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2023年8月の記事一覧

9月1日のきみへ せっかくの人生だから、可能性を使い切って、目一杯楽しんで

9月1日のきみへ せっかくの人生だから、可能性を使い切って、目一杯楽しんで

明日から9月。新学期が始まります。
毎日が日曜日のお気楽おじさんからすると、新学期どころか盆暮正月ですら関係のない日々を送っているので、これといって変化はありません。

毎年この時期になると新学期で学校が始まるのに合わせて、学校に行きたくないがあまりに思い詰めての不幸が多いのですが、「行きたくなかったら行かなくていい」とか、「死なないで」的な投稿がSNSに見られるのはむしろ風物詩にすらなっていて、

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箕輪厚介さんの「かすり傷も痛かった」 多分、青木真也の状況に重なる部分があるの巻

箕輪厚介さんの「かすり傷も痛かった」 多分、青木真也の状況に重なる部分があるの巻

「空気を読んではいけない」の編集をしてくれた幻冬舎の箕輪厚介さんが、「死ぬこと以外かすり傷」のアンサーソング的な「かすり傷も痛かった」を出版するとのことで、冒頭部分を公開していました。

文章の中にある「競争し続けた先に何があるのかわからなくなった」とは今まさに僕が感じていることでもあって、僕は成長や勝利や成功の優先順位を他の何よりも一番にして、走り続けてきたのですが、40歳になった今はそれが本当

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10月7日ムスメシ戦に向けて 2 グラップリングとMMAの緊張感の違いの巻 グラップリングは緊張感がないからこその難しさ

10月7日ムスメシ戦に向けて 2 グラップリングとMMAの緊張感の違いの巻 グラップリングは緊張感がないからこその難しさ

10月7日のグラップリング戦に向けて日々の過ごしています。

グラップリングとは言っても、試合に向けたプロモーションや海外遠征に際したビザの手続き、コスチューム制作、セコンドの日程確認など、試合内容以外の事務作業はMMAと変わらずです。性格的に早く済ませて安心したいタイプなので、早々にメディカルチェックを済ませてきました。

40歳になったということで項目が増やされていて、心臓のエコーやトレッドミ

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キャリアを重ねたコンディショニング 有酸素運動が重要度を増してくる話

キャリアを重ねたコンディショニング 有酸素運動が重要度を増してくる話

40歳を境に体の変化を感じることが増えました。

具体的には四十肩で肩に痛みを感じたり、疲労が抜け難くなったりしています。四十肩はある日突然消えてなくなると言われていたのですが、その通りで、ある日突然痛みが消えて驚くと同時に四十肩で謎の難病ではなかったのだと安心しました。四十肩はそのくらい原因がなく突然にやってきて、練習ができないほどではないけど、痛みを感じる不快な痛みなのです。

疲労が抜け難い

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10月7日ムスメシ戦に向けて 1 「格闘技を辞められない」 格闘ガンジス川の巻

10月7日ムスメシ戦に向けて 1 「格闘技を辞められない」 格闘ガンジス川の巻

10月7日のムスメシ戦に向けて、日々を過ごしています。おかげさまで日々充実していて、試合があるおかげで生かされているように思います。

グラップリングマッチとは言っても目標となる試合がある日常と目標がなく日々を過ごすのとでは、同じ練習と日常でも生活の質も充実感もまったくの別物になっていて、試合があることに感謝する日々です。何か特別なことをするわけではなく、日々を大事に懸命にやり切るように心掛けてい

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BJJLAB 映像撮影 演者に対する敬意 演者はカネをくれる人ではなく敬意を持ってくれる人と仕事をするの巻

BJJLAB 映像撮影 演者に対する敬意 演者はカネをくれる人ではなく敬意を持ってくれる人と仕事をするの巻

竹浦正起さんのBJJLABから、9月に発売予定の教則映像の撮影をしてきました。

BJJLABさんで教則映像を撮影させて頂くのは1年ぶり2回目です。撮影チームとの信頼関係もあって、息がバッチリあって良い内容が撮れたので、編集を経てリリースされるのが今から楽しみです。9月下旬にリリース予定ですので、ひとつよろしくお願いします。

今回は柔術の道着を使った基本的な絞めの技術を徹底解説しているので、疎か

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試合発表から1日 暖かい声に甘えることなく積み上げていく話

試合発表から1日 暖かい声に甘えることなく積み上げていく話

グラップリングマッチではあるけれど、試合を発表するとそれなりに話題になっていて、まずは一安心で胸を撫で下ろしています。試合が発表されて何にも話題にならなかったら試合をする意味を見出すのが難しいですからね。

