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Shodo 書サロン

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蘭泉 書サロン Shodo online salon はじめます https://www.awalanguage.com/
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#アート

掛け軸の魅力

掛け軸の魅力

古代文字アートと、京都の表具師さん達とのコラボレーションで生まれた作品。
甲骨文字「丩」まじわる
二本の縄を編む形
「禍福は糾える縄の如し」
禍も福も、陰陽のように響き合っている。
墨と銀墨で書き上げた古代文字アート作品。
その結び目から、縁が結ばれて広がってゆく様を、様々な色の裂を組み合わせる高度な技で作られた、モダンな表装。

表装とは、書画に和紙で裏打ちして補強し、その周囲に裂(きれ)や紙を

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あいまいと余白

あいまいと余白

『あいまいの知』
河合隼雄、中沢新一編

「あいまい」の知/岩波書店

http://iwanami.co.jp/moreinfo/0220140/top.html

このシンポジウムは1999年に開催され、人文科学、自然科学、パブリックアートなどの研究者が「あいまい(ambiguity)」について発表をしている。

キリスト教社会は、魔女狩りをしてきた長い歴史を基に、近代科学を発展させ、森羅万象

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オンライン展覧会

2020年の作品集
「時」Cristalization of time
甲骨文字の「時」
「之日」一歩踏み出した足跡の形。
古代の人にとって、今ここにある一歩という瞬間がすべてで、
そこに永遠の時間があったのかもしれない。
「Heart Sutra」すべては「無」であると唱えた般若心経
平安時代、紫式部が読んだ和歌
「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に
 雲隠れし 夜半の月かな」
出逢いは一瞬
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書道と習字

書道と習字

「習字」は文字を習うこと。正しい形や書き順を学び、美しく字を書くこと。

先生のお手本や、拓本された古の書家の字を見ながら、文字を書くことを臨書といいます。
形臨(字の形を真似て書く)、意臨(書いた人の気持ちや時代背景などをくみ取って書く)、背臨(お手本を記憶し、見ずに書く)があり、書の基本を学ぶことができます。

古典と呼ばれる中国書家の書は、時代によって文字が大きく異なり、作者の性格などがはっ

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甲骨文字とアート

甲骨文字とアート

今から120年ほど前、中国河南省にある殷(商)時代(紀元前1700年~1000年頃)の遺跡から出土した甲骨片が、骨董屋に持ち込まれました。
以前から古い亀の甲羅や牛の骨は、貴重な漢方薬として薬屋で売買されていたそう。薬として買った骨の中に、文字が刻まれていることが発見され、これまで伝承とされていた漢字の原型としての研究が始まったとされています。

約3500年前の殷(商)王朝では、亀の甲羅や牛の骨

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