるのに最適な場所探しをしたり、良い樹海を調べ、それらの実行に必要な手段を、具体的にそこまでかかる障害を、所要時間と費用を考えたりしていました。そして、とりあえずぐるぐるぐるぐると自分の遺書の内容を考えておりました。

1.なぜ私のメンタルがぶっ壊れたのか?

 ここは個人の特定を避けるために、なるべくさらっと流したいと思います。私の場合はいろいろな要因のコンボだったと考えています。

①コロナでフィールドワーク不可 
→院でやってた研究がすべてブッ壊れる。

②そりのあわない教授(正直、アカハラでした!)
→メール無視、自分の不備を全て私にのっける、罵声(馬鹿などいろいろ)、お前の周りの人間は皆お前にあきれている(←嘘でした・・・。)などなど。

③孤独(同期も先輩も後輩もいない。ワンオペ大学の研究室管理)

④親私の背中を崖に向かって蹴り飛ばしてくれてサンキューな!覚えてろよ)わかりやすい具体例:病気発覚前「お前が悪いんじゃない?」 病気発覚後「精神の病のものは、うちの家系にはいなかったはずなんだけど」

 ⑤先の見えない不安(やっぱり鉄板!暗い未来ばかり浮かぶよね)

 ⑥コンプレックス(みんな働いてさらには家庭を築いてるのに私は…)

 ⑦お金(アルバイト代を研究費が上回る!フィールドワークきつい!)

 ⑧近所の人の目(いい年こいて学生?結婚は?)

(その結果)→不眠、食欲がなくなる、まともにしゃべれない、常に論文に追いかけられているという圧迫感に頭を支配される、希死念慮、教授の全てが嫌、怖い無理、唐突に泣き出す、腹痛、頭痛、倦怠感、胃に吐くものもないのに吐きたくなる、とにかく周囲の人間の目におびえだす、食べ物の味がしない、美味しくない、泣きたいときには泣けない、手がつめたい、汗がびっしょり、お風呂に入るのが嫌、部屋が散らかる・・・などなど。

2.それからどうしたの?

 メンタルブレブレな私は複数の友人に相談しました。とううか、普段SNSで日常生活を垂れ流しにしていた私の様子がおかしかったので、声をかけてもらいました。最初は自分の恥だとか、相手に迷惑をかける(聞かせたら気分を害させてしまう)と思ってましたが、思い切って相談させてもらいました。(友達、本当にありがとうございました。迷惑かけて本当にごめんなさい。あなた方にほどほどの幸あれ。それに、私が鬱病になっても、私のことを放り出さないでくれてありがとう。何人か離れていった人も当然居るけど。電話いつもありがとう。)
 また、Twitter(現・X)でつぶやきました。ほとんどぶちまけたといって過言ではありません。(この時のフォロワー様におかれましては本当にありがとうございました。リプくださった方、ふぁぼしてくださった方々。灯台の灯りみたいに心強かったです。)

 そして、ここが大事だと思うのですが、
自身が受けている状況を少し一歩引いて認識し
 
(これ、アカハラなんだわ!)
メンタルがぶっ壊れていることを自覚し、
 
(私のメンタル、明らかに正常じゃないよね!?)
行動に移しました。
 
(こんな時には、専門家に相談だ!)

私は、ここまでくるのにかなり時間がかかってしまいました。何度も友人にアカハラを指摘されていたのに。自分がそうだと信じたくなかったんですね。怖くて。先輩も同じ目にあって卒業できなくなっていたのに。これがまず、私の中のメンタルの回復と自分の考え方のブレイクの一段階目であったと思います。そして何度も書きますが、ここまで来るのにかなり時間がかかっています。ここまで自覚するのに、具体的には4ヶ月くらいだと思います。

 某漫画での、まず死から生きるへの切り替えが大事!とのコマが引用されているのを散見します。これも大事だと思います。しかし、自分のメンタルが正常ではない、もしくは正常か異常かもわからないのに、こういった選択自体難しいと個人的には思いました。(のちにカウンセラーの先生にこういった選択肢から何かを選べなくなる、というのも症状の一つだと教えてもらいました)
 個人的にはTo be or not to be, that is question以前に自分の思考回路がショート寸前というかショートしているということをある程度認識して、一度考えるのをやめてみるのも大事だと思いました。これはすぐにはできないむずかしいことですが。頭を休ませてあげる。もちろん、重ね重ね申し上げますが個人差はありますが。途中式が間違えているのにそのまま思考しても妙な回答しか思い浮かばないので…。これが二段目のブレイクだと思います。

