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当事者の声を置き去りにした「社会課題の解決」のもったいなさ
書くかどうか躊躇する。書くことで、余計にハードルが高くなるかもしれない。「まずは興味を持てるようにすること」が大切なのもよくわかる。でも、置き去りにしたまま進めて欲しくないから書くことにする。私はそういう役割を担っていきたいと思う。
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いろんな方から相談を受けることが増えた。
「発達障害のある人の支援をしたい」
「学校教育を変えたい」
「触法障害者の支援をしたい」
多くの方が関心を持ってくださること、とても嬉しい。それも、バックグラウンドの全く異なる人が関心を持ってくださることに、私は大きな可能性を感じている。本当に心強いし、一緒に考えていきたい、と思う。
閉じた同質な人たちのみで問題解決をしていくには、限界がある。だからこそ、多様なバックグラウンド... テクノロジー、ビジネス、コンサル、インターネットなど... のある方々との共同は不可欠。私自身、多様なバックグラウンドの方とのチームがあったからこそ、これまででは考えられなかった解決策を共に思いつき、共に実行することができてきた。
ただ、相談を受ける中で非常に残念な気持ちになることがある。それは、支援の対象となる当事者や現場で支援をしている支援者の声が置いてきぼりになっていると感じること。
「優秀」(この言葉嫌いだけどあえて使う)な人ほど、支援の対象となる人と接したことがある人が少ないようす。分断されている。
数字や事実から仮説を立てるのは良いと思う。ただ、その仮説が本当に妥当か?はなかなか机上ではわからない。もちろん、切り取った当事者の声だけで施策を進めるのも偏るから数字や事実は大切。一方で、なかなか数値化しづらいことはたくさんある。そして、それを作ってきた歴史もある。それを置いてきぼりにしていたり、リスペクトしていない施策は絶対にうまくいかない。あえて絶対に、と言う。
もちろん、現場にいないからこそ逆に客観的に気がついたり、マクロな視点で考えられたりすることはたくさんある。
私は「現場の人がえらい」と言いたいわけではない。
ただ、現場で起こっていることを知らずに課題解決に向けた施策を考え実行しようとするのは、合理的ではない、と言いたい。
もったいない。
自分自身があまり現場で接したり、見たりする機会がないのであれば、それを自覚した上で、詳しい人とチームを組んだ方が良いと思う。
「障害のある人の支援をしたい」「ビジネスで解決したい」「学校教育を変えたい」と思う方、興味のある方、本当に嬉しい。そして心強い。
ぜひまずはご自身が接する機会を作って欲しい。それも単発ではなく、がっつりと。
それは自分の役割ではない、と感じるのであれば、知らないことを自覚し、ぜひ詳しい人とチームを組んで欲しい。複数の当事者の声、支援者の声をたくさん聞いてください。置いてきぼりにしたら、解決にならない。
ハードル高いと感じたらまずは私に連絡ください。
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