その233 もう1人は、ヴォストリコフと同年輩のローエリッヒ(Jurij,Nikolaevic Rerix/Geoge(s)(N.)Roerich,1902-1960)である。彼は、チベットの著名な歴史書、ショヌペル(gZhon nu dpal,1392-1481)作『青史』(Dep ther sngon po)をThe Blue Annalsとして英訳し、仏教学に、大いに寄与した。彼の一族には、
その230 以下私の管見の範囲で、上記で言及された欧米諸学者の業績を、もう少し、紹介してみよう。まず、トム・ティルマンスは、主に、仏教論理学を専門としている。彼は、一時期、日本の広島大学に留学していたことがある。ドレイフィスも、もっぱら、仏教論理学を扱う。1997年に大著Recognaizing Reality Dharmakirti’s Philosophy and Its Tibetan In
その229 私の知っている範囲で、彼等について述べてみよう。まず、ホプキンスは、アメリカのチベット仏教学の指導者的人物で、著作も多い。最近のものとしては、その仏教理解に定評がある、ジャムヤンシェーパ(’Jam dbyangs bzhad pa,1648-1722 )という有名な学僧の難解な書の英訳Maps of the Profound,Jam-yang-shay-ba’s Great Expos