試合発表のタイミングでABEMAの映像も出せるように段取っていたのですが、試合決定(試合合意書を返信したタイミング)から試合発表の間隔が短過ぎて(もう少し溜めたほうがいいと僕も思う)、発表と同

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ONE FIGHT NIGHT 15 グラップリング マイキームスメシ戦 人前で表現したい欲求を堪えきれなかった 

ONE FIGHT NIGHT 15 グラップリング マイキームスメシ戦 人前で表現したい欲求を堪えきれなかった 

悔しいけれど、恥ずかしいけれど、不本意だけれど、MMAファイターとしてMMAの試合がしたいけれど、それでも人前で表現をしたい欲求を堪えきれなく、10月7日 ONE FIGHT NIGHT 15(タイバンコク)マイキームスメシ(米国)とグラップリングマッチを胸を張って闘ってきます。

現在のグラップリングのパウンドフォーパウンドとも称されるマイキームスメシと試合のオファーを頂けることは名誉なことなの

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日々の生活の話 練習を続ける理由

日々の生活の話 練習を続ける理由

40歳になっても、変わらずに練習をして(内容は調整している)、都内を自転車で移動して、試合がきたら喜んで受けて、仕事も目一杯していると良い意味でも、悪い意味でも「特別な人」だと認識されます。

確かに40歳の格闘技選手でここまでのコンディションを維持できている選手は近くを見渡してもいないし、それ相応の立ち位置にも関わらず移動を自転車にしている人もいないので、大多数としての普通ではないのはわかっては

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RIZIN44 見所と与太話 堀江圭功さん インスタライブで「⭕️🔺❌」を連呼するの巻 ※追記 おれたちの安保瑠輝也さんの試合も決定

RIZIN44 見所と与太話 堀江圭功さん インスタライブで「⭕️🔺❌」を連呼するの巻 ※追記 おれたちの安保瑠輝也さんの試合も決定

やってきました。RIZIN44。

歌舞いたカードがない等身大のカードが並んで、競技的には純度の高い好カードが並ぶものの、見物する側としてはもう少しだけ歌舞いたカードがほしいのも正直なところです。飯伏幸太対パッキャオ戦をやるなら今でしょうとも思うのですが、どうなんでしょうか。飯伏幸太さんは、「銀だこファミリーパック」を食べるのを即刻やめて減量に励んでほしいところです。まあそれはそれとして。

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格闘技をやめられない理由 格闘技に勝る快楽はない

格闘技をやめられない理由 格闘技に勝る快楽はない

なぜ、格闘技選手は格闘技選手をやめられないのか。

僕は40歳を迎えても格闘技選手として練習と試合を辞めないし、若い頃に比べて数は減ったけれど、選手を続けている同世代もちらほらいます。皆総じて、頑張って続けているというよりかは、辞められないから続けているのが正直なところだと思います。一周まわってカネのためとか、身を立てるためではなくなっているから、清々しいけどタチの悪さを感じるのは僕も含めて同じで

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自分の形と発明が大事な話 

自分の形と発明が大事な話 

自分の名前で仕事をしていると唯一無二の存在になるのは大事だと改めて感じています。唯一無二の存在にならなければ、ブランドになり得ず自分の名前で食べていくことはできないだろうし、大それた意味での唯一無二ではなく、自分の形を持つ意味での唯一無二が大事という話です。

8月は大きな大会もなく、自分自身と向き合う記事を多く発信していけるので、僕としてはやりがいのある楽しい記事が書けます。月刊青木真也での月刊

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計量やドーピングに対する青木真也の考え方

計量やドーピングに対する青木真也の考え方

計量失敗や過度な減量による病院緊急搬送などの「減量」にまつわる事案は今に始まったことではありません。近年、競技人口が増えて分母が増えたことと、競技化が進み少しでも優位にしようとする傾向が強まって、計量失敗が目立つようにはなりましたが、20年以上格闘技業界にいて計量失敗がなくなることはなかったです。今後もなくなることはないと思います。

選手で闘いの中にいたら、死んでも勝ちたいと思う気持ちはよくわか

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#GLEAT VER.MEGA 応援ありがとうございました 鈴木みのるさんに圧倒されました

#GLEAT VER.MEGA 応援ありがとうございました 鈴木みのるさんに圧倒されました

GLEAT VER.MEGA 両国国技館大会 応援ありがとうございました。

様々な余暇の過ごし方があって、時間の奪い合いになっている中で、会場にお越しいただいたお客様、配信でご視聴頂いたお客様には心から感謝しているし、僕の試合は皆様の期待に応えることができたのであろうかと試合後に毎度思う試合後の朝です。おはようございます。

いつもは試合が終わってすぐにnoteを書くのですが、鈴木みのるさんの

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