「あなたを好きになってから」
透明なものを大切にするようになった。
そうあなたはわたしに言った。
時間。気持ち。何気ない出来事。
そんな、目に見えないものを
大切にするようになったと言った。
心臓の鼓動が体に響く。
私の心の中に、何もなかったある場所に、
何かがふっと芽生えた。
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初めて一緒にお出かけをしてから、
私たちはその回数を重ねていった。
ある時言われたその言葉に、
憧れや恋かもしれないこの想いの正体がわかった。
愛。
生まれて初めて、愛を知った。
あなたから感じるのは、愛で、
私があなたに思う気持ちは、愛だった。
愛であり、それは愛’だった。
以前私に「愛’」と名付けられたそれは、
急に目の前に現れた。
これが初めて知る愛‘だと
誰かに言われた訳じゃないけれど、
心からそう思った。
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信じること、裏切られること、
期待を私が裏切ってしまうこと。
楽しさの中に潜む悲しさやいつかの孤独。
誰かの幸せを願うのが1番だと思いながら
流す涙。
逃げて、ひたすら逃げて、
楽な道を選んでいるつもりが
心はくすんでしまっていた。
あなたは、まっすぐに私を見つめる。
恐れすらも、まっすぐに見つめている。
不思議なほどに、私を見つめる。
その視線は心だった。
信じる気持ち。
まっすぐな気持ち。
強く、優しく、包み込まれるような気持ち。
そこには何もない。
あるのはたくさんの気持ちだけ。
大きな、揺らがぬ気持ちだけ。
私の心は
ゆっくりと、澄んでゆく。
時に降りかかる恐れも、
逃げてはいけないと思った。
それは誰かのためじゃなく、自分のために。
あなたを想う、私のために。
✿
何もない。
透明な、大きなもの。
それは暖かく、優しく、強い。
私は両手で、それを抱きしめている。
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最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
前の記事とは大きく違う記事になりました。
こんな記事を投稿することになるなんて、
とても驚いています。
色々なことが起こる人生ですが、
流れに身を任せてみるのも
案外幸せへの近道だったりするかもしれません。
焦らずに、ゆっくりと。
読んでくださった
あなたの幸せを、
心から願っています。
愛を込めて。
belle.
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