アルセーヌ・ルパン‐ミステリアスな建築&これからのこと⑮‐
みなさん、こんにちは!
ブログ更新が1週間ぶりとなってしまいました。
なぜ、なかなか更新出来なかったかというと・・・今、この記事執筆のために読んでいる『ルパンの世界』に加えて・・・
この本や👇
こんな本も読んでます👇
なんで一遍にこれらの本を読んでいるかというと、理由は色々あるんですが、1つは来年に控えている試験があり、記事の更新は一旦年末でストップしようと思っていることと、近くの図書館がなんと1か月も閉館してしまうので、今のうちに読める本は読んでおこう!と思ったりして・・・毎日が忙しく、あっという間に1週間が経ってしまったという・・・😅
『コード・ルパン』と『赤い館の騎士‐マリー・アントワネットを救え!-』の記事は追々書くとして、まず『ルパンの世界』を終わらせたいので、続きを書いていきたいと思います。
今回は『ルパンの世界』(以下、本書)の第40章「建築のことを少々」を読んで、気づいたことを書いていきたいと思います。
本書によると、作者モーリス・ルブラン氏は、ロマネスク様式の教会とコー地方(ルパンがよく登場するノルマンディー地方の1つですね)にある古い館が好きだったらしく、そういう教会や館の絵葉書を収集したりしていたそうです。
確かに、カリオストロ伯爵夫人では、ノルマンディーの7つの修道院が登場し、そしてその修道院の位置が天空の大熊座の位置と一致しているという、これだけでも驚愕😲な事実が語られています。
そして、この修道院と天体の位置が、謎を解く鍵になっているという、これまたすごい展開になっています。
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う!④-北斗七星-|西本亜希子
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉓-北斗七星の謎の手がかり-|西本亜希子
で、ですね、ルパン譚の1つにバール・イ・ヴァという物語があるのですが、この事件の舞台がラディカテルというノルマンディーのとある場所(正確に言うとコー地方のセーヌ川沿い)で起こるんです。
ストーリーでは、このラディカテルは、リルボンヌとタンカルビルの間の砂州という記述だけで、ピンポイントで場所は語られていないのですが・・・しかし!バール・イ・ヴァ礼拝堂(chapel of Barre-y-Va)という建築が存在するんです👇
Une émouvante chapelle de marins, Chapelles Barre y Va RIVES-EN-SEINE : Normandy Tourism
場所も、ちょうどラディカテルと思われる場所にその礼拝堂があります👇
私、今気づいたんですが、カリオストロ伯爵夫人に登場する7つの修道院の1つであるサン・ワンドリーユ修道院と近いですね。
サン・ワンドリーユ修道院の過去記事👇
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う⑰-メーテルリンク‐|西本亜希子
そして、このあたりは、満潮時に海から押し寄せる潮汐が原因で、特に船乗りにとって悲劇的な場所だったんですね。
昔、強い嵐の中で、奇跡的に上陸出来た船乗りが、マリア像を見つけて、マリア様を祭る礼拝堂を建てたのだとか・・・。
この礼拝堂が建てられた経緯を知ると、ルパンファンなら、真っ先にバール・イ・ヴァのストーリーが思い浮かぶのではないでしょうか。
恐らく、バール・イ・ヴァは、セーヌ川の逆流が実際に起こっていたことに、ルブラン氏がヒントを得て書いたストーリーなのでしょう。
この礼拝堂は、そのステンドグラスの窓が青いことから、「青の礼拝堂」とも呼ばれているそうです。
その他のルパン譚では、奇厳城のアンブリュメジー修道院や金歯の男のバヌーユ教会なども、ノルマンディーにある教会として登場しますが、実際に存在しているかどうかは不明ですね・・・。
(そもそも奇厳城のアンブリュメジーは、アンブリュメニルがモデルですからね)
今回は、主にノルマンディーにある礼拝堂を取り上げましたが、もし宜しければノルマンディーに関するYouTubeも観てくださいね👇(確かバール・イ・ヴァも取り上げていたはず・・・覚えてないけど💦)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。