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浜名湖でウナギを観察してウナギを食べる贅沢

好きなバンドのライブツアーが浜松で開催されるので、休みを取って東京から浜松へ日帰り旅行しました。

全国の水族館めぐりが趣味の1つなので、弁天島の「浜名湖体験学習施設ウォット」へ立ち寄ることに。


🔸東海道新幹線で焦る

東海道新幹線に乗るのが久しぶりで、うっかりが勃発。特急券だけ事前にえきねっとで買っており、乗車券はSuicaで清算しようと勘違い(東北新幹線や北陸新幹線とごっちゃに)。

東京駅で駅員のお姉さんに「Suicaは使えません」と能面顔で言われ(1日中無知な客の対応、ご苦労様です)、「ええええ???」と、ど素人のように驚く私。慌てて自販機で乗車券だけ買おうとするが、乗車券だけのボタンが見当たらず(あるのか?)。
平日で幸い窓口が空いていたため、窓口で対応してもらう。焦りから勢いで幼稚園児のように「この区間の乗車券くださぁい!」と言う私(中年)に、「はーい!」と同じテンションでてきぱきと対応してくれた声の素敵なスタッフのお兄さんに惚れそうになりました。ありがとうお兄さん!好き!(惚れてる)

JR東日本と西日本のルールの違いが素人にはわかりづらいので、そろそろ全国統一してくれないものか。少し余裕を持って駅に着いていて良かったです。

水曜日だったけれど、「ひかり」はそこそこ混雑していました。3人がけのシートの窓際を予約したけど、新横浜駅から横も全て埋まりました。私は東北新幹線を利用することが最も多いため(東北好き)、「やっぱり東海道新幹線って混むなぁ」と実感。

窓を覗くと雲がもくもく。晴れて良かった

🔸弁天島

弁天島は、浜松からJR東海道線で10分ちょっと。車内は年配の夫婦、学生さん、中年女性の旅行グループなどがまばら。のどか。
東京では満員電車に嫌気がさすこと多々なので、ゆったりとした雰囲気だけで癒される。窓の外は眩しい青空と緑。時間がゆっくり流れているようで、幸せをかみしめます。

駅から道路を渡ったすぐ先に「弁天島海浜公園」があり、目前に浜名湖が広がっています。青い空にキラキラした水面!それだけでテンションが上がります。

有名な「赤鳥居」。夕暮れ時は、映えるフォトスポットになるそうです。

自然に飢えているため、しばしぼーっと湖と空に見入ります。残暑が厳しくて暑かったけれど、空気が気持ち良くて。

遊覧船がありました。時間がなくて乗りませんでしたが、次回はぜひ。

「ゆるキャン」の聖地のようで、アニメのパネルがありました。昨今、地方の観光地へ行くと、アニメと観光PRは切っては切り離せないのだなぁと感じることが多くなりましたね。

「コーラ」
こういうの好き(笑)

🔸海浜公園から水族館へ

本日の大きな目的のひとつ、「浜名湖体験学習施設ウォット」へ向かいます。全国の水族館を巡るのが趣味なのですが、浜名湖にこんな面白そうなマイナーな水族館があったとは。

海浜公園からは徒歩17分程度。平日で歩いている人はほぼいなかったけど、それがまた癒し。人通りのない、知らない道を歩くのが好き。

目的地までに橋を3つ渡りました。川でも海でもなく、湖を渡ることって、なかなかないから面白い。

川だと水が勢いよく流れているでしょ、海も波があるでしょ。湖は水面がシーンとしている。
人通りがなくて、水面も静かで、時間の止まった見知らぬおとぎの国に迷い込んだみたいな気がしました。ワクワク。

水面に青いクラゲを発見。

水族館以外で、こんな青色のクラゲ見るのレアだなぁ。

🔸浜名湖体験学習施設ウォット

汗だくになりつつ、目的地へ到着。施設の規模に比べて駐車場がめちゃくちゃ広い。隣にキャンプ場もあります。普通は車で来るんだろうな。暑くなければ、徒歩17分なんて余裕なんだけど。

ウォット

ウォータースポットと、魚(うお)を掛けた造語だそうです。ナイスだじゃれ!