そこからは「カウンセリング」→「診断」→「休学」のコンボを決めました。めいいっぱい、期限ぎりぎりまで休学カードをきり続けました。
正直、診断書はお財布的にはかな~り痛かったのですが、必須書類であったので・・・。


3.回復過程と実行

 休学カードをきったものの、病状はすぐに回復しませんでした。相変わらず論文を書く以前に本もまともに読めません。時間は刻々とすぎていきます。休学おわりまであと○○日。そんなの、嫌でも焦ってしまいます。
 そこで、私はカウンセリングの先生のアドバイスを実行してみたり、友人の励ましを受け、自己認識のアプデを行いました。そして、いくつかの思いを行動に移したりしました。

「もうこれ、複数の人に頼るしかないのでは?!」


→友人に頼る。カウンセリングの先生に頼る。大学の複数部門に頼る(正直、ワンオペ研究室とかやる大学からなのか、あんまりでした)。行政機関に頼る(かなりためになりました。)

「うちの親もやべーわ!」


(このこともここで初めて認めた。今までずっと怖くて目をそらしてたのに)
→カウンセラーの先生に私抜きで、お話しをしてもらいました。だって、私の言葉が伝わらないんだもの。
(少しだけ、ネコの爪の端っこぐらいは親がマシになった。(やけくそ))

「怒りって大事な感情だったのね…」


→いろいろメンタルを壊した人の経験談をインターネットで漁りました。すると、トップページに引っかかるは引っかかるは 妙に上から目線の謎意見 と 宗 教 が 。

「飛び込んでみたら意外となんとかなっちゃった」


 ある日、他の教授から紹介されていた過去のアルバイト先から声がかかりました。幸運ですね。しかし、悩みました。「こんな状態の社会歩適合者がアルバイトなんてしたら迷惑なだけだろ」と。けれどもそこは勇気を出して、アルバイトの期間も短期とのことでやらせていただくことに。(結局短期ではなかったのですがそこは結果オーライ)
 そして、なんとそこでは、大学院では無給でやっていたことにお金がもらえてしまったのでした。
…そしてアルバイトでのお金でめっちゃ趣味に走りました。趣味って楽しい!!

ここでの勇気が私の三段階目の大きなブレイクになりました。飛び込む心配を延々とするより、飛び込んでから考えるのもいいかもしれません。

「人に過度な期待をしない、ってこういうことか」


 それまで私は教授と親に対して目上の人物である、ということから自分の中の天秤を道理以外で大きく傾けていたことを自覚しました。それは私が無意識にその人に対して過度に期待をかけすぎていたのだ、それはよくないという考えに繋がりました。教授も親も自分と同じ人間ですものね。

「自分の好きってなんだっけ?」


→教授に押し付けられた研究、全然好きになれなかった!結局、教授のための踏み台にされるだけされた上に、教授の欲しい答えは私の答えじゃなかった!そもそも、教授の欲しい答えはかなり時代錯誤だったわ!ちっとも楽しくないし、そもそも私の好きもそこにはなかった!と、明確に理解することで、自分の好きを抽出。そこからはひたすら文献の海に身を投げ出しました。不思議ですね、ここら辺から、自分の感じていたマイナス思考が振り落とされていって没頭するようになりました。

「オタクじゃなかったら即死してたわ」


→いや、正直今死んで、今後この作品の、続き・アニメ化・ドラマ化・映画化その他諸々が読めなくなる見られないのはめちゃくちゃ悔しくない?聖地巡礼したくない?いや、したい!それができなくなるのは悲しい!!
…いや、待てよ。それにばっかり依存してもよくないよな。一つのことに依存して、それが終わったらタヒぬから…。そうだ!もっともっと推しを増やして依存先を分散さしてやればよかろうなのだ!!!経済回すのだ!?それに私、旅行も写真撮るのも好きだし!

