『鳥添』

おや、足を怪我してしまったのかい?

近づく。が、やめた。相変わらず警戒してくる。

神父として通う教会の窓。身を寄せる二羽の鳥。

ある日やってきてから、仲睦まじくそこにいる。

しかしながら、近づくと即座に警戒する。

だから、静かに見守ることとした。

共に餌を喰らい、嘴を突き合い、眠る日々の中、

怪我した足が気になり、いつもより近づいた。

警戒しない。寄り添ったまま動かない二羽。

両手で包む。安らかに眠りなさい。アーメン。


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