「みて さわって 楽しむ 小さな水族館 イルカ?おらん。」という自虐的なキャッチコピーが好き。
イルカがいるかどうか、私にはどうでもいいです。その地域の特色が出ていたり、飼育員さんたちが工夫して展示をしている様子が伝わって来る水族館は楽しい。

入館料は大人320円。クレカ決済も対応しています。

エントランスにたくさんの鯉

🔹うなぎ

さすがご当地、ウナギの展示が豊富でした。水族館で、こんなにたくさんの種類の鰻を展示しているところは珍しいのではないか。

・パンダウナギ
初めて知りました、パンダウナギ。可愛い。

突然変異なんですね。しかも10万匹に1匹だなんて。貴重なパンダウナギさんをしっかりとガン見して来ました。

・二ホンウナギ
我々がいつもお世話になっているのが二ホンウナギさんです。

ウォットには養殖用の池があります。数百匹いるそう。すごいな。

中庭のガラス窓から池を観察できます。週末など人が多く集まる日にはエサやり体験ツアー(有料)が開催されることも。

食いてぇ!(水族館あるある)

・バイカラウナギ
バイカラウナギも初めて名前を知りました。全体的に太くてもっちりしていて美味しそう。そういう目でしか見れなくてごめん。目がクリっとしていて可愛い。

ビカーラウナギとも言い、フィリピンやインドネシアなどに生息。二ホンウナギの代わりとして国内で養殖されるようになったそうです。価格は日本ウナギの半額ぐらい。
スーパーでは国産以外だと中国産などはよく見かけますが、東南アジアはあまり記憶にないかも。

「ムチムチボディなので触りごこちが最高!」ですって!やっぱり?触ってみたい!
「じつはけっこうおいしいウナギ」とも。飼育員さん、ここにいる全種類のウナギを食べたことがあるのかなー、いいなー!

・オオウナギ
二ホンウナギよりも大きなオオウナギ。最大で全長2mぐらい。

飼育員さんの「うなログ」がいかす。脂乗りが控えめで、さっぱりしているんですね。

・うなぎのディスプレイ
普通の水族館ではお目にかからない「うなぎ」提灯。こういうノリが好きです。

周辺の鰻屋さんの紹介もたくさん。やっぱ食べたくなるよねー!

お土産物ショップには、もちろんウナギグッズが。

水族館のオリジナルのぬいぐるみやマグネットを収集しているので、張り切ってガチャを回しました。

ウナギが一番欲しいと思っていたら、1発で当たりました、やった!コンプリート欲はゼロなので、1つ記念にお持ち帰りできれば満足。

神社(笑)
絵馬もあった(笑)

子どもたちによるウナギのイラストが階段横の壁にズラリ。和む光景です。

🔹コバンザメ

コバンザメってこんな感じで水槽にいるんだっけ?頭を砂につけて、ひっくり返っています。こんな姿を見たことなかったから、可愛くて釘付けに。

コバンザメは頭に小判型の吸盤があり、クジラのような大きな生物にくっついておこぼれをもらうわけですが、お腹を見せてこんな風に停止しているだなんて。この小さい水槽では、誰かにくっつかなくてもご飯もらえるし、のんびりくつろいでいるのだろうか。

🔹ウツボ

私はウツボが好きなのです。目がクリっとしていてルックスが可愛い。いつか家で飼ってみたい。

上が普通のウツボくんで、下がトラウツボくん。

しっぽ

この子はマメウツボくん。初めて見た。

魚を丸ごと食べる様子がXに投稿されていました。豪快!
ウツボの餌やり体験がしてみたいです。(きっと、どこの水族館もやってない)

🔹ワニガメ

小さめサイズのワニガメもいました。

「同館のワニガメは甲長が四〇センチ。ワニガメだと知らずに二十年以上家庭で飼われていた個体で、ウォットが引き取った。」という記事(下記)を見てびっくり。そんなことあるのか。
ワニガメというと、カミツキガメと並んで狂暴なイメージがあります。

昔、「伊豆アンディランド(現在は閉館、「iZoo」としてリニューアルオープン)」で初めて巨大なワニガメを見た時の衝撃が忘れられません。

食われそう

人間ぐらいでかかったの。化石が動いてる!みたいな驚き。よく見ると顔可愛いけど。ヴォルデモートっぽくて。
そう言えば、ワニガメはガメラのモデルでしたね。

「今日も元気に、生きてます」
じっとしてること多いからね(笑)

🔹大水槽

大きめの水槽もありました。週末など集客がある日は、ダイバーが潜ってパフォーマンスをしたり、エサやりを見学できるプログラムがあるようです。

🔹浜名湖コーナー

「だに」「じゃんね」とは、静岡弁なのでしょうね。方言を使った説明、親しみがあって良いなと思います。

🔹ウミウシ

私はウミウシも大好き。この日は残念ながら1種類しかいませんでした。展示(飼育)が難しい生き物だから仕方ないですね。

浜名湖は、日本有数のウミウシスポットだそうです。

「海の宝石」と言われる、カラフルな色使い

🔹中庭

庭にはタッチプールがあります。お子さん大喜びスポット。

🔹2階「学習ゾーン」

2階は学習ゾーンとなっています。

顔ハメパネルもあるよ

窓に張ってあった「ウォットの飼育員あるある」。
「とりあえず、くさい」「水辺があると見ちゃう」「手に傷が多い」

「初対面の『知らないです。』で凹む」「金欠の結果、飼育員の工作と修理スキルが爆上がりした」

地方の小さな水族館の苦労が忍ばれるけど、遊び心が素敵です。都会のスタイリッシュな水族館よりも、こういう手作り感が溢れる水族館は、生き物への愛が感じられて、応援したくなっちゃう。

