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あたし論

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インクルーシブな社会のための研究・実践をするなかで、考えたことを整理するために書きます。 ※個人の意見であり所属する組織と関係ありません。
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#社会課題

多様性を前提とした社会のために自分の特権を自覚せよ

多様性を前提とした社会のために自分の特権を自覚せよ

障害についてもジェンダーについても、いろんな格差についても、学べば学ぶほど、考えれば考えるほど、インクルーシブな社会の遠さに絶望していたのだが、この本を読んで少し希望が生まれてきた。日々絶望と希望を行き来してる。

絶望していた理由としては、結局意思決定権を持っている人たちが格差を認識しそれを是正していく意思決定をしていかなければ社会の構造ってやはり変わらないのでは、と思うから。今回のコロナで

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今のところの産みたくない理由

今のところの産みたくない理由

現在34歳、今年35歳。いつのまにかまあまあな大人になった。それなりに毎日人生楽しんでいる。

20代の時は後先考えずとにかく毎日必死に生きていた。ここ最近は体力の低下から自分の時間の有限さに気づいて、これからの人生どう過ごすかよく考えている。その中で避けて通れないのは「子どもを産むかどうか」。まあこれから考えは変わるかもしれないけれど、今の時点の自分の考えを書いておこうと思う。

私は職業柄、た

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自分が抱くバイアスに気付くのは辛いし苦しいけどなかったことにはしたくない

自分が抱くバイアスに気付くのは辛いし苦しいけどなかったことにはしたくない

「マイノリティであるが故にどうしようもならなかった経験」を持っていないと得られない感覚はおそらくあるんだろうと思う。
ここのポイントは、社会の物差しがどうであろうと、「自分が自分をマイノリティと自覚し、それが理由でどうしようもない、頑張ってもダメだった」という経験を持っていると自分が思うかどうか。世の中や他者がどう思うかはあんまり関係ない。

「マイノリティだけどどうにかなった人」「自分がマイノ

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ジェンダーバイアスへの感度があがったらテレビが見れなくなった

ジェンダーバイアスへの感度があがったらテレビが見れなくなった

ここ一年、特にこの半年くらい、ジェンダーバイアスへの感度がだいぶ高まりました。
その結果、テレビ番組が違和感だらけで全く見れなくなりました。

そしてこれまで自分に投げかけられたり耳にしてきて違和感を持ったけどスルーしていた言葉たちや行動たちを今後はスルーしてはならない、と今強く思っています。というか、「勉強も仕事も良いけど子ども早く産みなよ」と言われたりしたことをこれまでスルーしてきた自分にムカ

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当事者の声を置き去りにした「社会課題の解決」のもったいなさ

当事者の声を置き去りにした「社会課題の解決」のもったいなさ

書くかどうか躊躇する。書くことで、余計にハードルが高くなるかもしれない。「まずは興味を持てるようにすること」が大切なのもよくわかる。でも、置き去りにしたまま進めて欲しくないから書くことにする。私はそういう役割を担っていきたいと思う。

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いろんな方から相談を受けることが増えた。

「発達障害のある人の支援をしたい」
「学校教育を変えたい」
「触法障害者の支援をしたい」

多くの方が関心

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