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皆勤が善だと思っていた私は休むトレーニングをしている

日本で働いていた時、私は長期休暇のたびに寝こんだ。

いつからか扁桃腺が腫れやすくなっていた私は、疲れを溜めこんでは長期休暇で爆発させ、40度の熱を年に6回出したこともある。

長期休暇中に苦しんで、終わる頃にはへろへろな体力で出社する。だけど、長期休暇にこそ体調を崩すことが、社会人の鏡だと思っていた。

会社員を辞めた私は、いままでよりは自由に休んでいる。でも、どうしても過去の意識が邪魔をする。

だから私は、休むトレーニングをしている。周りがどうとか誰がどう言うとかではない、私が休みたい時に休むトレーニングだ。


皆勤が善だと思っていた私


多少体調が悪くても、気合いで会社まで行ってみる。多少体調が悪くても、働き始めたらなんとかなるし、朝上司に「休みます」の連絡をしたくない。

私がしょっちゅう休むのは部下に面目が立たないし、私は毎日会社に行く。業務中にコソッと病院に行くくらいはできるから、そのほうがまだマシ。

そんなふうに思っていた会社員時代だった。


だけど、部下にはちゃんとバレていたことも後から知った。「(私の名字)さんって、調子の悪い時○○ですよね」と、部下から言われたことがある。

どうせ隠せていないのなら、むしろ休んでいればよかった。

「多少調子が悪くても会社にはくるもの」という誤ったメッセージを発していたとも思うし、何より私自身が私のために休むべきだった。

皆勤が善だと思っていた。そんなことはないのだと、当時の私に伝えたい。


休むトレーニングをしている


フリーランスをしながらドイツに住む私は、休むトレーニングをしている。

いまの私の暮らしはといえば、月〜金で学校、火〜木と土日で仕事。空き時間に友人と遊ぶ。

こう見たら、どこが休むトレーニングなの?と言われるかもしれない。まったくその通りである。

学校の休みは土日、仕事の休みは少なくとも月金。そう決めてはいるけれど、体は毎日稼働している。


そんな私がトレーニングの対象としたのは、「学校を休む」こと。

体が疲れていると感じても、「授業はたったの3時間だしな」と学校に行っていた。移動も含めたら、4〜5時間は必要なのに。

だから今週は、さっそく学校を休んだ。実は今日も休んでいる。

「ドイツ語を学ぶ」はやりたいことだし、学校を休むことに葛藤がある。

だけど、未病のうちに休み、病気にしないことを選択したい。だから私は休むトレーニングを始めた。そういうわけなので、周りの評価は気にしない。


一方で、「休んだのだから○○はしようよ」とか、「休んだ分の勉強をしよう」と言ってくる私がいる。この気持ちの扱い方は、これから見つける。

だけどさっそく感じている効果もあって、前回休んだ日の翌日は、びっくりするほどにやる気があふれていた。

気持ちと時間の両方でバランスの調整ができたから、ほんの少しの予習をして、意欲も高い状態で授業に臨めた。

いい体験を増やして、罪悪感を減らすことが当面の目標。もちろん無闇に休むわけではないけれど、休む時の自分との向き合い方をトレーニングする。

私にとっての休むトレーニング。罪悪感をなくして、休む時にはしっかりと休みたい。


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7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️