4.決定打

 毎回、毎回、休学届の更新の度に胃に冷たい水を一気に流し込まれたような気分になりつつ、教授とメールのやりとりをしておりました。しかし、おかしいのです。どう考えても教授のメールの内容が。社会人として、一人の年長者、そして腐っても教育者として。
  猛 烈 に 頭 に き ま し た 。
 さっきも書きましたが、怒りは大切な原動力です。
 最初は、大学のカウンセリング室に訴えました。駄目でした。疲れただけでした。大学の学生課の方にまわされました。大学カウンセリングで言ったことと同じことを訴えました。駄目でした。さらに疲れました。さらに大学のハラスメント課のある部門にまわされました。同じことを再び話しました。この時点で私は精も根も尽き果てていたものの結果ヒット。
 そこで私は、我ながら情けない話なのですが、本当に泣きながら今後教授と接触をしたくない旨と、再発の防止を伝え、教授チェンジをお願いしました。すると、案外すんなりとこの願いは叶いました。一週間かかりませんでした。
 つまり、根本的な原因治療に成功したことになります。今まで数年がかりで怖がって泣いて転げまわっていたのに。
 では、なぜチェンジできるなら、最初からチェンジしなかったのかって?それは、新しい教授にチェンジしようにも、こんなすごい人の下で学んでおいて駄目だったなんてと、自分の劣等感で押し潰されていたから。
 そして何より、教授の「他の先生も、みんな○○先生も、◇◇先生もあきれ果てている。あと、お怒りだったぞ!お前ほど失礼な奴は見たことがないって!!!(怒鳴り声)」という発言でした。これではチェンジしようにもできない。自分の受け入れ先はない。と真偽も確かめず(※そもそも、確かめられるほど勇気がない)その発言だけで思い込んでいました。嘘でした。この教授の発言、嘘でした。実際に○○先生は教授チェンジに応じてくださり、◇◇先生も私の修論作成を助けてくださりました。この発言だけでも仮にも先生と生徒という立場の発言として不適格だと思います。
 そこからは転がる石みたいに時々ドツボにはまったり、固い地面で削られたりしながらも新しい教授や友人らの励ましのおかげで修論完成と相成りました。
 (※この教授チェンジは、私の研究分野がいろんな領域となまじ接しているおかげと、運だったので他の研究分野でも有効とは限らないので注意してください。さらに、チェンジをお受けしてくださった教授のおかげだったと思います。)

5.現在

〈身体編〉
→頭痛。前よりも頭痛の頻度が上がったと思っています。それに、減った体重が元に戻らないのが地味に気になっております。友人にも心配かけてるし…。
〈精神編〉
→たまにメンタルブレイクが起こってわけのわからないくらい体調が悪くなることが年3、4回くらいありますが、対処法(薬飲む、部屋でゆっくりすごす、飲み物をゆっくり飲むなど)でなんとかなっています。
睡眠薬は常備薬になってしまいました・・・。(飲まないと、本当に眠れない)

そして普通に(?)就活をし、働いております。ここにもパワハラ上司はいるけれど、お金がもらえるだけまだマシですね・・・。自動車免許もとれました!
けれど、この鬱経験をする前と後の私では何かが決定的に変わってしまった気がするので、皆様は私のようにならないようにどうか気を付けてください。ここからは地獄だぞ。こっちに来てはだめです。祈ることしかできないのが歯がゆいですが。

6.個人的メンタルブレイク時の癒やし(メンタルの調子が悪い人はここだけ読んでってください!)

『ゾンビラ○ドサガ』、『ゾ〇ビランドサガR』
→ありがとうフラ○シュシュ。死についてきちんと考えさせてくれるばかりか、みんなの姿が、その歌、その再び立ち上がった姿から、沢山のキラキラいっぱいを瓶に詰めてもらった気持ちになりました。聖地巡礼として外に出る切っ掛けにもなりました。映画も楽しみにしてます。これでまた寿命が延びる~~~! 1期は「ヨミガエレ」、2期は「追い風トラベラーズ」が特に好きです。
・『プ○キュア』
→本当にキュアされた。ありがとうプリキュ○。
・『ちびさ○デイト』
→周りのあれこれによるプレッシャー、同じ創作系の悩みを抱えていたこと、またそりの合わなさすぎる師、そして案外社会に顔を出したら案外大丈夫だった!(尚、そこに踏出すまでが案外大変)など、読んでいて共感して泣きました。論文を書く前に読んだら、「展開があまりにいろいろとあっさりしすぎだよ!」ってぽかんとしていたのですが、今になって沁みました。
・『ウ〇娘 プリティーダービー Season 2』
→折れても折れても前をむく姿に心が動かされました。ありがとう。
『少○歌劇レビュースタアライト』
→同じ道でもいろいろな道があるんだな。違う道でも同じ場所に至ることも、または別の場所に旅立つことも可能なのだと励まされました。
・『すずめ〇とじまり』
彼女の彼女に対する言葉で私も救われました。ありがとう。
・『ハクメイ〇ミコチ』
→ひたすら癒やされました。お話にも絵にも。お腹的にも。
・『ハ〇パーインフレーション』
→読んで。