ミカンの皮アート

🔹レイクシアター

ミニシアターでは、10分程度のプログラムがエンドレスで流れていました。
「おさかな博士シリーズ」「浜菜ちゃんの元気に育ってね!」「アサリのあさ太郎と行く」など。この規模でシアターまであるなんて充実している。

平日なので貸し切り状態
アサリのあさ太郎!

2時間ぐらいですっかり堪能しました。時間が許せば、もっとじっくり見てさらなる発見があったかも。

駅までまた戻ります。お昼時、鰻屋さんから漂ってくる炭焼きの香りにやられちゃう。

弁天島でウナギを食べるか迷いましたが、今回は浜松で食べることに。

ホームに誰もいない。時が止まったみたい。

駅前にちょっとバブリーな感じの建物がありました。リゾートホテルのようです。次は泊りで来ても楽しそう。ひたすら湖を眺めてぼーっとしているだけで、のんびりとした素敵な休日になりそうです。

弁天島駅を出てすぐに観光案内所があり、マップをもらいました。今後の参考にしよう。

🔸うなぎ八百徳

浜松駅にほど近い「うなぎ八百徳」へ、うなぎ茶漬けを食べに来ました。
20年以上前ですが、Jリーグのジュビロ磐田が好きで、試合を見にたまに静岡へ遊びに行くことがありました。試合後、皆で「八百徳」や「さわやか(げんこつハンバーグ)」でお喋りしてたなぁ。

名古屋のひつまぶしを知るより先に、八百徳でうなぎをお茶漬けで食べるという文化を知りました。久しぶりに食べたくなって。

名物の「お櫃鰻茶漬け」4,400円(税込)。20年のうちに価格もだいぶ上がったんだろうな、当時はもっとリーズナブルだったはず。

でも久しぶりに食べたうな茶、めっちゃ美味しかった。炭火で外はパリッと、中はふわふわホロホロ、適度な脂身で美味しい。大満足。

お土産で買った「骨せんべい」
鰻の骨、うまいよねー

ちなみに、「さわやか」は2年前に20年ぶりぐらいに訪問したのですが、「え?こんな味だったっけ?前の方が美味しかったような…」と思ってしまいました。当時よりすっかり人気店になった「さわやか」、期待値が大き過ぎたのか、自分の味覚が変わったのか。

🔸春華堂

お土産を買いに。静岡と言えば「春華堂」

うなぎパイのオリジナル絆創膏が可愛くて買ってしまった。

「うなぎパイ V.S.O.P.」のお徳用袋、自分用に最適なお土産です(割れているものも入っている)。
「しらすパイ」は、「ザラメ味」の方はお土産でもらって食べたことがあったのですが、「わさび味」は初めて。うなぎパイが口当たりがねっちりしているのに対して、しらすパイはパリッ!としており、海の風味(しらす)とわさびがマッチしています。好きな味。

「厚焼きリーフパイ」は、パイがこれでもかと言うぐらいにふっくらとしている。同じパイなのに、商品によって焼き上げ具合が違う、さすがパイの魔術師!(勝手に命名)

いつか「うなぎパイファクトリー」にも行ってみたいです。この日は休館日でした。

🔸映画

暑くて疲れたので、TOHOシネマズ浜松で「ラストマイル」を見ました。とても面白かったです。

映画の感想(ネタばれ)。

🔸ライブ~帰宅

映画館を出てライブ会場のアクトシティ浜松に向かうと、空に虹が出ていて縁起が良い。知らぬ間に雨が降ったのかな? 
とっても良いライブで楽しかったです。アクトシティ浜松(大ホール)、見やすかった。

ライブの時間が想定より長かったので、コンビニでご飯を買って新幹線に。時間があれば浜松餃子を食べたかったです。代わりに五味八珍のスナック菓子を。スパイシーでお酒が飲みたくなる味。

季節限定だと言う「三ヶ日みかん」ジュース、濃くて美味しかった!ライブ後の身体に染みたなー。

日帰りであっとう間でしたが、水族館、映画、ライブ、ウナギを堪能できて充実の1日。しぞーか、また来るね!

🔸沼津港深海水族館

1年前は「沼津港深海水族館」へ行きました。こちらも楽しかったです。また行きたい。


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