他にもたくさんありますが、割愛してます。思い出したら書き加えますね。

・すべてのもふもふたち
→特に飼ってた犬!たぬき!大好き!
・ナ○ブ砂漠の定点カメラ
→水場に来る動物のレア度表めっちゃ助かる。常連オリックスからレアなキリンやハイエナまで頭空っぽで楽しんで見てます。他の定点カメラのオススメ。最近はニュージーランドのアホウドリの定点カメラがお気に入りです。白いふわふわ。
・家庭用プラネタリウム
→眠れない夜によくみてました。時間を忘れて見上げてました。よく眠れました。(←星を見ろよ。)好きな音楽をかけるとなお良しでした。個人的には星団よりもやはり地球から見た星座がお気に入り。

・嫌なことは書いてもいいが、読み直すな。
→本当にマジでそうです!これを書いてるだけでも希死念慮ちゃんがチラチラとこちらを見ていたので、そっとチョコレートを食べてお帰りいただきました。カロリーは精神にも効く。

・すべての推し
→二次元・三次元・伝統工芸・美術品、動物、あらゆる推しとそれをうみだしてくれた人に感謝を。

・友人
→友人最強。感謝なんて軽い言葉ではおさまりきれない。

おわりに

 私は、まず自分を一番に助けられるのは自分、そこから自分以外の存在(肉親、友人、病院の先生など)と結論づけています。あなたを助けてくれようとしてくれる人はいます。否定の言葉を思い浮かべるのは刃物を持つより簡単ですが、本当に居ます。現に私も、今メンタルの調子がよくない人が読んでくれて一欠片でもマシになればと思ってこれを投稿しています。傷のなめ合いのつもりはありません。すべてはあなたの輝かしいこの先のために。
 しかし、その人に助けてもらうためには、自分を助けること、つまりはまず、自分自身で自分が助けられる準備も大事だと思います。準備をしていないと、自分を助けてくれる人まで一緒に溺れさせてしまうかもしれませんからね・・・。また、それを恐れて、手を伸ばすのを戸惑ってしまう人もいます。なので、まずは自分の首にかかっているその自分の指をゆっくりとでもいいので、ちょっとずつ、ちょっとずつ緩めることが肝要だと思います。これからも生きていく上ではいろんな苦難が絶対にあります。でもこれも絶対にわずかな時間かもしれませんが、あなたが楽しいと思える瞬間も訪れます。いつかはわかりません。でも、私は生きることを選択したのでわかりました。
 では、この文章はここまでにしておきますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。では、お元気で!

蛇足

 結局先がみえないことが一因でメンタルをぶっ壊した私ですが、それでもまだ暗い未来について思い描く時はあります。それは「昔はよかった」という、まあよく聞く言葉を聞く時です。未来を絶望視する声は多いでしょう。でも、私は今もこの瞬間にも世界はよくなっていると思います。何か歴史的なできごとを切り取ってみてもそう思います。(※具体的な事例をあげると、ここでの論点がズレてしまうのでここではあえて深く論じません)その歴史を読み込んでみると、私達は人の繋がりのその上に生きているのを肌で感じることができます。そこに私は善悪を見出しません。その善悪でさえ主観的なものだと思うからです。  
 でも、きっと今も昔も未来がよりよくなるようにと願い、そして実際に行動に移した人がいる。だから今、こうやって学ぶことができ、私も未来を楽しみに生きていく気持ち、そして祈りや願いが湧くのだと、そう思っています。汚い世界や汚い感情はいろいろ見てきました。しかし、その反面美しいものも見てきました。美しいものが確かにそこにある。その事実だけでも私の言動力の一つです。
 私は似たことを論文にも織り交ぜたので、どこか他の場所でお会いすることもあるかもしれません。その時もどうかよろしくお願いしますね。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
どうかお元気で!






 追伸 お久しぶりですね。あなたと最後に会って何年がたったのでしょうね。ありがとうございます。これだけはどうしても言いたかったんです。あなたのおかげで論文を書き上げ、そして就職も果たすことができました。月並みな言葉しか思い浮かばないのが恥ずかしく思いますが、本当にあなたの助けあってのことだと思います。ただ、一目だけでも、直接会って一言お礼が言いたかった。でも、それは決して、あなたのせいではないし、私を思ってのことだとも思っていますが、私は直接は言えませんでしたね。なので、言えなかった言葉を最後にここに書いておきますね。本当に、本当にありがとうございました。私は今、ほどほどに元気です。どうかあなたのところにもほどほどの幸せが舞い込みますように。今日もここの海は相変わらず綺麗ですよ。では、どうかお元気で。


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